埼玉の産直 いなほてらす 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

埼玉県東松山市のJA埼玉中央「いなほてらす」は、新築移転して2015年11月に開業した農産物直売所です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

直売所とフードコートで構成されています。立地環境はまさに「いなほてらす」。この施設は盛り土の上にあるので、隣に広がる田んぼを、少し高い目線から眺めることができます。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

内装は地元の木材を多用したウッディな演出。天井は高く、採光も巧みで、建物内は産直ショップらしい、自然の恵みが似合う良い雰囲気です。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

広い駐車場があります。施設の入口近くに屋根無しで身障者用駐車区画が3台分用意されます。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

田んぼを臨む方向にある屋外の駐車場の一部区画は、あえて舗装をせずに芝生を植えています。

トイレは建物の外から利用します。トイレの入口は建物の裏側で、一般の男女別トイレの間に、バリアフリートイレが1つ用意されています。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

ショップ内の床面はフラットで段差はありません。通路幅はそれほど広くはなく、車椅子で移動できますが、混雑すると車椅子ではやや苦戦します。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

フードコートは車椅子で利用可能です。床面はフラットで、テーブルと椅子は稼働式です。蕎麦・ラーメンの店、たこ焼き・軽食の店、おむすびの店が入ります。

埼玉の産直ショップ「いなほてらす」のバリアフリー情報

開業当初は、屋外の所どころに、気を付ければ車椅子で乗り越えることが出来る程度の小さな段差箇所がありました。現在では改修されて、車椅子での移動に気なる個所はほとんどありません。東松山直売所は、車椅子で買い物ができる「いなほてらす」に生まれ変わりました。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)

川越 喜多院 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

埼玉県川越市の「喜多院」の創建は830年、1200年の歴史がある名刹です。部分的にバリアフリー化されています。車椅子でのお参りの実際を紹介します。

川越 喜多院 

車椅子利用者は車の利用が便利です。参拝者用の専用駐車場があります。状況により駐車料金が変わりますが、通常の週末利用なら一回500円です。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

身障者用駐車区画は駐車場の奥、寺院への出入口付近に3台分設定があります。奥行きがない区画なので、後部からスロープで車椅子乗降するタイプの車両は利用しにくいスペースです。

歩行者の駐車場出入口前が表参道です。この参道はバリフリー改修済みです。

参道はバリフリー改修済みです参道を喜多院と逆方向に行くと「別院」があります。「別院」は境内まではフラットな舗装路ですが、本堂へは階段でスロープはありません。車椅子での参拝は困難です。

喜多院境内はほとんどが未舗装路面で、舗装通路は限定的です。ただし固く踏みしめられた路面なので、慎重にデコボコの少ないルートを選べば、車椅子での通行は可能です。

喜多院の本堂は階段構造です。

本堂の階段脇に設置されたスロープ

階段脇にスロープが設置されていますが、一般的な車椅子利用者には怖いスロープです。無理をしないことをお薦めします。

喜多院境内はほとんどが未舗装路面

本堂の内部と境内の一角にある五百羅漢は、有料の参拝エリアです。本堂内は段差構造なので車椅子での参拝はできません。微妙なのは五百羅漢です。路面がゴツゴツしているので、車椅子での鑑賞は快適ではありませんが、無理をすれば車椅子で移動できないことはありません。

五百羅漢

境内の一角から五百羅漢の一部をのぞける場所があります。ここで路面の実際を確認して、行くか否か、判断してください。

五百羅漢

境内にはトイレ棟があり、バリアフリートイレが併設されています。外観はいかにも神社の公衆トイレですが、バリアフリートイレの中をのぞくと、内部の設備はウォシュレット付のとても綺麗なトイレでした。

境内は紅葉の名所で、深い森です。喜多院の周囲の舗装道路を車椅子で一周しましたが、その森の深さに驚きました。境内から森へ直接移動するルートはバリアフリーではありませんが、周回路は普通の舗装路で、周囲から車椅子で信仰の森に触れることができます。

「喜多院」は多々段差があり、未舗装路面が多い寺院です。ある程度の悪路を我慢できれば、車椅子で境内を散策することができます。

(本稿は2017年11月の参拝に基づいています)

大宮 武蔵一宮氷川神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

埼玉県さいたま市の「武蔵一宮氷川神社」は、名称に「大宮」という地名はつきません。全国に280社以上ある氷川神社の総本社で、2400年以上前に創建されたといわれています。

一の鳥居は「さいたま新都心」の近くで、そこから約2km直線の参道が伸びます。二の鳥居から三の鳥居までも約500mあります。三の鳥居の内側から境内という雰囲気になります。

武蔵一宮氷川神社

境内及びその周辺はバリアフリーではありません。また拝殿は段の上なので、車椅子では段の手前からの参拝になります。それでも車椅子参拝者のためのアクセスルートが整備されています。

武蔵一宮氷川神社

車椅子でのお薦めアクセスルートは、西駐車場を起点にした参拝ルートです。西駐車場には身障者用駐車スペースが設けられています。

武蔵一宮氷川神社

駐車場から舗装路面を通り、境内へ向かう赤い橋に進みます。

武蔵一宮氷川神社

橋は若干傾斜がありますが、車椅子で通行可能です。

武蔵一宮氷川神社

橋の先は車椅子で通行できる傾斜舗装路が整備されています。手水舎までバリアフリーに移動できます。

武蔵一宮氷川神社

手水舎は舗装路から浄水に手が届く構造です。

武蔵一宮氷川神社

柄杓は無く浄水が流れ落ちています。車椅子から手を伸ばせば、問題なくお浄めができます。

武蔵一宮氷川神社

手水舎から楼門まで舗装通路が続いています。

武蔵一宮氷川神社

楼門に向かい段差回避スロープを上がります。それほど急な角度ではありません。

武蔵一宮氷川神社

楼門の下に車椅子で行くことができます。

武蔵一宮氷川神社

楼門から境内にかけて、コの字型に舗装通路が敷かれています。

武蔵一宮氷川神社

中央部は車椅子での移動が辛い砂利路面です。車椅子では極力舗装路面の上を通行してください。

武蔵一宮氷川神社

舗装路面の上は車椅子で問題なく移動できます。

武蔵一宮氷川神社

拝殿の内部、祈祷殿に上がる段差回避スロープは両側に設置されています。舗装路面から車椅子で内部に上がることができます。

武蔵一宮氷川神社

賽銭箱が置かれている参拝所は、砂利路面を通行した先、4段の上です。

武蔵一宮氷川神社

神札授与所は舗装路面に面しています。苦労せずに車椅子で行くことができます。

武蔵一宮氷川神社

東門の下は段差解消されていますが、その先が傾斜路です。車椅子では楼門から出入りすることをお薦めします。

武蔵一宮氷川神社

もう一つのややラフなバリアフリールートを紹介します。参拝の起点は第二駐車場です。「お祓いの車、車イスの方の車以外は進入禁止・・・」とある先に車を進めます。

武蔵一宮氷川神社

その先の「ひょうたん池」の近くの木の間に、1台分身障者用駐車スペースが用意されています。

武蔵一宮氷川神社

そこからカーブがある段差回避スロープを上がります。角度は少し急ですが、何とか車椅子で通行可能です。

武蔵一宮氷川神社

スロープの上から身障者用駐車スペースを見ると、2ⅿ程度上がったことがわかります。

武蔵一宮氷川神社

スロープから砂利路面に移動します。右側に楼門へ上がる2つ目の木製スロープがあります。

武蔵一宮氷川神社

砂利路面を車椅子で頑張って進み、ラフな構造の木製スロープを上がります。ここは力が必要です。このスロープを通行できれば楼門の下に着きます。

武蔵一宮氷川神社

2つのバリアフリールート以外の境内の状況を紹介します。三の鳥居から境内に入ると、楼門の手前に太鼓橋「神橋」があります。一般的な車椅子利用者にはお薦めできない傾斜角度の橋ですが、無理をすれば車椅子で通行できないことはありません。

武蔵一宮氷川神社

太鼓橋を通行できれば、楼門まで舗装路面があります。三の鳥居から正式な参道を通り、楼門スロープまで車椅子で進むことができます。

武蔵一宮氷川神社

西駐車場から境内に入ると、宗像神社が浮かぶ池沿いに、バリアフリーな木道が整備されています。池を一周はできませんが、木道上は問題なく車椅子で移動できます。

武蔵一宮氷川神社

西駐車場と手水舎の間に、幾つか気になる造形物があり、バリアフリー通路から車椅子で見学できます。現地に造形物に関する説明版はありません。

武蔵一宮氷川神社

パワースポット「蛇の池」へのルートは、入口に段差があります。

武蔵一宮氷川神社

「ひょうたん池」と「白鳥の池」の周囲はほぼフラットな舗装路面でバリアフリーです。

武蔵一宮氷川神社

武蔵一宮氷川神社の境内でもっとも車椅子で移動しやすいのは、「ひょうたん池」と「白鳥の池」の周辺です。

武蔵一宮氷川神社

創建は神代、日本有数の古社である武蔵一宮氷川神社は、バリアフリーとはいえませんが、ルートを選べば車椅子で祈祷殿に入ることができます。

さいたま市の歴史に興味がある方は、二の鳥居の近くに「さいたま市立博物館」があります。詳しくは別稿「さいたま市立博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

(本稿は2022年8月に書き直しました)