東京都渋谷区、國學院大學の渋谷キャンパスにある「國學院大學学博物館」は、車椅子で観覧できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
渋谷駅から徒歩13分の案内です。近隣には坂道や狭い歩道箇所があります。大学キャンパス内に駐車場はありません。車利用の場合は、美術館通りがパーキングメーター設置路線なので、広尾三丁目交差点付近に駐車すると便利です。
入館は無料。ほぼ年中無休の大学博物館です。不定期で休館日があるので確認して利用してください。エントランスは半地下部ですが、スロープがあります。博物館入口から館内はフラット構造で車椅子での移動に問題はありません。
館内に綺麗なバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
2013年竣工の施設です。館内の通路幅は余裕があり、常設展は車椅子から見やすい展示です。
常設展の展示テーマは3つ。「考古」「神道」「校史」。企画展示室もあり、その時々の企画展が開催されます。今回訪問時は企画展「吉田家」が開催中。吉田神道に関する貴重な資料が展示されています。博物館のコンセプトは「日本のモノと心を知る」です。
「考古」の展示コレクションは半端な数ではありません。重要文化財に指定された「石枕」などもあります。一般的な歴史博物館とは少し違った、神道考古学的な見方が加味された展示。日本列島に生きた人の「心」の歩みを辿る、と解説されています。
「神道」の展示の中心は「まつり」。信仰が表現される場として「まつり」をとらえ、そこで用いられた道具と込められた「心」を解説します。神道は多様な姿を見せる。そのことが日本文化の特質につながるのだそうです。
「校史」のコーナーでは、國學院大學の歴史を知る、明治時代からの貴重な資料の展示があります。「國學院大學学博物館」は、車椅子で観覧できる施設です。
御茶ノ水にある「明治大学博物館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2023年11月に加筆しました)