福島 大内宿 塔のへつり 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」と、同じ下郷町内にある観光地「塔のへつり」の車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。

「大内宿」

大内宿へのアクセスは車です。宿の入口付近に、遠近2か所の有料駐車場があります。駐車料金の障がい者減免制度はありません。現時点では、駐車料金は出庫時の後払い方式です。

近い駐車場が満車の時は、やや離れた場所にある第二駐車場に誘導されますが、身障者は近い駐車場に優先誘導していただけるそうです。誘導スタッフに車椅子利用の旨を申告してください。

近い駐車場内には、身障者用駐車区画の設定はありません。乗降に困る状況であれば、駐車場スタッフに相談してください。状況に応じて乗降しやすい駐車場所に誘導していただけるそうです。

混むときは、全く車が動かない、もの凄い渋滞が発生します。そのため周辺の道路に、渋滞状況の案内板が設置されています。対策はピークズラシしかありません。

バリアフリートイレは、駐車場にある公衆トイレに併設されています。大内宿内には公衆トイレがないのでご注意ください。

近い駐車場から大内宿までは舗装路。車椅子での通行に大きな問題はありませんが、ところどころデコボコがあるので、慎重に移動してください。

大内宿

大内宿メインストリートのバリアフリー状況です。17世紀に整備された宿場町で、両側に茅葺屋根の家並みがそのまま残るメインストリートは、未舗装で緩い傾斜路です。ところが実際に車椅子で通行すると、意外に動きやすい道です。

雨上がりや雪解け時は路面がぬかるむでしょうか、そうでなければ車椅子での通行は十分に可能です。

大内宿バリアフリー情報

メインストリートの両脇に並ぶ家並みは、ほとんどがお店で飲食店か物販店です。

車椅子でお店に立ち寄る際は、デコボコ段差に注意してください。全く近づけないほどのバリア店舗はほとんどありませんが、バリアフリー構造ではありません。

そして店舗自体は、茅葺屋根の家なので、基本的にはバリア構造です。軒先での買い物やテイクアウトなら車椅子で可能ですが、車椅子でそのまま無理なく利用できる蕎麦屋は無いと思ってください。もちろんその人の障がいの状況によるので、現地で状況をしっかり確認して利用してください。

大内宿バリアフリー情報

メインストリートの突き当りまで行くと、高台の展望台に上る階段路があります。大内宿全体を上から眺めることが出来る人気スポットへ行く階段路です。

この階段はきついので、車椅子で無理なのはもちろん、足の悪い人、体力に自信の無い人にもお薦めしません。

大内宿バリアフリー情報

現代の感覚でいえば、山奥に忽然と出現する茅葺の家並みです。以下のような要件が重なり、この家並みが維持されたそうです。

・会津地方の宿場町は、ほとんどが戊辰戦争で焼失しましたが、大内宿は戦場になりませんでした。

・そして明治以後、街道が変わり、人の流れがなくなり、まったく再開発されませんでした。

・それでも大内宿の住人たちが自力で茅葺の家並みを維持しました。

・近年は観光資源として脚光があたり、保存地区として整備が進みました。

重なった偶然が生んだ、奇跡の家並みです。

大内宿バリアフリー情報

「塔のへつり」

百万年の歳月をかけて、大川の浸食と風化により造られた奇岩と渓谷美を楽しむ景勝地です。「へつり」はこの地方の方言で、危険な崖を意味します。

塔のへつり

最寄駅は「塔のへつり駅」。駅から「塔のへつり」までは500mほどの距離です。その間は快適なバリアフリールートではなく、舗装路ながらデコボコや傾斜があります。

無料駐車場があります。最初に出てくる大きな駐車場を通過して奥に進むと、停めにくい場所ですが、身障者用駐車区画が2台分用意されています。そこからはフラットに「塔のへつり」方面に行くことが出来ます。

塔のへつり

この景勝地には、無料で利用できる観光用の橋が架けられていますが、橋は段差構造で車椅子では利用できません。

周辺には数軒の土産物店があります。車椅子で「塔のへつり」を見ることができるのは、最も大きな土産物店にある展望台からです。土産物店の営業時間は利用することができます。

塔のへつり

人気観光地「大内宿」は、車椅子でメインストリートの散策ができます。「塔のへつり」の観光橋は、車椅子では利用できません。

会津若松のシンボル「鶴ヶ城」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

福島 喜多方しだれ桜並木 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

3kmの遊歩道に1000本のしだれ桜が咲く、喜多方の春。喜多方しだれ桜並木は、車椅子で快適に散策ができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

3kmの遊歩道に1000本のしだれ桜

しだれ桜並木があるのは、1984年に廃線になった日中線の線路の跡地です。まっすぐに伸びる遊歩道の両脇に、約1000本のしだれ桜が植栽されました。今では立派に育ったしだれ桜が咲き誇ります。

線路の跡地を遊歩道にしているので、真っすぐでフラット。車椅子で快適な散策が楽しめます。ただし3kmもあるので、どこまで行くかはその人次第。無理のない範囲で車椅子での観桜を楽しんで下さい。

喜多方しだれ桜並木バリアフリー情報

2018年4月時点の状況です。さくら祭り期間中、無料観光駐車場が用意されます。場所は県立喜多方商業高校跡地。未だ校舎が残る、廃校になった学校の校庭が駐車場です。

元校庭の駐車場は未舗装路面です。身障者用駐車区画の設定があるので、誘導スタッフに車椅子利用の旨を申告相談してください。場所は出入口に近いのですが、未舗装路面で広さも一般駐車区画と変わらない身障者用駐車区画でした。

駐車場に停まっている車のナンバーを観察すると、県外ナンバーが過半です。広範囲からの集客を実現しています。

喜多方しだれ桜並木バリアフリー情報

遊歩道の正式名称は「日中線記念自転車歩行者道」です。

日中線記念自転車歩行者道

遊歩道は周囲よりも一段高い箇所が多く、一般道路へ接続する出入口はところどころにある構造です。したがってしだれ桜並木と一般道路の出入り箇所は限定されるので、計画的に行動する必要があります。喜多方市内を散策して、しだれ桜並木に戻ろうとしたのですが、車椅子で通行できる出入り箇所に、なかなかたどり着けませんでした。

喜多方しだれ桜並木バリアフリー情報

喜多方はバリアフリートイレの設置を努力しています。しだれ桜並木から最寄りの屋内トイレは喜多方プラザ内にあります。SLが展示されている場所の公衆トイレにも、バリアフリートイレが設置されています。

街中を散策するなら、各観光案内所にバリアフリートイレの用意があります。また喜多方市役所内には、とても綺麗なバリアフリートイレがあります。喜多方は、車椅子でのトイレ利用はなんとかなる観光地です。

喜多方しだれ桜並木バリアフリー情報

喜多方ラーメン店のバリアフリー事情です。ラーメン以外を食べるのが大変なくらい、喜多方はラーメン店が多い街です。

車椅子で喜多方ラーメンを食べたい方へ。とてもすべてのラーメン店をチェックできたわけではありませんが、観察する限り、車椅子で利用しやすいラーメン屋さんは数が少ない印象です。

狭いお店、入口に段差があるお店、店内を覗いてみると席のほとんどが小間上がりのお店。そしてランチタイムは、人気店は行列ができます。

車椅子で喜多方ラーメンを味わいたい場合は、グルメ情報だけに頼らず、バリアフリー状況をよく確認して、お店を選ぶ必要があります。

喜多方しだれ桜並木バリアフリー情報

車椅子で散策しやすい桜並木です。しだれ桜の開花時期に喜多方へお出かけください。喜多方しだれ桜並木は、車椅子利用者にお薦めできます。

日本で4番目に大きな湖「猪苗代湖」の観光情報を別稿に掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

福島 会津若松鶴ヶ城 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

会津若松のシンボル「鶴ヶ城」は、車椅子での観光ルートは限定的ですが、障がいある人への配慮があるお城です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利、お城の周りには市の公営駐車場が3カ所あります。そして城内の天守閣近くに「3台程度駐車可」と案内される無料の身障者用駐車スペースがあります。

城内の一方通行路を進む場所で、混雑時は満車の可能性があります。また、3台駐車するととても狭い駐車スペースなので、広々した乗降スペースが必要な人は、混雑時の利用はむしろお薦めしません。

会津若松鶴ヶ城のバリアフリー情報

城内へ向かうバリアフリールートは、東口からだけです。その詳細はHPで解説されています。したがって3カ所ある公営駐車場の中で、車椅子利用者にお薦めなのは東口駐車場です。

市の公営駐車場は駐車料金の障がい者減免制度があります。駐車券を城内にある「観光案内所」に持参して障害者手帳等を提示してください。終日無料の駐車券が交付されます。

東口駐車場からなら、車椅子で観光案内所まで行くことが出来ます。本当にお城の観光に来た人だけを減免する、申請方法です。

会津若松鶴ヶ城のバリアフリー情報

東口駐車場からの車椅子での散策ルートの概要です。駐車場から横断歩道を渡り城内へ。「二の丸」内の舗装路を進みます。一部未舗装箇所がありますが、途中に砂利道を回避する木製歩道などの用意もあります。

丸みのある「廊下橋」を車椅子に力を入れて渡り「本丸」へ。その先の上り坂をクリアすれば、天守閣の下に到着します。天守閣の周りは車椅子で周回できます。

会津若松鶴ヶ城のバリアフリー情報

城内のバリアフリートイレの状況です。天守閣の下の観光案内所の横にあるトイレには、バリアフリートイレが設置されています。トイレに行くには、砂利路面を車椅子で走破する必要がありますが、一般的な車椅子利用者ならなんとかクリアできる砂利路面です。

他に前出の「身障者用駐車スペース」横のトイレにも、バリアフリートイレが設置されています。

会津若松鶴ヶ城のバリアフリー情報

有料で天守閣内に入ることが出来ますが、最初の入口から階段の段差構造です。車椅子での天守閣内の観光は出来ません。

会津若松鶴ヶ城のバリアフリー情報

鶴ヶ城は桜の名所です。ソメイヨシノ系の桜は寿命が70年前後、戦後に植栽された桜が、各地で寿命を迎えています。会津鶴ヶ城の桜も古木が多く行く末が心配ですが、観察すると若い木もところどころに植栽されています。計画的に桜の世代交代が進められているようです。

東口からの限定されたルートで、傾斜路や未舗装路も一部ありますが、会津若松鶴ヶ城は車椅子で散策できます。

会津盆地の真ん中にある「道の駅あいづ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)