東京国立博物館特別展「三国志」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区上野公園、東京国立博物館の特別展「三国志」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

会場は平成館2F。会期は2019年7月9日から9月16日。観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

トーハク平成館へのアクセスルートです。東京国立博物館へはJR上野駅公園口からのアクセスが便利です。正門から入ると平成館は敷地のもっとも奥にあり、本館からも屋内通路で直結します。

身体障害者手帳を持っている人は、駐車場の利用が認められます。身障者専用駐車場は、西門から入った平成館の裏にあります。駐車場からは平成館が一番近い建物です。

トーハク平成館へのアクセスルート

車椅子での展示会場へのアクセスです。平成館1Fに「三国志」の会場入口があります。ここで障害者手帳を提示する運用です。

一般来場者はエスカレーターで2F展示室へ上がります。車椅子ではエレベーターの利用。スタッフの誘導にしたがってください。帰りもスタッフの誘導で同じエレベーターの利用になります。

バリアフリートイレは平成館の1Fと2Fにそれぞれ1つ用意されています。ただしやや狭いトイレです。広いスペースを望む方は、本館B1のトイレがお薦めです。

車椅子での展示会場へのアクセス

第1会場と第2会場に分かれて、プロローグ、第1章から第5章、エピローグで構成される展示です。

展示物は中国からの160点余に加えて、NHKの三国志人形などの展示もあります。大小様々な展示物がありますが、いずれも車椅子からの鑑賞は可能です。特に車椅子から見にくい展示はありません。

展示室内の移動線もスペースに余裕があり、多少の混雑程度なら車椅子での利用に大きな問題はありません。今回取材時は空いていて、特別展のショップも車椅子で問題なく利用できました。

会場のバリアフリー状況

合言葉は「リアル三国志」。三国志のストーリーや登場する人物に関わる展示というよりは、その時代の文化、風俗、生活、商業や、権力や権威の象徴、日本など近隣国家との国際交流などを、リアルに感じる資料が展示されます。

三国志の時代に興味がある人のための特別展

三国志の時代の中国および東アジア圏に関する、幅広い興味がある人ほど楽しめる特別展だと思います。

合言葉は「リアル三国志

その一方、三国志ファン向けの演出もあります。NHKの人形劇の展示は、ある年代以上の人には嬉しい企画です。諸葛孔明ファンの人には、10万本の矢を集めた「計」を象徴する展示があります。

諸葛孔明ファンの人には、10万本の矢を集めた「計」

そして2009年に特定された曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示。実物大の再現展示ということです。いずれの演出展示も車椅子で鑑賞できます。

曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示

東京国立博物館「三国志」は、少々の混雑でも車椅子で鑑賞できる特別展です。ある程度、三国志のストーリーと時代を知っていると、より楽しめます。

別稿で「東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

名刀の見方が解る 東京国立博物館シアター「VR刀剣」バリアフリー情報

東京都台東区上野、東京国立博物館ミュージアムシアターで、日本刀の鑑賞方法が解るプログラム「VR刀剣」が上演されています。現地のバリアフリー状況と車椅子での鑑賞方法を紹介します。会期は2019年7月3日から10月6日までです。

東京国立博物館(トーハク)は、JR上野駅公園口からアクセスすると、ほぼ坂道のないルートを通り車椅子で移動できます。

身体障害者手帳を持っている人は、駐車場の利用が可能です。事前予約が推奨されているので、来館予定が決まったらトーハクへ電話連絡をしてください。

トーハクへの車椅子でのアクセス

シアターは東洋館のB1にあります。東洋館の1Fエントランス周辺はフラットで出入口は自動ドア、車椅子での入館は可能です。エレベーターは2系統合計3基あり、1FからB1へ下りることができます。

東洋館のバリアフリートイレはB1にはなく、1Fに1つ用意されます。このトイレには多目的シートはありません。

シアタープログラムは各回定員90名。有料で鑑賞チケットの購入が必要です。障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名まで鑑賞料金が無料に減免されます。

定員制なので障がい者も事前にチケットを手配する必要があります。鑑賞チケットは正門チケット売り場で上映15分前まで、シアター前は上映直前まで購入できます。

シアター内には車椅子でプログラムを鑑賞するスペースが最前列に1席用意されています。開場は開演5分前。車椅子利用者を最初にシアター内に誘導していただけるので、5分前までにシアター入口に行くことをお薦めします。

ミュージアムシアターの利用方法

「VR刀剣」はトーハクが所蔵する二口の国宝「三日月宗近」と「岡田切吉房」を比較しながら、それぞれの名刀の美を楽しむと共に、刀剣の鑑賞方法を理解するプログラムです。

解説される鑑賞方法の内容は伏せますが、かなり専門的な内容です。一般的な知識レベルの人なら、初めて聞く専門用語が多数あるはずです。

プログラムは約30分。この時間で日本刀の美の鑑賞方法が身に付きます。ちなみにトーハク本館には、日本刀の名品が展示されるコーナーがあり、車椅子での鑑賞は可能です。

日本刀の鑑賞方法を知る

東京国立博物館シアター「VR刀剣」は車椅子で鑑賞できます。プログラムの内容は専門的です。

別稿で「東京国立博物館 東洋館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

國學院大學博物館 渋谷キャンパス 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都渋谷区、國學院大學の渋谷キャンパスにある「國學院大學学博物館」は、車椅子で観覧できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

國學院大學博物館

渋谷駅から徒歩13分の案内です。近隣には坂道や狭い歩道箇所があります。大学キャンパス内に駐車場はありません。車利用の場合は、美術館通りがパーキングメーター設置路線なので、広尾三丁目交差点付近に駐車すると便利です。

入館は無料。ほぼ年中無休の大学博物館です。不定期で休館日があるので確認して利用してください。エントランスは半地下部ですが、スロープがあります。博物館入口から館内はフラット構造で車椅子での移動に問題はありません。

國學院大學博物館

館内に綺麗なバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

國學院大學博物館

2013年竣工の施設です。館内の通路幅は余裕があり、常設展は車椅子から見やすい展示です。

國學院大學博物館

常設展の展示テーマは3つ。「考古」「神道」「校史」。企画展示室もあり、その時々の企画展が開催されます。今回訪問時は企画展「吉田家」が開催中。吉田神道に関する貴重な資料が展示されています。博物館のコンセプトは「日本のモノと心を知る」です。

國學院大學博物館

「考古」の展示コレクションは半端な数ではありません。重要文化財に指定された「石枕」などもあります。一般的な歴史博物館とは少し違った、神道考古学的な見方が加味された展示。日本列島に生きた人の「心」の歩みを辿る、と解説されています。

「神道」の展示の中心は「まつり」。信仰が表現される場として「まつり」をとらえ、そこで用いられた道具と込められた「心」を解説します。神道は多様な姿を見せる。そのことが日本文化の特質につながるのだそうです。

「校史」のコーナーでは、國學院大學の歴史を知る、明治時代からの貴重な資料の展示があります。「國學院大學学博物館」は、車椅子で観覧できる施設です。

御茶ノ水にある「明治大学博物館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2023年11月に加筆しました)