茨城の日本一小さい水族館 山方淡水魚館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

茨城県常陸大宮市の「山方淡水魚館」は、特別天然記念物「オオサンショウウオ」が展示されるミニ水族館です。とても狭い空間ですが、車椅子での利用は可能です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

住所は常陸大宮市山方。合併前の山方町の町営施設として、1986年に開館しました。当初は奥久慈に生息する「オオサンショウウオ」だけが展示されている水族館で、現在よりも更に小さい施設でした。

アクセスは車が便利です。駐車場は水族館の前の道を挟んだ反対側です。未舗装路面で、駐車場というよりは空き地という印象です。施設にはバリアフリートイレはありません。

同一敷地内に隣接して公営の高齢者福祉施設があります。困った時はこの施設のトイレを借りれば、何とかなると思われます。

館内のバリアフリー状況です。有料施設ですが、入館料の障がい者減免制度はありません。

建築面積は約220㎡で平屋構造。水槽は総計21槽。敷地内屋外には小さな池があります。施設の入口は自動ドアで、狭いながらも車椅子で入館できます。

入口の先に窓口があり、そこで入館料を支払います。窓口から2歩進むと、特別天然記念物「オオサンショウウオ」の水槽が3槽並びます。それぞれの水槽に「オオサンショウウオ」が一匹と数匹の金魚が泳いでいます。

「オオサンショウウオ」の水槽ゾーンを抜けると、円形の建物内に入ります。円形建物の約半分に大型水槽があります。傾斜に段差をつけて、川の上流には「岩魚」、下流には「雷魚」など、生態系に合せた淡水魚の区分展示をしています。

車椅子では段差の下から全体を監察します。距離がないので、問題なく水槽を見学することができます。

館内のバリアフリー状況

円形の残り半分は小さな置き水槽が10槽ほどあり、淡水魚が展示されています。円形の中心部には「タッチ槽」と掲示がある、手が入れられる小プール状の水槽があり、金魚系の魚が泳いでいます。

展示はこれですべてです。所要時間はゆっくり観察して「オオサンショウウオ」で5分、円形の建物内で5分、計10分程度。展示されている淡水魚は「40種類以上」という案内になっています。

土日だけですが、福祉施設の前庭部で、5mほどの線路を動く、幼児向けのミニSLやミニ新幹線の運転が行われています。水族館の入館者は無料で利用できます。6歳未満の水族館への入館料は無料なので、実質幼児は無料で遊べます。

山方淡水魚館は、車椅子で特別天然記念物「オオサンショウウオ」が観察できる施設です。

常陸大宮市にある納豆の専門店「船納豆本店」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2016年7月の取材に基づいています)

群馬県 道の駅みなかみ水紀行館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県みなかみ町の「道の駅みなかみ水紀行館」は、1996年に開業した施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

直売所棟と、小さな水族館のような施設「水産学習館」が入る休憩情報棟、独立トイレ棟があります。そして少し離れた場所に無料の足湯施設もあります。

独立した食事処はなく、テイクアウト方式のグルメカウンターがあり、周辺のフリーテーブルなどでいただきます。施設全般、段差のある構造をスロープで迂回する施設です。

施設の全体概要

駐車場のバリアフリー状況です。約140台を収容する駐車場があります。

駐車場のバリアフリー状況

身障者用駐車区画は、産直ショップ棟の近くに2台分あります。屋根無しの駐車区画で、一般駐車区画よりは少し幅が広い区画です。乗降に広いスペースが必要な方には、スペースが足りないかもしれません。

駐車場のバリアフリー状況

24時間利用できる独立トイレ棟は、駐車場の横にあります。トイレ棟は駐車場と同じ高さにあり、駐車場から段差なく利用できます。

24時間利用できる独立トイレ棟

直売所棟と休憩情報棟は、駐車場から階段で上る場所にあり、段差を迂回するスロープを利用します。

施設棟への移動ルート

この区間の路面は切れ目があるタイル路面ですが、車椅子への衝撃はそれほどありません。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

バリアフリートイレの状況です。トイレ棟と、直売所棟内にバリアフリートイレがあります。

屋内のバリアフリートイレは、やや老朽化しているトイレですが、便座はウォシュレット付きで、今回取材時の状況では、利用上の決定的な問題はありませんでした。ユニバーサルベッドはありません。

直売所のバリアフリー状況です。ショップ名は「満点横丁」。円形構造の店舗です。

産直ショップのバリアフリー状況

店内の床面はフラットで、店内の通路は車椅子で移動できる幅が確保されています。ショップへの出入口は2か所ありますが、内1カ所は階段です。

車椅子で利用できる出入口にテイクアウトのグルメカウンターがあり、テーブルなどが配置されているので、動線が狭い箇所があります。そのテーブルの先にバリアフリートイレがあります。この付近は車椅子で通行可能なルートを判断する必要があります。

産直ショップのバリアフリー状況

休憩情報棟のバリアフリー状況です。各種パンフレットが置かれている観光情報コーナー、フリーテーブルや椅子がある休憩コーナー、アート作品が展示されるギャラリーなどがあります。

休憩コーナーは少し狭い箇所もありますが、車椅子で利用出来ないゾーンはありません。そしてこの棟に「水産学習館」があります。

休憩情報棟のバリアフリー状況

水産学習館のバリアフリー状況です。有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人の入館料が無料に減免されます。

主に利根川水系に生きる魚たちの生態系や、水上を流れる川の環境などが紹介されます。小さな施設ですが、ワンフロアでフラットな構造なので、車椅子での見学は可能です。

水産学習館のバリアフリー状況

足湯のバリアフリー状況です。足湯はバリアフリー仕様ではありません。デコボコと段差を乗り越える必要があります。今回取材時は無料で利用できるタオルが用意されていました。

足湯のバリアフリー状況

足湯のバリアフリー状況

道の駅の駐車場から、名勝「諏訪峡」に出ることが出来ます。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

駐車場からのスロープは、短いながら傾斜角度はあります。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

その先には、より川に近づける車椅子マークがあるスロープ路がありますが、路面がデコボコで車椅子に衝撃がきます。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

そこまで無理をして車椅子で進まなくても、諏訪峡を眺め、その空気を吸うことが出来ます。

道の駅 みなかみ水紀行館 車椅子バリアフリー情報

道の駅みなかみ水紀行館は、古い施設ですが段差回避ルートは確保されています。足湯以外は車椅子で利用できます。

みなかみ町の「道の駅月夜野矢瀬親水公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年8月に加筆修正しました)

羽生水郷公園・さいたま水族館・キヤッセ羽生 車椅子からみたバリアフリー情報

埼玉県羽生市には「羽生水郷公園」、隣接して「さいたま水族館」、道を渡り「キヤッセ羽生」と、3つの施設が並ぶ観光エリアがあります。車椅子からみた各施設のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

羽生水郷公園

〇駐車場のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。駐車場の利用は無料です。「羽生水郷公園」と「さいたま水族館」を利用する場合は、水郷公園の「北側駐車場」の利用が便利です。

駐車場の選択とバリアフリー状況

駐車場のもっとも「さいたま水族館」に近い場所に、身障者用駐車区画が8台分ほど並んで用意されています。

駐車場の選択とバリアフリー状況

前後左右スペースに余裕がある駐車区画です。

駐車場の選択とバリアフリー状況

水郷公園にはもう一つ「南側駐車場」があります。「花の広場」に近い駐車場です。

「キヤッセ羽生」は、水郷公園の「北側駐車場」から道を挟んだ反対側にあります。「北側駐車場」から徒歩で移動出来る距離です。ただし、この間の歩道は舗装路ですがデコボコが激しく、車椅子での移動は快適ではありません。また駐車場内の車道を通り「キヤッセ羽生」に向かうと、最後の出口箇所に段差があります。車で移動して「キヤッセ羽生」の駐車場を利用することをお薦めします。

「キヤッセ羽生」の身障者用駐車区画は、産直ショップ「むじなも市場」前の駐車場に1台分あります。

キヤッセ羽生の障害者用駐車区画は

もう一か所はわかり難い場所ですが、「地ビール工房」の裏側の見えにくい場所に1台分あります。

キヤッセ羽生の障害者用駐車区画

○バリアフリートイレの状況

「羽生水郷公園」には6つの公衆トイレがあります。そのすべてにバリアフリートイレがあります。

「さいたま水族館」には、水槽展示がある「本館」内に1つ、別棟「特別展示室棟」の外側から利用するトイレに1つ、バリアフリートイレがあります。

障害者用トイレの状況

「特別展示室棟」トイレの設備は新しく、ウォシュレット付き便器、ユニバーサルベッドがあります。

障害者用トイレの状況

「キヤッセ羽生」は事務所棟と「むじなも市場」棟に、外側から利用する男女別トイレがあります。

障害者用トイレの状況

どちらのトイレも、男女別トイレの中に、車椅子が入る大きなサイズの個室が用意されています。

障害者用トイレの状況

独立個室のバリアフリートイレはありません。

障害者用トイレの状況

○羽生水郷公園のバリアフリー状況

「三田ヶ谷池」を中心に複数の池や水路があり、そのなかに広場などがある公園です。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

地形としてほとんどアップダウンがなく、主要な散策路は舗装路です。道を選べば公園内の広範囲を車椅子で散策できます。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

「水鳥の池」と「宝蔵寺沼」の間をつなぐ、木製の橋があります。段差解消部は雑な造りで、かなりデコボコな箇所もありますが、無理をすれば車椅子で通行できる水上の橋です。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

天然記念物「ムジナモ」が自生するエリアは立ち入り禁止です。見学用の展望デッキがありますが、階段を上がります。

○さいたま水族館のバリアフリー状況

有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。窓口で障害者手帳等を提示して、無料入館券を発券していただきます。さいたま水族館の入館券の印刷内容は複数のパターンがあり、それぞれ違う生物の紹介情報や、水族館の情報などが掲載されています。

さいたま水族館のバリアフリー状況

淡水魚の展示水槽が並ぶ展示室です。

さいたま水族館のバリアフリー状況

館内の通路はほとんどがフラットで、2か所ある段差箇所にはスロープがあります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

各水槽の前には、低い踏み台機能を果たす段差が設けられています。車椅子での水槽鑑賞は、この段差の手前からになります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

屋外にも展示コーナーがあります。ほとんどの段差箇所には迂回スロープがあります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

「チョウザメ池」には、階段を下りて池の水中を横から見学する場所があります。ここにはスロープはありません。

さいたま水族館のバリアフリー状況

○キヤッセ羽生のバリアフリー状況

正式名称は「羽生市三田ヶ谷農林公園」です。体験農園エリアや「四季の丘」などのアウトドア施設は、未舗装で傾斜やデコボコがあります。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

体験棟やビール工房施設もありますが、車椅子で利用する施設としては、直売所「むじなも市場」と、食事処です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

「むじなも市場」のエントランスおよび店内には、決定的な段差箇所はありません。出入口は手動の開き戸で、小さな段差はあります。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

店内通路は、車椅子で通行できる幅が確保されています。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

食事処「むじな庵」は、小さな段差は各所にある施設ですが、車椅子で利用できない決定的な段差はありません。席を選べば車椅子での利用は可能です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

屋外バーベキュー広場はフラット構造ではありませんが、車椅子で利用できるレベルのデコボコ路面です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

羽生水郷公園、さいたま水族館、キヤッセ羽生は無理をしない範囲で、車椅子で利用できる施設です。人気のエリアなので、週末は混雑に注意して下さい。

(本稿は2019年9月の取材に基づいています)