東京都中野区の「中野ブロードウェイ」は1966年に開業して以来、大規模な改装が行われていない商業施設です。車椅子からみた、令和の中野ブロードウェイのバリアフリー状況を詳しく紹介します。
○中野駅はエレベーターなし
アクセスの状況です。
中野駅は上階のホームと下の改札階をむすぶエレベーターがありません。エスカレーターが車椅子対応になっています。駅係員の誘導にしたがって利用して下さい。
改札階には障害者用トイレが用意されています。
中野駅北口改札から中野ブロードウェイ南入口までは、車椅子で通行可能なルートです。
○地下駐車場の状況
中野ブロードウェイには地下駐車場があります。出入口は早稲田通り沿いです。駐車台数は30台強で、5ナンバーサイズの車しか利用できません。他に健常な運転者がいれば、車椅子でも利用できます。
施設利用による駐車料金の減免サービスは公表されていません。
○エントランスのバリアフリー状況
中野ブロードウェイには3カ所の出入口があります。
中野駅方面の南口、早稲田通り方面の北口は、フラットな構造で車椅子での出入りは可能です。
東側脇道からの入口は階段でB1へ下ります。スロープはなく車椅子では利用できません。
○エレベーターの状況
中野ブロードウェイはB1から4Fの5フロア構造の施設です。
一般利用者が使用できるエレベーターは2系統あります。
北口の近くにあるエレベーターは、1Fと2Fそして4Fを結びます。B1と3Fは利用できません。
館内の「エレベーター通り」の中央部付近にある5号機という表示があるエレベーターは、全階停止します。
このエレベーターのB1乗降口は、地下駐車場よりにあるエレベーターホールになります。
○障害者用トイレの状況
2Fに1つ障害者用トイレが用意されています。
○テナントのバリアフリー状況
館内の各フロア内は段差のないフラットな構造です。
店舗毎に状況は異なりますが、店舗入口や店内に段差のある店舗はほとんどありません。イメージするよりも車椅子で入店できるお店は数多くあります。
ただし絶対的なスペースが狭い店、カウンター席しかない飲食店などはあります。
中野ブロードウェイは、車椅子で利用できない施設ではありません。むしろ意外に利用出来るお店が多い、昭和から続く商業施設です。