勝沼 ぶどうの丘 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

山梨県甲州市の「ぶどうの丘」は、レストラン、日帰り温泉、ワインカーブなどがある観光施設です。古い設備の施設が多いため、車椅子での利用には制約があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「ぶどうの丘」は「勝沼ぶどう郷駅」に近い小高い丘の上にある施設です。急坂を上るので車椅子では車の利用が便利です。官営の観光施設で、現在では甲州市が管理しています。

1975年に展望レストランがある主棟で営業を開始。その後複数の施設が丘の上に増築されました。現在では、ワインカーブ、ホテル、日帰り温泉、バーベキューガーデン、イベントホール、美術館、RVパーク、売店などが営業しています。

施設の全体概要

2014年に見晴らし台が「恋人の聖地」に認定されました。売店では、永遠の愛を誓う「鍵」が販売されています。記念碑があり、その横には「鍵」をつけるバーを設置。山の上からの眺望を楽しめる「恋人の聖地」です。

勝沼ぶどうの丘

ここは記念撮影スポット。多くの方が写真を撮って楽しんでいます。場所は未舗装の宿泊者専用駐車場の近く。この砂利駐車場からはアップダウンがほとんどない路面を通り、車椅子で「恋人の聖地」に行くことができます。

駐車場のバリアフリー状況です。丘の上に施設が点在します。無料駐車場は丘の中腹の傾斜地などに4か所。他に美術館の前とバーベキューガーデンの近くに用意されています。障がい者は「宿泊者専用駐車場」の利用が案内されています。

2017年の取材時の状況では、「宿泊者専用駐車場」に身障者用駐車区画の設定は無く、すべての駐車区画が未舗装の砂利路面で、一部は傾斜地の区画になっています。

「宿泊者専用駐車場」から、売店などがある「インフォメーションホール」までは、未舗装の坂道ですが、無理をすれば車椅子で移動可能です。

主棟のバリアフリートイレ利用方法です。2017年の取材時の状況では、バリアフリートイレは「インフォメーションホール」から「和室宴会場」方面に向かった段差の下にあります。段差を回避するには、いったん「インフォメーションホール」から外に出て坂道を下り、「和室宴会場」横の入口から入り直します。

車椅子で利用できる施設を紹介します。「インフォメーションホール」横の売店は車椅子で利用できます。「展望ワインレストラン」へはエレベーターがあります。店内のテーブルと椅子は可動式なので、車椅子で利用できます。

段差などがある主な施設です。「ワインカーブ」は階段を下ります。「和食処」は和室に低いテーブルと椅子が配置されます。日帰り温泉「天空の湯」のエントランスは段差迂回スロープがあります。施設内は車椅子用の特別な施設はありませんが、段差が少ない一般的なバリアフリー仕様です。「美術館」は2F構造で階段のみです。

また「大日影トンネル遊歩道」は、老朽化による危険があるということで、2016年に緊急閉鎖となりました。

勝沼 ぶどうの丘 車椅子からみたバリアフリー情報

2017年に甲州市は「勝沼ぶどうの丘事業戦略」を策定し内容を公表しています。それによると、今後は民間資本を活用し、施設の老朽化対策を進めるということです。

駐車場は未舗装ですが、「ぶどうの丘」の「見晴らし台」や「展望ワインレストラン」は、車椅子で利用することができます。

別稿で勝沼のぶどうの歴史が学べる「ぶどうの国文化館」を紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年9月に加筆修正しました)

シャトーメルシャン 勝沼ワイン資料館 車椅子バリアフリー情報

山梨県甲州市勝沼にある「シャトーメルシャン勝沼ワイナリー」は、予約をしてビジターセンターから醸造所を見学するコースの他に、自由見学ができる「ワイン資料館」があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「ワイン資料館」は1904年築の「宮崎第二醸造所」で、現存する日本最古の木造ワイン醸造所です。メルシャンが2010年に周辺施設を整備。車椅子でも楽しめる観光スポットになりました。

アクセスは車です。一般駐車場は「宮光園」の先でやや離れた場所にあります。「ワイン資料館」の目の前に、一台分だけ身障者用駐車スペースが確保されています。タクシー乗り場の横に、パイロンが3個置かれ、車椅子利用者以外は停めがたい雰囲気がある身障者用駐車スペースです。

「シャトーメルシャン ワイン資料館」には、元「宮崎第二醸造所」の「ワイン資料館」と、ワインが飲めて買える「ワインギャラリー」、そしてテーブルが置かれている芝生の広場があります。

芝生の広場は広々して気持ちの良い空間。ここでのんびり過ごすのも悪くありません。それほどデコボコしていないので、車椅子でも広い範囲で行動できる芝生広場です。

メイン施設の「ワイン資料館」の状況です。建物自体に価値があります。外観は蔵造りの和風。内部構造は当時の西洋式トラスが多用された和洋折衷の建築物です。展示は、往時のワイン製造方法の紹介や、貴重な資料である道具類など。黎明期の日本ワイン醸造物語を知ることができます。

またここはワインの貯蔵庫でもあり、7万本分のワインが眠っているということです。ただ残念ながら、資料館内部の約半分は段差の上で、車椅子のままでは上れません。車椅子では、見えるところまでの見学になります。

「ワインギャラリー」は2010年の建物です。バリアフリー仕様でバリアフリートイレがあります。ここのバリアフリートイレは狭く、車椅子が入るかどうかギリギリのサイズです。一人でトイレができる車椅子利用者は利用できます。介助者が必要な方は利用が難しいトイレです。

店内はフラットでスペースに余裕があり、車椅子での利用は可能です。「ワインギャリー」は有料でテイスティングができます。値段は一杯30mlで100円から。高いワインだと30mlで1,000円超えの銘柄があります。おつまみも販売されています。

ワインボトル販売も充実の品揃えで、ここでしか買えない限定品があります。値段はボトルワインが1本1,800円くらいから。販売スタッフはワインの知識が豊富で、質問をすると専門的なお話を聞くことができました。グラスやおつまみなど関連グッズも陳列販売されています。

この「シャトーメルシャン ワイン資料館」は入館無料の施設ですが、隣接する「宮光園」は、同種のワイン資料館ですが有料の施設です。そして段差のある施設です。入場料を払って、車椅子では行けるところだけ、という「宮光園」ですが、入場料は現時点で200円です。

勝沼ワイナリー巡りの中でも、雰囲気、内容とも素晴らしい施設です。バリアフリートイレは狭い個室ですが「ワインギャリー」は新しい施設でバリアフリー仕様です。身障者用駐車スペースは限定1台で、車椅子では見学が無理な箇所もありますが、それなりに楽しめます。

「シャトーメルシャン勝沼」の「ワイン資料館」は、勝沼車椅子観光でお薦めできる施設です。

勝沼観光の人気施設「ハーブ庭園旅日記勝沼庭園」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年1月の取材に基づいています)

甲州勝沼 ぶどうの国文化館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県甲州市勝沼町の「ぶどうの国文化館」は、勝沼のブドウ栽培の歴史を紹介する資料館です。古い施設ですが車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

ぶどうの国文化館

「ぶどうの国文化館」は、隣接する勝沼図書館とともに1996年に開館した入場無料の資料館です。

勝沼図書館

一見すると古くて車椅子での見学に問題がありそうですが、バリアフリーな施設です。

「ぶどうの国文化館」来館者用の無料駐車場がありますが、そこには身障者用駐車区画はありません。大型バス用の駐車場が入口の近くで、一般駐車場は坂を下った先になります。

「ぶどうの国文化館」来館者用の無料駐車場

隣接する勝沼図書館の入口の近くに1台分身障者用駐車区画があります。

勝沼図書館の入口の近くに1台分障害者用駐車区画

一般駐車場から車椅子でアクセスしても、大きな問題がある距離ではなく、坂も緩やかな傾斜路です。

建物エントランスは段差構造に見えますが、スロープがあります。車椅子での入館に大きな問題はありません。

段差構造に見えますが、スロープがあります

入場無料ですが簡単な記帳をします。入口にある台帳に、名前と人数を記入します。すぐ目の前に円形の展示室があります。

入場無料ですが簡単な記帳

入口の横の展示スペースは、勝沼ワインのブランド紹介コーナーです。

勝沼ワインのブランド紹介コーナー

円形展示室の入口にあるのは、僧「行基」が日川の川辺で祈願している様子を模した人形です。

円形展示室の入口にあるのは、僧「行基」

この祈願満願の日に、ブドウを手にした薬師如来現れて・・・・、そしてこの地にブドウが栽培されるようになったという「行基」伝説の説明があります。

「行基」伝説

その横には「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形と、人形の展示が並びます。以下、写真を多用して現地の雰囲気をお伝えします。

「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形

「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形

「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形

「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形

「雨宮勘解由伝説」の人形。裏には「藤切り祭り」の人形

「藤切り祭り」の人形

階段を降りた先には、明治期の勝沼ぶどう物語の展示があります。ここも写真を多用して状況をお伝えします。

明治期の勝沼ぶどう物語の展示

明治期の勝沼ぶどう物語の展示

明治期の勝沼ぶどう物語の展示

明治期の勝沼ぶどう物語の展示

ここも階段しか見えないので、車椅子では無理な展示スペースかと思いますが、ちょっと先にスロープがあります。

先にスロープがあります

また設備は古いながらも、館内にはバリアフリートイレが用意されています。

館内には障害者用トイレが用意

展示内容は概ね以上です。サッと見ると5分。じっくり見て15分ほどの内容です。勝沼にブドウ栽培が広まった経緯や苦労が解説された真面目な資料館です。フランスにワイン造りの勉強に留学した青年達の努力も紹介されています。

勝沼といえばワイナリー巡りが観光の中心ですが、ワイナリーばかりではなく、「ぶどうの国文化館」にお立ち寄りください。車椅子で見学できる資料館です。

別稿でお薦めできるバリアフリーなワイナリー「マンズワイン勝沼ワイナリー」の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年10月の取材に基づいています)