足立区立郷土博物館は、コレクションを基に年間4本程度の企画展が開催されるバリアフリーな博物館です。
電車の駅は徒歩圏内にはありません。「足立区立郷土博物館」へのアクセスは、車椅子利用者は車の利用が便利です。無料駐車場があり、1台分身障者用駐車区画の用意があります。
駐車場から館内へのルートは、フラットな舗装路で車椅子での移動に大きな問題はありません。
通常期は常設展の展示で、企画展開催時は常設展はお休みになることが多い運用になっています。
有料の博物館ですが障がい者減免制度があり、入館料は本人と介助者1名が無料に減免されます。
館内1Fにバリアフリートイレがあります。博物館で一般公開される展示室は1Fと2Fの2フロアで、エレベーターがあるので車椅子での上下階移動は可能です。
1F中央部がホール。その横に第1展示室。2Fホール上部は回廊形式のギャラリー。そして横に第2展示室。いずれもフラットな構造で車椅子での観覧に問題はありません。
常設展は「江戸東京の東郊」がテーマ。足立千住エリアの民俗資料などの展示です。
浮世絵のコレクションは広重などを数多く所蔵しています。貴重な所蔵品による足立区立郷土博物館の企画展は注目に値します。
無料で利用できるエリアに展示舞台と屋外展示があります。展示舞台は記念撮影スポット。段差の上ですが、健常者は舞台に上がることができます。
施設の壁沿いには、地域に由来した数多くの記念碑や石仏などの展示があります。いずれも車椅子からの見学は可能です。
博物館の裏側は「東淵江庭園」という入園無料の日本庭園です。博物館と同じく1986年に造営されたお庭で、周回散策路が用意されています。
周回路には、一か所決定的な段差箇所があるので、車椅子では一周できません。段差箇所で引き返すルートになります。それでも車椅子移動可能範囲から、日本庭園美を楽しむことができます。
日本庭園の一角には、車椅子で利用できるフリーテーブルが置かれたエリアがあり、飲食が可能です。庭園を眺めながら、ゆっくりとしたひとときを過ごすことが出来ます。
施設全体バリアフリーな博物館です。足立区立郷土博物館及び東淵江庭園は、車椅子で利用できます。
東京の郷土資料館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年11月の取材に基づいています)