東京都江東区木場の「深川ギャザリア」は、イトーヨーカドー木場店が核テナントの商業施設で、車椅子で散策ができるビオガーデンとイングリッシュガーデンがあります。現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセス方法です。木場駅から徒歩2分の案内です。身障者用駐車区画が用意されている有料駐車場が3カ所あり、計1,300台以上を収容します。最初の2時間は無料です。地下鉄または車で、車椅子で問題なくアクセスできる環境です。
「深川ギャザリア」は、(株)フジクラの工場跡地再開発事業です。敷地内には「フジクラ本社棟」、オフィスが中心の「タワーN棟」「タワーS棟」「ウエスト1棟」「ウエスト2棟」「ウエスト3棟」「R&Dセンター」などが配置されます。
商業施設棟は「イトーヨーカドー木場店」、専門店街の「プラザ棟」「北プラザ棟」「新北プラザ棟」です。

一般利用できる有料駐車場は「イトーヨーカドー木場店」の4F・5F・屋上、「プラザ棟」のB1、そして「西立体駐車場」の3カ所です。

道を挟んだエリアに「フジクラ木場千年の森」という名の、ビオトープ+ガーデン=ビオガーデンがあります。敷地内はアップダウンがないフラットな地形で、舗装通路が整備されています。バリアフリートイレは各施設に配置されています。商業施設エリア全体、車椅子での利用に問題はありません。

「フジクラ木場千年の森」のバリアフリー状況です。関東沿岸部の自然再生を目標にした2,200㎡のビオガーデンです。入園無料で、日中時間帯に開園します。園内の通路はバリアフリーで、車椅子での散策に問題はありません。

ビオガーデンの基本構造は二つの池とそれを繋ぐ小川です。水はポンプで循環。そこに日本固有種の魚類を放流し、植物を植栽しました。オイカワ、モツゴ、ドジョウ、メダカ、シジミが泳ぎ、スダジイ、エノキ、ヤマツツジ、ヤマブキなどが茂ります。
数百年前の武蔵野台地の自然の再生がテーマです。この「木場」の地のかつての自然の再現ではありません。この地はかつては海だった埋立地です。横を流れる「平久川」は運河で、ドジョウやメダカが遊ぶ川ではありません。
一つの池の周りは保護エリアとして「立入禁止」。もう一つの池の周囲は散策路になっています。「東屋」があり、中にこのビオガーデンに関する解説が掲示されています。

2010年に完成したビオガーデンです。スダジイなどの巨木になる樹はまだ十分に成長していません。水草やコケ類などは、徐々に定着してきました。
魚類などの水生生物が魅力ですが、池の周囲の散策路から普通に覗くだけでは、その姿を車椅子からはっきりと見ることはできません。
当初はこの「フジクラ 木場千年の森」の場所は、駐車場になる設計案でしたが、公開地として緑化する案に変わり、(株)フジクラが、地域の方が憩い、子供たちの教育の場となるために記念事業として建設しました。
公表されている情報では「フジクラ 木場千年の森」の年間運営費は約1千万円で、(株)フジクラが負担しています。

「ガーデンコート」のバリアフリー状況です。木場駅方面から「イトーヨーカドー木場店」にかけての通路周辺が、10テーマ130種の植物が植栽されたイングリッシュガーデン「ガーデンコート」として整備されています。

2010年に屋外スペースのリニューアルで誕生しました。フラットな舗装路で、車椅子で散策できます。

「ガーデンコート」は、小径によって10のテーマに分類されていて、あまり見かけない植物があります。名称がプレートに表示されている植物は、ごく一部だけです。

バラのアーチや八重の草木を集めた「ウエルカムガーデン」。風が吹くとそよぐ草木を集めた「風の丘」。白い花、白い葉、白い幹など、白が特徴的な草木を集めた「ホワイトガーデン」。高さ、色、形の違う針葉樹を集めた「コニファーガーデン」。野菜類の「ベジタブルガーデン」。他に「テラコッタガーデン」「スクリーガーデン」など。

色、形、高さなど、植栽の組み合わせが美しく、ところどころに置かれている「カバの親子」や「アザラシの親子」などのアートオブジェも魅せます。造園の専門会社が手掛けた庭園です。

深川ギャザリアは車椅子でアクセスしやすいバリアフリー施設です。イトーヨーカドーなど商業施設内はもちろんのこと、「フジクラ木場千年の森」と「ガーデンコート」の屋外施設も車椅子で散策できます。
江戸最大の八幡様「富岡八幡宮」が近くに鎮座しています。別稿で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
(本稿は2019年11月に執筆しました)