東京都足立区の都立舎人公園は、都区内とは思えない広い空と自然を車椅子で楽しめる公園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
車椅子でのアクセスが良い公園です。公園の敷地は十字の道路を挟んで4区画に分かれます。その中央に舎人ライナーの駅があります。この駅はバリアフリー、車椅子で利用できます。
駐車場は第一から第三までの3カ所あり、いずれの駐車場にも身障者用駐車区画があります。都立公園の有料駐車場なので障がい者減免制度があり、駐車料金が無料に減免されます。

公園4区画それぞれのバリアフリー状況です。
北西エリアは「陸上競技場」「テニスコート」など運動施設が並びます。このエリアの駐車場が第一駐車場になります。
公園の「サービスセンター」があり、バリアフリートイレがあります。舎人公園内には数多くの独立棟公衆トイレがあり、そのすべてにバリアフリートイレがありますが、建物内のバリアフリートイレはここだけです。

敷地がもっとも狭いのは南西エリアです。このエリアには駐車場はありません。南西エリアには「野球場」と「草地広場」があります。

都立舎人公園を車椅子で散策する中心エリアは北東エリアです。このエリアの駐車場は第二駐車場でもっとも混雑します。「大池」があり「菖蒲田」「お花見広場」「キャンプ場」などが周囲を囲みます。
北側は小高い「夕日の丘」になっていますが、これは人工的な丘で、その下が日暮里舎人ライナーの車両基地になっています。丘といってもたいしたアップダウンではないので、車椅子で問題なく散策ができます。丘の傾斜を利用した「ソリゲレンデ」があり、子供たちが芝ソリで遊んでいます。
北東エリア内の散策路は、ほぼ全域車椅子で通行できます。都区内とは思えない、広い空と自然の中を車椅子で散歩出来ます。

南東エリアは現在整備中です。一部が「バーベキュー場」として営業しています。このエリアの駐車場は第三駐車場です。将来的には「バードサンクチュアリ」として整備される予定です。

都立舎人公園は、車椅子でバリアフリーに自然を楽しめる公園です。
入園無料の日本庭園がある「足立区立郷土博物館」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2014年6月の取材に基づいています)