栃木県 佐野市郷土博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

佐野厄除け大師の近くにある「佐野市郷土博物館」は、入館無料の車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。博物館の前に来館者用の無料駐車場があります。

栃木県 佐野市郷土博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

駐車場は小石がゴロゴロしている未舗装路面ですが、その中に2台分の身障者用駐車区画があり、そこだけは舗装されています。

栃木県 佐野市郷土博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

駐車場から博物館エントランスへ向かいます。信号の無い道を渡りますが、交通量が少ないので問題なく横断できました。

栃木県 佐野市郷土博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

エントランスは階段ですが、正面左側に段差回避スロープがあります。入口のドアは自動ドアで段差はありません。

栃木県 佐野市郷土博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ドアから館内へ入ると、横に事務所があります。記帳をする必用はありませんでした。そのまま入館して展示を見学します。

足尾銅山鉱毒事件を追及した「田中正造」は佐野市の生まれです。そのため博物館は「田中正造ゆかりの博物館」となっています。

入口正面は「田中正造展示室」。その先は中庭を囲むように、ワンフロアに常設展示室が2室と企画展示室が1室並びます。

動線はすべてフラットで、展示はスペースに余裕があります。すべての展示室は車椅子で見学できるバリアフリー仕様です。

常設展では、古代から近代までの佐野の歴史民俗が学べます。

バリアフリートイレはあります。スペースは広く設備更新されて綺麗なトイレでした。ユニバーサルベッドはありません。

佐野市郷土博物館は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

近隣にある「佐野厄除け大師」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

王子 お札と切手の博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都北区、王子駅の近くにある入館無料の博物館です。国立印刷局の施設で、2フロア構造ですが、2Fへは階段のみで、車椅子では1Fだけの見学になります。現地の状況と歴史を紹介します。

お札と切手の博物館は古い建物で段差構造ですが、改修により出入口にはスロープが設置され、車椅子利用者用の自動ドア開閉スイッチがあり、1Fにはバリアフリートイレが設置されています。

以上のバリアフリー化を進めていますが、エレベーターはありません。車椅子では1Fだけの見学です。

1Fは、主にお札や切手の製造工程について各種の資料を展示しています。1億円分の重さを持ち上げるコーナー、計測器でご自身の身長や体重を金額に換算する体験コーナー、お札の偽造防止技術についてのコーナー、実体顕微鏡でマイクロ文字を探すなど、8種類の偽造防止技術体験装置などがあります。このフロアは車椅子で見学できます。

車椅子では上がれない2Fは、歴代の日本のお札・切手のほか、世界のめずらしいお札、王子が発祥の地である近代製紙産業の歴史などの資料を展示。パスポート・官報・諸証券を紹介するコーナーなどがあります。

「お札と切手の博物館」は、国立印刷局の施設です。受付にいるのは、国立印刷局所属のベテランの方。元気いっぱいに挨拶をして、積極的に展示物の説明を来館者にしています。車椅子をみると「申し訳ありません、1Fだけになりますが、ごゆっくりご覧ください」と声をかけていただきました。

王子は紙の町です。国立印刷局は明治4年、1871年に創設された「大蔵省 紙幣司」が源流。1873年に渋沢栄一が王子に「抄紙会社」を設立。そして1875年には「大蔵省 抄紙局」が王子に設置され、同年に「抄紙会社」が「東京府下王子村」に工場を完成。1876年に「大蔵省 抄紙局」が操業開始となり、王子で紙幣の製造が始まりました。

渋沢栄一が王子に設立した「抄紙会社」の社名が「王子製紙」に変更されたのは1893年です。飛鳥山に「紙の博物館」があるのも、この地理的な歴史からです。

現在でも国立印刷局の工場が周辺にあります。飛鳥山公園より、やや西ヶ原方面の地にあるのが「東京工場」。そして「お札と切手の博物館」の近くにあるのが「王子工場」。この2つの工場は、工場見学を受け付けていません。国立印刷局の工場で、工場見学が可能なのは「小田原工場」と「彦根工場」の2つです。

2003年には国立印刷局は「独立行政法人」に改組されました。国立印刷局の博物館は、1971年に「百周年」を記念して、当時あった市ヶ谷の工場に設けられたのが始まりです。そして2011年に現在の王子に移転しました。

入館無料の博物館です。お札と切手の博物館は、車椅子利用者は1Fだけの見学になる文化施設です。

別稿で「造幣さいたま博物館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2015年10月の取材に基づいています)

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

京都府舞鶴市の「赤れんが博物館」は、世界のレンガを集めたテーマ博物館です。明治時代の倉庫を活用していますが車椅子で観覧できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

海軍の町舞鶴に数多く残る、旧海軍が建てた赤レンガ倉庫の一号館。有料博物館として一般公開されています。明治36年に魚雷の倉庫として建てられた倉庫ですが、スロープ対応、エレベーター設置、バリアフリートイレがあり、車椅子で観覧できる博物館です。

博物館として1993年に開館。2008年に国指定重要文化財に指定。2016年には、舞鶴の旧鎮守府全体が日本遺産に認定され、この博物館がある赤レンガ倉庫の一号館は、主要構成文化財の一つとなっています。

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

駐車場は無料。身障者用駐車場は、やや解り難いのですが、博物館敷地入口に設置されています。駐車場から博物館の建物までは、最短でも30mほど距離があり、屋根はありません。

建物の入口付近は階段ですが、段差回避スロープがあります。建物に入るとすぐに受付があります。入館料の障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で、本人は半額、介助者1名が無料に減免されます。

博物館は2フロア構成。エレベーターは1基、バリアフリートイレは1Fにあります。バリアフリートイレはやや狭く、介助者と一緒に利用すると苦戦するスペースです。

展示スペースは1F、2Fともにフラットな構造です。車椅子での展示の見学に大きな問題はありません。

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

展示内容です。1Fの最初のコーナーは「古代のれんが」。エジプトやメソポタミアの日干レンガなどが展示されています。

次のコーナーは「世界のれんが」。古代ローマのレンガ、古代中国のレンガなどが展示されています。これらのレンガは、開館担当スタッフが、エジプトやローマ現地に直接交渉して、この博物館のために譲っていただいたレンガです。

なんでそんなことが出来たのか、と思ってしまいますが、交渉を担当したスタッフによると、レンガ獲得交渉は案外簡単だったという話。壊れてころがっているレンガを譲り受けるだけなので、ハードルは低かったそうです。

1F展示の目玉は「ホフマン窯コーナー」。かつてレンガ製造の主流であったホフマン窯内部を再現し、レンガの製作方法などを紹介しています。

1Fには事務所やトイレなどもあるので、展示スペースは1F全体の半分ほどのスペースです。

2Fはフロア全体が展示場。展示スペースは1Fの倍の面積があります。「日本のれんが」、「舞鶴市とれんが」「耐火れんが」「歴史を証言するれんが」と展示が流れます。

「歴史を証言するれんが」コーナーには、広島の原爆ドームのレンガ、アウシュビッツ強制収容所のレンガなどが展示されています。これらのレンガも、開館担当スタッフが現地で交渉して譲り受けたということです。

明治の遺産である赤レンガ倉庫が、レンガの博物館になりました。「赤れんが博物館」は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

別稿で「関電PR館エル・マールまいづる」を掲載しています。ご参照ください。