国立科学博物館「特別展昆虫」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野の国立科学博物館「特別展昆虫」は、2018年7月13日から10月8日の開催。観覧料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。

夏休みの科博は家族連れで大賑わい。自由研究のテーマにも最適です。金曜土曜は夜間延長開館。今回は土曜日の17時過ぎに行きましたが、まだまだ会場内は子供でいっぱいでした。混雑嫌いの車椅子利用者は、9月10月のほうが、混雑が緩和されるかもしれません。

科博の特別展は専用入場口があります。入場待ちの列が出来ている場合は、スタッフに相談して指示を受けてください。入場については、車椅子利用者も一緒に並ぶのが原則です。

会場は第一会場がB1。第二会場が半地下にあたるBMになります。受付は1F。そこからエレベーターでB1へ。第一会場を鑑賞後、同じエレベーターに戻りBMへ。ここはスタッフの指示に基づいて行動してください。そこからスロープルートで第二会場へ。第二会場から1Fへは、別のエレベーターを利用します。ここはスタッフの誘導はありません。

混雑しているときは、車椅子での会場内移動は大変です。「特別展昆虫」は、展示の通路が広く設定されているので、過去の人気特別展に比べて、車椅子での移動が楽にできました。

第二会場の最後はお土産コーナーです。ここは車椅子が苦戦する狭い通路の難所。移動が困難な場合は、スタッフに相談してください。出口へ誘導していただけます。

最初のコーナーは「①昆虫とは」。巨大昆虫の展示が並びます。ここは写真撮影ポイント。今回訪問時、このコーナーがもっとも混雑していました。良く出来た巨大昆虫です。

続いて「②昆虫の多様性」そして「③昆虫の生態」とコーナーが続きます。ここにある「Gの部屋」は内容がどっきり企画。嫌われ者の昆虫の生態を紹介するコーナーです。

昆虫好きの大人にお薦めなのは、第一会場後半のコーナーにある標本回廊。もの凄い数の標本が、展示されています。一つひとつを丁寧に観察すると、どれだけ時間がかかるのか。第一会場の最後には、新種の展示があります。

展示室内の通路が余裕のある設定なので、多少の混雑でも車椅子で鑑賞しやすい特別展です。とはいっても夏休みの週末、日中時間帯は大混雑が予想されるので、車椅子での利用は避けることをお薦めします。

別稿で「上野国立科学博物館 企画展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

上尾丸山公園 上尾市自然学習館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県上尾市の「上尾市自然学習館」は「上尾丸山公園」内の学習拠点で、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

上尾市自然学習館

「上尾市自然学習館」は、約15haの広さがある「上尾丸山公園」内に生息する動植物の生態などを学ぶ学習拠点です。公園は昭和53年に開園。2.4haの大きな池がある、水と緑豊かな自然公園です。自然学習館は丸山公園の北口駐車場近くにあります。

上尾丸山公園の散策路は、未舗装路で車椅子の散策向きではありません。無理のない範囲での散策になります。

上尾市自然学習館

園内の散策路はほとんどが未舗装路です。

上尾市自然学習館

決定的な段差は解消されている箇所もあります。

上尾市自然学習館

自然学習館へのアクセスは車が便利です。上尾丸山公園の北口駐車場を目指します。北口駐車場には2台分身障者用駐車区画があります。この場所が自然学習館に最寄りの位置。身障者用駐車区画は屋根無しのシンプルな区画ですが、広さは十分に確保されています。この駐車場から公園へは、段差が完全に解消されたルートを通り、そのまま自然学習館へ行けます。昭和53年の公園ですが、部分的なバリアフリー改修は進んでいます。

上尾市自然学習館

自然学習館の地階からの出入口の近くにも、スペースは広くはありませんが、身障者用駐車区画が用意されています。

上尾市自然学習館

自然学習館のエントランスは段差回避スロープがあります。出入口は自動ドア。車椅子での入館に大きな問題はありません。入館は無料です。

上尾市自然学習館

館内で最初に出会うのは、丸山公園の池に生息する魚の水槽。そして横のビジョンでは、丸山公園の自然を紹介する映像が放映されています。

上尾市自然学習館

その奥が展示室で、丸山公園の植物生態をモデル化した展示。その先には鳥類の展示があります。

上尾市自然学習館

一部は階段を下がって木の根を観察する展示もありますが、展示全体を車椅子で見学することは可能です。

上尾市自然学習館

展示室を抜けると、丸山公園を見る観察室と屋外の展望テラス、子供向けの工作室があります。

上尾市自然学習館

自然学習館は傾斜地に建つ2フロア構造の施設です。北口駐車場からアクセスすると1Fに到着し、その下に地階がありエレベーターで移動できます。地階は企画展示ロビーや多目的室のフロア。地下玄関から公園の低地部へ出ることができます。

上尾市自然学習館

バリアフリートイレは1Fと地階にそれぞれあります。広さは十分にある個室で、設備はシンプルなトイレです。

上尾市自然学習館

隣接地に「天体観測棟」があります。

上尾市自然学習館

小さな天文台です。

上尾市自然学習館

出入口には大きな段差はありません。館内にはバリアフリートイレが用意されています。

上尾市自然学習館

スタッフにお話を聞いたところ、毎週土曜日の夜に、無料の天体観測会が開催されるということ。観測室へは階段で上がりますが、そこにある屈折望遠鏡は車椅子で観測できるそうです。

また土日祝日の午後には、太陽を観察する無料プログラムがあります。天候不良の日は観測出来ません。この観察は1Fデッキから望遠鏡で観察します。1Fデッキまでは段差はなく、望遠鏡は車椅子で利用できるそうです。

上尾市自然学習館

自然学習館は太陽光パネルによる発電、雨水のトイレ利用など、エコ設備で運営されています。その仕組みの勉強もできます。全体の雰囲気は古い印象ですが、改修されてバリアフリーになっています。天体観測棟も含めて、上尾市自然学習館は車椅子で利用できます。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)

有明 虹の下水道館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

東京都江東区有明にある「虹の下水道館」は、下水処理場にある子ども向けの施設で車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

有明スポーツセンターA棟の5Fにある東京都の施設「虹の下水道館」は、入場無料の子ども向け施設です。小学生の社会科見学にぴったり。バリアフリーなので、車椅子の子どものお出かけ先にお薦めできます。

「虹の下水道館」が有明スポーツセンターにあるのは、ここが「有明水再生センター」であるからです。下水処理施設はそのほとんどが地下にあり、地上部が有明スポーツセンターになっています。「虹の下水道館」が入るA棟の最上階7Fには「大体育室」があります。

駅からは距離があるので、アクセスは車の利用が便利です。有明スポーツセンターの有料駐車場があり、駐車場からA棟の1Fに直結します。エレベーターで5Fへ上がると、そこが「虹の下水道館」です。

駐車場のA棟入口近くに、身障者用駐車スペースが2台分用意されていますが、普通区画と同じ広さです。そこに拘らずに停めやすい場所を選んで利用されることをお薦めします。プールなど有明スポーツセンターの施設を利用すると、障がい者は駐車料金が無料に減免されます。

「虹の下水道館」に入ると最初にあるのが、自分の姿が映るハイテク系の下水道。そして下水の流れが分かる展示が続きます。「レインボーシネマ」という映写スペースがあり、下水の知識が高まる4種類のソフトを見ることができます。いずれも10分未満の映像ソフトで、車椅子での鑑賞は可能です。

熱心にイベントを開催している施設です。いずれも子供向き企画なので、車椅子の子どもは、きっと楽しめます。

「虹の下水道館」にはバリアフリートイレが有ります。場所は施設の一番奥で、現時点ではシンプルな設備のトイレです。

有明スポーツセンターA棟5Fが「虹の下水道館」。その7Fには展望回廊があり、車椅子で有明の眺望を楽しめます。7Fには無料休憩コーナーがあり、ここも車椅子で利用できます。そして広々したスペースのレストランがあり、可動式のテーブル席があるので、一般的な車椅子利用者なら食事ができます。

熱心なスタッフが、車椅子に優しく対応します。バリアフリーな「虹の下水道館」は、特に障がいのある子どもと、その家族のお出かけ先にお薦めできる施設です。

東京都小平市にある「ふれあい下水道館」を別稿で掲載しています。ユニークな施設なのでぜひご参照ください。

(本稿は2018年8月の取材に基づいています)