ハーブ庭園旅日記勝沼庭園 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

山梨県甲州市勝沼町にある入園無料のフラワーガーデンです。大温室、季節の花壇、ローズガーデン、小川が流れる庭、大きな足湯などがあり、バリアフリーなお土産ショップが営業しています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

徒歩圏に駅はありません。勝沼ぶどう郷駅からタクシーで10分の案内です。来園者用の無料駐車場があり、普通車120台、バス20台の収容と案内されています。今回取材時は、駐車場が改修工事中で、身障者用駐車スペースが使用できない状態でした。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

施設前が舗装された第一駐車場で、道を挟んだ反対側に未舗装路面の第二駐車場があります。第一駐車場は30台程度の収容スペースなので、週末は満車になることが多いようです。未舗装路面の第二駐車場は、石がゴロゴロしているタイプの路面で、車椅子での移動が難しい駐車場です。混雑ピークをずらして訪れるなどして、車椅子利用者は何としてでも第一駐車場を利用してください。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

第一駐車場から庭園入口に向かいます。この付近に限りませんが、園内の路面は必ずしもフラットな舗装路ではありません。小さな凹凸のある石畳風の路面、あるいは未舗装路面があります。慎重に車椅子を移動させてください。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

園内に入ると、すぐ右側に車椅子の貸し出しコーナーがあり、自由に利用できます。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

正面に記念撮影ポイントが用意されています。このほかに園内には、撮影推奨ポイントが複数か所あり、記念撮影用のスマホスタンドが用意されています。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

車椅子の貸し出しコーナーの近くにトイレがありますが、ここにはバリアフリートイレはありません。

バリアフリートイレはショップ内にあります。スペースは余裕があり、設備はシンプルですがウォシュレット付きの便器です。手すりは横だけです。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

庭園エントランスに「順路」の矢印が立てられています。その矢印にしたがって進むと「フラワーショップ」があり、その奥に大温室があります。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

大温室までのルートも、路面は荒れています。決定的な段差を回避するルートが案内されているので、それに従い進んでください。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

大温室の前は、未舗装路面です。固い路面で砂利は薄いので、慎重に進めば車椅子で通過できます。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

大温室の内部はバリアフリー仕様です。ハーブは、軽く葉をたたいて匂いを体験することが推奨されています。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

いくつかの見どころが演出された温室です。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

車椅子での鑑賞に問題はありません。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

大温室は一年中楽しめる見どころです。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

順路に従うと、大温室の次が季節の花壇になります。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

今回取材時は、チューリップフェアの期間中。チューリップが見事に咲いていました。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

ただし花壇の見学コースの路面は、フラットな舗装路面ではありません。一部未舗装路面になります。慎重にコースを選び、車椅子で移動してください。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

季節の花壇をすぎると、足湯があります。未舗装路面の広い敷地に、巨石に囲まれた大きな天然温泉の足湯が設けられています。石に腰かけて楽しむ足湯です。車椅子利用者のための、特別な仕掛けはありません。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

足湯の次はローズガーデン。そして洋風庭園内の散策へと続きます。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

素敵な庭園ですが、必ずしも路面はフラットではなく、段差のあるルートもあります。このエリアも車椅子ではルートを選び、慎重に移動してください。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

池の中央にある構造物が「六万石の滝」で、上部から水が流れ落ちています。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

カフェテラスの前には、フリーテーブルが配置されているエリアがあり、今回取材時は自由に利用できました。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

散策コースの最後にお土産ショップがあります。バリアフリー仕様で車椅子で問題なく利用できます。入口にハーブの香りがする「おしぼり」が積まれ、手をふくことができます。店内はスペースに余裕があり、通路は広く、車椅子で快適に移動できます。店内のカフェは、スペースに余裕があり、可動式のテーブル席なので、車椅子で利用できます。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

前出の通り、店内にバリアフリートイレがあります。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

園内は必ずしもフラットな舗装路面ではありませんが、ハーブ庭園旅日記勝沼庭園は車椅子で散策できる施設です。最大のポイントは、第二駐車場は避けて、第一駐車場を利用することです。

近隣の観光施設「葡萄工房ワイングラス館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました)

マンズワイン勝沼ワイナリー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ブドウの産地、山梨県甲州市の勝沼ワイナリーの創業は1962年。そして2020年に新ショップ棟が開業しました。現時点ではコロナ対策により、工場見学や試飲は中止していますが、バリアフリーな新ショップは営業しています。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

マンズワイン勝沼ワイナリー

アクセスは車が便利です。バス10台、乗用車30台を収容する駐車場が用意されています。身障者用駐車スペースは、もっともショップに近い場所に、屋根なしで4台分設定されています。マイクロバスなら十分に駐車できる大型区画です。

マンズワイン勝沼ワイナリー

ただしこの場所からでも、新ショップの入口までは、50ⅿ以上の距離があります。この間に屋根はありません。駐車場には独立トイレ棟があり、ここにもバリアフリートイレが用意されています。

マンズワイン勝沼ワイナリー

駐車場からフラットなアプローチを通行して新ショップのエントランスに向かいます。

マンズワイン勝沼ワイナリー

エントランス中央部の空間には、昔のブドウ圧搾機が展示されています。

マンズワイン勝沼ワイナリー

エントランスを正面からみて、左手がショップ、右手がトイレです。バリアフリートイレは1つあり、「ALL GENDER」という表示が付けられています。

マンズワイン勝沼ワイナリー

新しい施設のトイレなので、設備は最新です。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

マンズワイン勝沼ワイナリー

ショップ内もバリアフリー仕様で、車椅子での利用に問題はありません。ショップ内部はゆとりのある空間で、ベンチやソファなどが配置された自由スペースが用意されています。

総じて車椅子での利用に問題はありませんが、スタッフの方から「何かありましたら、お手伝いさせていただきます」と声をかけていただけました。心のバリアフリーも充実しています。

現在はコロナ対策で休止していますが、こだわりの有料試飲コーナーはショップの目玉企画です。マンズワインの最高銘柄「ソラリス」専用のルームやサロンもあります。現在試飲はできませんが、その代わりに「スタッフが銘柄の特徴を説明いたします」とのことでした。ワインに加えて、ワインに合うおつまみも販売されています。

ショップ内にはいくつかの「インスタポイント」があり、記念撮影が可能。楽しい企画です。

マンズワイン勝沼ワイナリー

勝沼に数あるワイナリーの中で、マンズワイン勝沼ワイナリー新ショップ棟は、もっとも新しく、最善のバリアフリー設備がある大型店です。

別稿で「シャトーメルシャン勝沼ワイン資料館」の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました)

勝沼 葡萄工房ワイングラス館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ブドウの名産地、山梨県甲州市勝沼町にあるショップです。ワイングラスやワイン、様々な種類のアクセサリー類の展示販売、ワイングラスにイラストや文字を入れるガラス体験工房、カフェなどがある大型店です。すべてがバリアフリーなショップではありません。車椅子で利用するには、コツが必要です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

所在地の住所は勝沼町休息。ワイングラス館は大きな2フロア構造の建物でエレベーターはありません。現在は1Fのみで営業しているので、車椅子利用者にとっては、逆に便利な状況です。1Fフロア内には段差はありません。カフェはスペースに余裕がある可動式のテーブル席なので、車椅子で利用可能です。

問題が2点あります。正面エントランス周辺がデコボコのある路面で車椅子での移動はかなり困難です。そして出入口のドアが手動ドアで、介助者がいないと開閉が難しい構造です。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

アクセスは車が便利です。正面エントランスの前に、第一駐車場が用意されています。一般的な感覚だと、正面入口に近い場所に身障者用駐車スペースがありそうですが、エントランス周辺がデコボコのある路面なので、第一駐車場にはありません。建物を正面からみて右側の第二駐車場方面に進みます。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

第二駐車場の手前に1台分、車椅子マークがペイントされた区画が用意されています。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

車椅子マークがペイントされた駐車区画の後ろに、もう一つの店内出入口があります。身障者用駐車区画、または第二駐車場からこの出入口までは舗装路面。車椅子で問題なく移動できます。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

ただしこの店内出入口は手動ドアで、ドア部の下は小さな段差がある構造です。介助者にドアを開けてもらい、車椅子で段差を乗り越えて店内へ入ります。車椅子利用者1名では、出入りが難しい構造です。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

ワイングラス館の正面エントランスはアプローチがある構造で、各種パンフレットなどが置かれています。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

またエントランス前には、ワイングラスのアートなどが置かれています。ここに車椅子で行くには、店内から正面出入口を出ます。このドアも手動ドアですが、段差はありません。誰かにドアを開けてもらえれば、店内からは問題なく車椅子で出入りができます。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

店内にバリアフリートイレがあります。設備はシンプルですが、スペースは余裕があるトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

店内の通路幅は余裕があり、車椅子での買い物は可能です。品数が多いのは、手作りアクセサリー類です。ものすごい数の様々なデザインのアクセサリーが並びます。必ずしもワインやブドウがモチーフの作品に限りません。印象としては、ワインとワイングラスのお店というよりは、大型アクセサリーショップ。アクセサリー好きの人にお薦めできる土産店です。商品はガラス製品などワレ物が多いので、行動面で障がいがあるタイプの人を連れていく場合は、注意が必要です。

勝沼 葡萄工房ワイングラス館

バリアフリー面では微妙なところがありますが、第二駐車場側からアクセスして、手動ドアを通過できれば、ワイングラス館内はフラット構造で、バリアフリートイレが用意されています。

別稿で「勝沼 ぶどうの丘 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました。)