豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場 車椅子バリアフリー情報

東京の台所、豊洲市場の5街区に期間限定施設として2020年1月に開業した「江戸前場下町」と、その隣接地に開業した立体有料駐車場「千客万来駐車場」の車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。

豊洲市場全体のバリアフリー情報は別稿をご参照ください。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

豊洲市場の6街区に誕生する千客万来施設は、2020年10月に着工して2023年春に開業する事業計画です。日帰り温泉施設と宿泊施設、そして200店舗が集まる商業ゾーンが生まれる予定です。ただしこれはビフォアーコロナ時代の計画なので、今後修正があるかもしれません。

それまでの間の期間限定施設が、「江戸前場下町」です。2020年1月に開業後、コロナ禍で休業に入り、同年6月から営業を再開しています。

千客万来駐車場

立体有料駐車場「千客万来駐車場」は恒久的な施設で、豊洲市場の来場者のための有料駐車場です。5階層の自走式で458台を収容します。

千客万来駐車場

「市場前駅」とは3Fで直結し、そのまま連絡デッキで豊洲市場へ移動できます。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

江戸前場下町のバリアフリー状況です。ワンフロア構造でコの字型の施設です。中央部はテーブルが置かれる広場になっています。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

決定的な段差はないので、車椅子での利用は可能ですが、施設内のスペースは、あまり余裕はありません。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

飲食店はスペースが狭い、席がカウンター式など、ほとんどは車椅子では苦戦するお店です。

海鮮丼など、グルメをテイクアウト販売するお店が複数あるので、それを広場でいただくことが出来ます。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

広場は、中央部にあるデッキから芝生面に一段下りて利用します。介助者がいれば、クリアできる程度の段差です。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

広場のテーブルと椅子は、重くて動かしにくいので、車椅子で利用できる場所を確保してからテイクアウトすることをお薦めします。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

バリアフリートイレは「フードホール棟」の奥にあります。

バーベキュー場は、屋根付きで個室のようなテーブル席もある施設で、食材の持ち込み可です。1テーブル6名まで楽しめます。席の構造が車椅子仕様ではありませんが、その気になれば車椅子でも利用できると思います。

豊洲市場

千客万来駐車場のバリアフリー状況です。出入口はゆりかめもの下を走る484号線側で、左折入庫、左折出庫です。

水産棟など豊洲市場の施設に行くなら3Fから、江戸前場下町の利用なら1Fからアクセスします。

今回取材で確認できた身障者用駐車区画は、2Fに1台分でした。その横にバリアフリートイレが用意されています。

現時点では、駐車料金のサービスがある店舗はありません。「募集中」という旗が掲げられています。

新しい駐車場にしては、自走スペースは狭く、車のすれ違いに気を遣う幅です。一般駐車区画のサイズも昔の5ナンバー枠程度です。車椅子での乗降に広いスペースが必要な人は、空いている上階を利用したほうが無難かもしれません。最上階は屋上で屋根はありません。

料金の事前精算機はあります。ナンバー読み取り式で、料金精算済みの車両は自動でバーが上がります。

豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場

江戸前場下町は簡易建築の期間限定施設ですが、段差はないので車椅子で利用可能です。ただし飲食店舗は、車椅子で利用できない構造の店があるので注意して下さい。

(本稿は2021年3月に一部修正しました)

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区の竹芝桟橋が「ウォーターズ竹芝」として再整備され、「アトレ竹芝」や「JR東日本四季劇場」などが新設されました。浜離宮恩賜庭園と海を眺望する湾岸ビュースポットです。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

新設された建物は3棟です。アトレ竹芝が入る「高層棟」は、他にホテルとオフィスが入ります。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

劇団四季の「劇場棟」は、「春」と「秋」の2つの劇場と、別棟で「自由劇場」があります。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

そして「駐車場棟」は自走式立体駐車場です。駐車場棟の身障者用駐車区画は、2Fに1台分しかありません。立体棟のエレベーターは2基あります。劇団四季の自由劇場へのスロープルートは、駐車場棟に組み込まれて設置されています。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

水上バスなどが発着する竹芝桟橋は、バリアフリー仕様です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

その隣に「干潟」が整備されました。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

バリアフリーな観察路から車椅子で見学できます。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

干潟には小魚が多数泳いでいるのが確認出来ました。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

ただし、ゴミが多く流れ着いている状態です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

桟橋一帯にはフリーテーブルが配置されるスペースがあり、自由に利用できます。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

高層棟の1Fから3Fがアトレ竹芝です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

エレベーターは1基。綺麗なバリアフリートイレが用意されています。車椅子で問題なく利用できる施設です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

海を臨むテラスが用意されています。1Fから2Fにかけては、階段構造のテラス席です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

2Fと3Fのバルコニーは、車椅子で自由に利用できるテラス席になっています。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

桟橋の横の広場、そしてアトレ竹芝のテラス。新しく誕生した、くつろぎのスペースです。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

2020年、竹芝桟橋は「ウォーターズ竹芝」になりました。車椅子で浜離宮恩賜庭園と海の眺めを楽しめるバリアフリー施設です。

(本稿は2020年7月に執筆しました)

世界遺産 富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

群馬県の富岡製糸場は、段差構造の箇所もありますが、公開エリアの多くを車椅子で見学できます。ただし砂利路面やガタゴトした未舗装路を進む箇所があります。

世界遺産 富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

富岡製糸場は保存整備事業が進行中です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

アクセスは車が便利です。周辺の駐車場の状況です。富岡駅の近くに市営の無料駐車場がありますが、徒歩10分以上かかります。

一般的によく利用されるのは有料の「市営宮本町駐車場」です。富岡製糸場までは500mの距離で、フラットな舗装路を通行します。「市営宮本町駐車場」には身障者用駐車区画とバリアフリートイレがあります。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

市営宮本町駐車場

富岡製糸場により近い場所に、複数のコインパーキングや、呼び込みをしている民間駐車場があります。

正面入口から敷地内に入ります。入口周辺のアプローチはフラットな舗装路です。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

見学料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の見学料が無料に減免されます。発券所で障害者手帳等を提示して手続きを行います。

解説員による有料のガイドツアーが催行されます。希望する場合は発券所で申し込みます。

その先もフラット舗装路を通行して、「東置繭所」1Fにある最初の展示コーナー「ガイダンス展示」に向かいます。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

各施設のバリアフリー状況です。見学コースの最初にある東置繭所1Fは建物内に展示があります。

建物の出入口は段差をスロープ化しています。ラフなスロープですが、車椅子でそれほど苦労せずに出入りは可能です。

ガイダンス展示は、フラットな床面に大きな展示物や映像コーナーがある施設です。車椅子での見学は可能です。

ガイダンス展示の並びに、お土産コーナーがあります。店内のスペースに余裕はありませんが、空いていれば車椅子での立ち寄り、買い物は可能です。

東置繭所1F、反対側の屋内にはシルクギャラリーがあります。ここも車椅子で見学可能です。製糸作業の実演、企画展の開催、そして絹製品の販売コーナーがあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

東置繭所1Fの見学が終わると、次は隣の「繰糸所」内部の見学です。東置繭所から繰糸所までのルートは、フラットな舗装路です。

スロープを上り繰糸所内部に入ります。内部の床面はフラットで、車椅子で問題なく見学できます。映像コンテンツによる繰糸所の紹介コーナーもあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

繰糸所内部は一方通行での見学になり、ルートに従って進み外部に出ると、バリアフリートイレがあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

繰糸所に隣接するバリアフリートイレは、内装がタイル張りのとても広いトイレです。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

小型のユニバーサルベッドがあります。

富岡製糸場

今回12月の取材時、トイレの外窓は空けられていました。トイレには暖房はなく、便器はウォームレット付きです。

富岡製糸場にはもう一か所、「社宅群」にある独立棟トイレに、バリアフリートイレがあります。

東置繭所と繰糸所以外は、外からの見学になります。内部見学はできません。

富岡製糸場

次の見学コースは「首長館(ブリュナ館)」。繰糸所から先は未舗装路面です。一部ゴムマットが敷かれた箇所がありますが、固く薄い砂利がある路面を車椅子で進みます。

富岡製糸場

見学コースは「首長館」から「寄宿舎」へ進みます。寄宿舎周辺の路面は、見学コースの中で最も荒れた未舗装路面です。

富岡製糸場

かなりデコボコがあるので、車椅子を慎重に進めて下さい。

富岡製糸場

見学コースは元来た道を引き返しながら、「診療所」、「女工館」、「検査人館」などの横を通ります。

富岡製糸場

富岡製糸場

繰糸所の近くまで、再度同じ未舗装路を通行します。

富岡製糸場

富岡製糸場

そのまま東置繭所前まで戻ります。ここから先はルート順の指定はありません。

東置繭所を通り過ぎて直進すると「社宅群」エリアにでます。このエリアは未舗装路面で、悪路区間の一部にゴムマットが敷かれています。

富岡製糸場

社宅群を抜けると「ブリュナエンジン(復元機)動態展示施設」があります。古いエンジンを稼働させる新しい建物の施設です。定期的に昔のエンジンを動かしています。

エンジンのまわりを車椅子で一周することができます。エンジンを上から覗き込む台は階段で上ります。

富岡製糸場

エンジン展示施設から東置繭所へ向かうと、2Fへの階段見学コースがあります。エレベーターはありません。

富岡製糸場

階段を上ると2Fの巨大な空間が見学できます。

富岡製糸場

富岡製糸場

古い施設なので基本構造がバリアフリーではありませんが、見学コース上の決定的な段差箇所にはスロープが設置されています。富岡製糸場の現時点での見学コースでは「東置繭所2F」が車椅子不可。「寄宿舎」前の路面が、車椅子での移動に苦労します。

富岡市「もみじ平総合公園」内にある「群馬県立自然史博物館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年12月の取材に基づいています)