豊洲市場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

豊洲市場は広いので、移動距離が長くなります。車椅子で行く見学コースの状況を紹介します。

豊洲市場

豊洲市場へのアクセスは「ゆりかもめ」の利用が最適です。ただしホームや車両が混みあうことがあるので、車椅子での乗車は時間に余裕をもって行動してください。

車利用の場合、現時点で最も近い有料駐車場は立体有料駐車場「千客万来駐車場」です。

千客万来駐車場

この駐車場の詳しい情報は、別稿「豊洲市場 江戸前場下町と千客万来駐車場 車椅子バリアフリー情報」をご覧ください。

豊洲市場は「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」があります。アクセスはいずれの棟も「市場前駅」から繋がるデッキの利用が便利です。各棟の車椅子で見学可能なコースのバリアフリー状況を詳しく紹介します。

一般見学が可能な市場開放日は、棟により異なることがあるので、公表されている市場カレンダーで確認してください。

水産仲卸売場棟(3F)の状況です。「市場前駅」から繋がるデッキで「水産仲卸売場棟」へ向かいます。最初の入口は3F飲食店街。22店舗が入る豊洲市場最大のグルメフロアです。駅からデッキを通るルートおよび3Fグルメフロア内はバリアフリーで、車椅子での利用に問題はありません。同フロアにバリアフリートイレがあります。

豊洲市場

各店舗の車椅子利用の可否はそれぞれです。車椅子で利用しやすい広々したお店は少なく、カウンターやスペースに余裕のないテーブル席のお店が多い。人気店の行列は凄い。混雑と店内スペースの問題で、豊洲市場のグルメ店は、車椅子利用者には積極的にはお薦めできません。

水産仲卸売場棟(4F)の状況です。4Fは70店舗の物販専門店がならぶ「魚がし横丁」です。入口は棟の中央部まで進んだところ。ここまでで「市場前駅」改札からの距離は約500mになります。このフロアへの通常ルートは、3Fからエスカレーターの利用です。車椅子利用者は、入口付近にいる警備スタッフに声をかけてください。入口横にある業務用エレベーターで4Fへ上がります。4Fフロア内はバリアフリーで、バリアフリートイレは2か所にあります。ほとんどの物販店は車椅子で買い物は可能です。

水産仲卸売場棟(屋上)の状況です。水産仲卸売場棟の屋上は「屋上緑化広場」で一般開放されています。「市場前駅」からデッキを進むと、途中に屋上に上がるエレベーターがあり、車椅子で利用できます。広い水産仲卸売場棟の上を細長く続く「屋上緑化広場」です。フラットなので車椅子での散策は可能です。

豊洲市場

水産卸売場棟の状況です。デッキを通り「水産卸売場棟」まではフラットなバリアフリールートです。入口まで少し傾斜路になりますが、一般的な車椅子利用者には問題の無い傾斜角です。傾斜路の両脇には、高低2本の手すりが用意されています。ここにも飲食店街があり、22店舗が並びます。車椅子での利用は、水産仲卸売場棟3Fと同じ状況です。飲食店街の先に進むと、豊洲市場で一番有名な巨大マグロの像があります。その先はセリを見学できるデッキ。いずれもフラットで車椅子での移動、見学は可能です。見学フロア内にバリアフリートイレの用意があります。

青果棟の状況です。デッキを通り「青果棟」へ向かうルートもフラットで、車椅子での移動に問題はありません。「市場前駅」を起点にした場合、もっとも移動距離が短い棟です。2Fは1Fのセリを見学する「青果棟見学ギャラリー」です。ここもバリアフリー上の問題はありません。窓の位置は車椅子目線でも見学が出来る高さです。隣接する独立棟の1Fに店舗が4軒あり、内3店舗が飲食店です。デッキからエレベーターで下ります。店舗の混雑状況及び店内レイアウトの問題で、車椅子向きとはいえないお店です。

以上が豊洲市場見学コースのバリアフリー状況です。「市場前駅」を起点にして、全てを見学すると3km以上の移動距離になります。車椅子でのセリの見学は可能。「魚がし横丁」での買い物は可能。グルメ店での飲食は、そのお店次第です。

(本稿は2021年3月に加筆修正しました)