宮ケ瀬湖 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

宮ケ瀬湖は神奈川県清川村を中心に、愛川町、相模原市にまたがって広がるダム湖です。1969年に国からダム計画が発表され、2000年に竣工しました。

宮ケ瀬湖には3つの観光エリアが開発されています。本稿ではこの内「宮ケ瀬湖畔エリア」と「鳥居原エリア」のバリアフリー状況を紹介します。

宮ケ瀬湖

○宮ケ瀬湖畔エリアのバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。宮ケ瀬湖畔エリアには土日祝日は有料になる駐車場が、P1からP3まであります。この内P2は大型車用です。P1は普通車90台、P3は普通車150台を収容します。

宮ケ瀬湖畔エリアのP1とP3の駐車料金は障がい者減免制度があり無料に減免されます。後払い方式なので、出庫時に駐車場スタッフに障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。

P1の身障者用駐車スペースは、駐車場の奥に2台分用意されています。その横から段差回避スロープを上がり、水の郷商店街方面へ移動できます。

宮ケ瀬湖

P3の身障者用駐車スペースは、宮ケ瀬湖寄り区画列の出入口に近い場所に2台分用意されています。

宮ケ瀬湖

そこから駐車場入口側に少し戻る場所に、段差回避されたP3駐車場からの出入口があります。ただし、この段差回避箇所はラフな仕様です。

宮ケ瀬湖

そこからはルートを選べば、ほぼフラットな舗装路面を通り、水の郷商店街方面へ移動できます。

宮ケ瀬湖

水の郷商店街は、フラットな舗装通路に商店やグルメ店が並びます。車椅子で利用できる店、出来そうにない店があります。

宮ケ瀬湖

テクアウトでお団子などを買い、ベンチでいただくことができます。

宮ケ瀬湖

とん汁、きりたんぽ汁などのテイクアウトショップがあります。

宮ケ瀬湖

たい焼きのテイクアウトショップが見えます。

宮ケ瀬湖

車椅子では苦戦するアプローチのお店があります。

宮ケ瀬湖

車椅子での利用が、ほぼ困難に見えるお店もあります。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬湖畔エリアの観光案内所は「みやがせミーヤ館」です。

宮ケ瀬湖

エントランスに段差回避スロープが設置されています。

宮ケ瀬湖

車椅子で眺望を楽しめるのは「宮ケ瀬やまなみセンター」です。

宮ケ瀬湖

バリアフリーな屋上展望広場があり、水の郷商店街からほぼアップダウンなく移動できます。

宮ケ瀬湖

展望広場から宮ケ瀬湖の素晴らしい眺望が楽しめます。

宮ケ瀬湖

けやき広場などがある宮ケ瀬湖畔の園地は、水の郷商店街の高さから、約100段の階段下にあります。宮ケ瀬やまなみセンターの構造では、屋上が4Fで湖畔園地は1Fです。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬やまなみセンターにはエレベーターがあります。普通サイズの車椅子がぎりぎりで2台入る大きさのエレベーターです。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬やまなみセンター3Fには、屋内展望ホールがあり、フリーテーブル席が配置されています。宮ケ瀬湖を眺めながら、屋内で飲食ができるスペースです。

宮ケ瀬湖

同フロアには「情報コーナー」があります。宮ケ瀬ダムを解説する展示パネルなどが掲示されています。

宮ケ瀬湖

バリアフリートイレがあります。おむつ替えマークが目立ちますが、バリアフリートイレです。

宮ケ瀬湖

スペースに余裕がある個室で、設備はシンプルなトイレです。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬やまなみセンター1Fまでエレベーターで下りると、遊覧船「ミーヤ丸」の乗船場などがある湖畔園地へ車椅子で移動できます。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬やまなみセンター1Fのバリアフリートイレは、シャワー室が併設されています。

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬湖畔エリアは、駐車場から水の郷商店街へはほぼフラットな地形です。車椅子で宮ケ瀬やまなみセンター屋上から宮ケ瀬湖の眺めを楽しみ、そこからエレベーターで湖畔に移動できます。

宮ケ瀬湖

〇鳥居原エリアのバリアフリー状況

鳥居原エリアの駐車場は無料です。170台を収容する駐車場があり、身障者用駐車スペースは駐車場の入口の近く、一般駐車場エリアよりは高い位置の「鳥居原ふれあいの館(いえ)」と同じ高さに3台分用意されています。

宮ケ瀬湖

身障者用駐車スペースからは、鳥居原ふれあいの館へフラットな舗装通路を通り車椅子で移動できます。ここが満車で一般駐車エリアを利用すると、通常ルートは階段路なので、車椅子では傾斜路の車道を通行することになってしまいます。

宮ケ瀬湖

鳥居原ふれあいの館は、直売所、食事処、休憩コーナーなどがある施設です。エントランスは段差構造ですが、段差迂回スロープがあります。

宮ケ瀬湖

車椅子は正面右側に移動して、段差迂回スロープを通行してください。

宮ケ瀬湖

館内にバリアフリートイレがあります。スペースはやや狭い個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

宮ケ瀬湖

鳥居原ふれあいの館の前庭は、宮ケ瀬湖を眺望する広場でフリーテーブル席が置かれています。

宮ケ瀬湖

鳥居原ふれあいの館の隣は湖畔庭園で、舗装散策路が整備されています。

宮ケ瀬湖

崖の上に宮ケ瀬湖を眺望する展望コーナーがあります。鳥居原ふれあいの館や湖畔庭園から、ほぼフラットな舗装通路を通り、展望コーナーまで車椅子で移動できます。

宮ケ瀬湖

展望コーナーはフラットな舗装路面です。車椅子から宮ケ瀬湖の眺めを楽しめます。

宮ケ瀬湖

鳥居原エリアで車椅子が移動できる範囲はここまでです。湖畔方面へは階段路なので、遊覧船「ミーヤ丸」乗船場などへは、車椅子でアクセスできません。

宮ケ瀬湖

鳥居原エリアは、身障者用駐車スペースから鳥居原ふれあいの館、湖畔庭園、展望コーナーが、車椅子で観光できるバリアフリーエリアです。

厚木市七沢にある「神奈川県自然環境保全センター本館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に書き直しました)

車椅子観光にお薦めの天橋立四大観 大内峠一字観公園 バリアフリー情報

日本三景「天橋立」には、天橋立四大観と呼ばれる四方向からの絶景ポイントがあります。

天橋立が天に舞う龍に見える「飛龍観」は「天橋立ビューランド」からの眺めです。車椅子で行くことができますが、スロープ、エレベーター、そしてモノレールを利用して上る、有料遊園地の中にあるビューポイントです。

天橋立四大観

傘松公園からは「斜め一文字」。ここも車椅子で行けますが、ケーブルカーを利用します。

天橋立四大観

「雪舟観」は階段を登る山の上なので、車椅子での観光は困難です。

そして「大内峠一字観公園」から望めるのは「一字観」。天橋立が横一文字に見える眺望ポイントです。ここへは、モノレールやケーブルカーを利用することなく、車だけで行くことができます。

車でのアクセスを前提にした場合、車椅子利用者にとってもっとも簡単にアクセスできる天橋立四大観は、「大内峠一字観公園」から望めるのは「一字観」です。大内峠一字観公園のバリアフリー状況を紹介します。

大内峠一字観公園

「大内峠一字観公園」は、パノラマコテージ、キャンプ施設がある公園です。ただし天橋立ビューのパノラマコテージは、階段があるので車椅子での利用は難しい構造です。

コテージやキャンプ施設を利用しなければ、公園の利用は無料です。駐車場の近くにあるトイレ棟には、バリアフリートイレがあります。

「大内峠一字観公園」は高台にある公園です。ここに至る道路は上り坂で、舗装路ですが、ところどころ道幅がかなり狭い区間があります。特に天橋立方面からのアクセス路は狭い箇所があるので、注意して運転してください。

公園の駐車場には身障者用駐車区画はありません。駐車場の横に公園管理棟があり、そのすぐ横の場所から「一字観」を望むことができます。「一字観」は横一文字に見えるポイント、天橋立を正面の高台から見ている位置になります。

更に先に行くと展望台がありますが、そこまではデコボコがある未舗装ルートです。無理をすれば車椅子で行けないことはありませんが、駐車場の横の場所から見ても、それほど景観は変わりません。

天橋立四大観の中で、一般的な知名度は高くない「一字観」ですが、車でアクセスするなら、もっとも簡単に車椅子で行くことが出来ます。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

三浦半島佐島 天神島臨海自然教育園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県三浦半島の西側、相模湾に面して「佐島マリーナ」がある場所は、短い橋でつながれた「天神島」です。

天神島には自然観察ができる「臨海自然教育園」と、自然の解説展示がある「ビジターセンター」があります。車椅子で利用できる範囲と現地のバリアフリー状況を紹介します。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

天神島と隣接する「笠島」周辺は、相模湾に面して富士山を眺望する景勝地です。また海岸や周囲の海には、多種多様な動植物が生息しています。自生する「ハマユウ」は、1953年に県の天然記念物に指定されています。

1965年にこのエリアは県の名勝に指定され、1966年から「天神島臨海自然教育園」として「横須賀市自然・人文博物館」が管理運営しています。また「天神島ビジターセンター」は、博物館の研究拠点として1999年に開設されました。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

車椅子でのアクセス方法です。徒歩圏に駅はありません。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

「天神島臨海自然教育園」と「天神島ビジターセンター」は、どちらも無料の施設です。天神島ビジターセンターの前に、15台を収容する無料駐車場があります。身障者用駐車区画はありません。駐車場は未舗装ですが、固くてほぼフラットな路面なので、車椅子での乗降と移動は可能です。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

ビジターセンターのバリアフリー状況です。天神島の自然の基礎知識、自然観察の方法・マナーなどを紹介している施設です。そのため教育園よりも先に立ち寄ることを博物館では推奨しています。

天神島ビジターセンター

駐車場からいったん外に出て、駐車場の横からビジターセンターのエントランスに向かうと、段差回避スロープがあります。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

館内への出入口は自動ドアです。館内の主な動線上の段差は、すべてスロープ構造に改修されています。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

展示室は1Fと2Fにあり、天神島・笠島の自然の成り立ち、動植物の生態、また佐島の漁業に関する歴史民俗資料の展示などがあります。

天神島ビジターセンター

エレベーターがあるので車椅子で上下階移動ができます。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

バリアフリートイレは1Fに1つ用意されています。今回取材時の状況では、設備はシンプルですがスペースは余裕があるトイレでした。ユニバーサルベッドはありません。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

天神島ビジターセンターは車椅子で利用できる施設です。

天神島ビジターセンター

臨海自然教育園のバリアフリー状況です。天神島の磯に沿って遊歩道があります。自然を保存する施設なので、基本的にはバリアフリーではありません。

天神島臨海自然教育園

臨海自然教育園には「南口」と「北口」2か所に入口があります。ビジターセンター側にある「南口」は、入口のところに舗装スロープが用意されています。

天神島臨海自然教育園

その先からは未舗装の遊歩道です。堅い路面でデコボコは極端にはひどくないので、ある程度までは車椅子で進むことができます。その人と介助者の状況次第ですが、無理をすれば磯場方面まで行くことが出来るかもしれません。ただし深い砂地や激しい段差などがあるので、車椅子で天神島一周の散策は無理です。

天神島臨海自然教育園

「北口」から入ると、すぐに深い砂地になり、車椅子は動けなくなります。

天神島臨海自然教育園

「北口」の近くに「管理棟」がありスタッフが常駐しています。スタッフのお話では、海岸線がみえる地点付近まで届くほどの、車椅子通行用の板が用意されているそうです。希望するとスタッフが車椅子利用者のために敷いていただけるそうです。今回取材時は、手間をかけるのが申し訳ないので、板敷きは辞退しました。

天神島臨海自然教育園

臨海自然教育園の敷地内には「天満宮 熊野社」があります。フラットな地形で、舗装された細い参道があるので、車椅子で参拝できます。

天満宮 熊野社

また駐車場の横に、小さな臨海公園があり、佐島マリーナ方面を眺望することができます。

佐島マリーナ

臨海自然教育園の北口前にある地魚料理のお店「はまゆう」は、エントランスは階段ですが、裏のお庭にまわると段差回避できます。またお庭にもテラス席が設けられています。

地魚料理のお店「はまゆう」

天神島臨海自然教育園のビジターセンターは車椅子で利用できます。臨海自然教育園の自然観察は、車椅子では無理のない範囲までの利用になります。

佐島の漁港にある老舗の鮮魚店「丸吉商店」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年12月の取材に基づいています)