埼玉の台湾 聖天宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

埼玉県坂戸市にある台湾道教日本最大のお宮「聖天宮」は、5千頭の龍が昇る道教のお宮です。一部の施設を除き車椅子で参拝ができます。現地の場バリアフリー状況を紹介します。

聖天宮の全体概要です。台湾の大法師が、お告げによってこの地に建てたお宮です。着工が1981年、完成が1995年。台湾の一流宮大工を呼び寄せて、15年をかけて開廟しました。

狛犬ならぬ、狛ライオンが幾つもあり、その右側は雄ライオンでお金を首にかけています。左側は雌ライオンで首には子ライオン。男性は稼ぎ、女性は子を育てることを象徴しています。

近年はコスプレ撮影の人気スポットになっています。撮影は事前にお宮に連絡を入れて許可を得るルールになっています。

聖天宮の全体概要

アクセス方法です。徒歩圏に駅はありません。アクセスは車が便利です。場所は関越自動車道の坂戸IC近くです。普通車だけで120台を収容する無料駐車場があります。今回取材した時点では、身障者用駐車区画の設定はありませんでした。

アクセス方法

拝観は有料です。半官僚の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の拝観料が半額に減免されます。

拝観料の障害者減免制度

トイレは有料エリア内にあります。拝観者用の独立したトイレ棟があり、バリアフリートイレは、個室1つと男性トイレ内に1つ、計2つあります。

障害者用トイレの状況

宮内のバリアフリー状況です。基本は段差構造ですが、要所にスロープが設置されているので、車椅子でお宮のほぼすべてを見学することができます。前庭にそびえるのは「天門」。その奥に「前殿」「中庭」「本殿」があります。両脇の棟は「鼓楼」と「鐘楼」です。「天門」の先は一段高くなっています。車椅子用の段差回避スロープは、正面からみて左手のトイレ棟側にあります。

宮内のバリアフリー状況

「鼓楼」及び「鐘楼」は、上ることができますが階段のみ。ここだけが車椅子では行けない施設です。階段は急で段数も多いので、少し足が悪いレベルの人も、ご自身の障がいの状況に応じて注意してご利用ください。

「鼓楼」及び「鐘楼」

「鼓楼」の下のスペースから、「前殿」に渡ります。様々な装飾、彫像、何百匹の龍などが並びます。

「中庭」を囲む通路を通り「本殿」へ進みます。「本殿」には解説スタッフが常駐し、参拝者は「聖天宮」の概要説明を受けることができます。

「本殿」の右側には祈祷をおこなう「行事場」、左側には来客をもてなす「客庁」があります。「客庁」には中華式の椅子やテーブルがおかれ、自由に座ることができます。おおよそこのような拝観コースです。「鼓楼」及び「鐘楼」の階段の上以外は、車椅子で拝観できます。

聖天宮

「本殿」のお参りの方法は、尋ねれば詳しく教えていただけます。ひざまずいて拝むような動作なので、車椅子利用者は完全な作法は無理です。出来る範囲で祈るしかありません。

「本殿」のお参りの方法

「前殿」のなかの中央部は、台湾式のおみくじコーナーです。作法やおみくじの引き方の解説版があります。日本式とは全く流儀が違うおみくじです。

聖天宮

聖天宮は車椅子で拝観できるお宮です。可能な限り台湾道教の作法を守って参拝してください。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

川崎大師 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

神奈川県川崎市の川崎大師平間寺は、車椅子で参拝が出来る寺院です。現地のバリアフリー状況と、車椅子参拝での注意点を紹介します。

川崎大師平間寺

「表参道」から「仲見世通り」、そして「大山門」から「大本堂」の前までは、すべてフラットな舗装路面で、車椅子での移動に問題はありません。

川崎大師

「大本堂」の正面は10段ほどの階段がありますが、正面右側に段差迂回スロープが用意されています。本堂は車椅子でお参りができます。

「大本堂」横の「お護摩受付所」の近くに、バリアフリートイレが用意されています。また「信徒休憩所」の男女別トイレの入口にもバリアフリートイレがあります。

車椅子参拝の概要

アクセスルートのバリアフリー状況です。川崎大師駅から徒歩でアクセスする場合は、数多くの商店が並ぶ「表参道」から「仲見世通り」を通るルートが一般的です。車椅子での移動に問題のないルートです。

近道をするなら「ごりやく通り」から「西解脱門」を抜けます。このルートも車椅子で通行可能ですが、「ごりやく通り」は歩道の幅が狭く、商店の数が多くはありません。

車でアクセスする場合、700台を収容する参拝者用無料駐車場があります。

川崎大師

駐車場は「東門前駅」の北にあります。そこから徒歩で踏切を渡り大師様へ向かいます。

無料駐車場または「東門前駅」からの徒歩ルートは「東門前駅商店街」を通ります。この商店街は、アップダウンはありませんが道が狭く、歩道が未整備で、車の通行があります。車椅子での移動に気を遣うルートです。

アクセスルートのバリアフリー状況

門前の仲見世通りはフラットな歩道路で、車椅子での通行に大きな問題はありません。

大師様名物は「久寿餅」と当て字する葛餅と、飴、そしてダルマ。仲見世通りはそれらに加え、お団子やお煎餅などが楽しめる商店街です。

気を付けるのは原則食べ歩き禁止であること。店内のイートインコーナーが狭く、車椅子での利用に苦戦する店舗があります。美味しいものをその場で食べたい時は、車椅子で利用できるスペースの確認が必要です。

仲見世通りは食べ歩き禁止

「大山門」から境内に入ります。

川崎大師

境内全域がバリアフリーではありません。メイン通路を外れると、砂利道、ゴツゴツした石畳みなど、車椅子では苦戦する箇所が多々あります。

例えば「不動堂」の拝殿は段の上でスロープはありません。「稲荷堂」の参拝は、短距離ですが砂利路面を進みます。「つるの池」方面は、全路面が車椅子で苦戦する未舗装路です。

川崎大師

車椅子での境内移動は、舗装されたメイン通路上に限られます。

不動堂

車椅子で参拝できるパワースポットを紹介します。

川崎大師

境内には「八角五重塔」や「祈りと平和の像」、「北の湖敏満像」そして数多くの「碑蹟」などがあります。

車椅子で参拝できるパワースポット

車椅子で参拝が出来るパワースポットの一つが、美の神様「しょうづかの婆さん」です。場所は西解脱門から境内に少し入ったところ。大本堂からなら不動堂の先を右折して進みます。小さな祠のなかに「しょうづかの婆さん」が納まっています。見た目は不気味ですが、美肌美顔、若返りにご利益がある美の神様です。大本堂のお札所では、「しょうづかの婆さんお札」があります。参拝してお札をいただけばご利益があるそうです。祠の前はデコボコがある石畳みですが、車椅子で近付くことは可能です。

川崎大師

商店街の「表参道」にある「馬頭観音堂」は縁結びの神様です。表参道は歩道が整備されているので、車椅子での通行に大きな問題はありません。「馬頭観音堂」では、赤い布に好きな人の名前を書いて結びます。

表参道は歩道が整備されているので

正月三が日などの混雑期は、参拝ルートが一方通行に規制されるなど、特別体制が組まれます。

川崎大師

そのような時期は、車椅子利用者は誘導していただけます。「迷子センター係員にお申し付け下さい」と案内されています。

川崎大師

川崎大師平間寺は、メイン通路を外れなければ車椅子でお参りが出来ます。駐車場からの徒歩アクセスは、狭い道に注意して通行して下さい。

東京都足立区の「西新井大師」を別稿で掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2021年1月に加筆修正しました)

こんにゃくえんま源覚寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

東京都文京区の「源覚寺」は、眼病治癒の閻魔様が有名で、他にも見どころがある寺院です。小さな境内は一部を除き車椅子でお参りができます。

「閻魔堂」の正面には、お供えされた「こんにゃく」が山積みです。車椅子でお堂の前に行くことができ、はっきりと閻魔様のお顔を拝めます。閻魔様の片目は黄色。眼病で悩む老婆に片目を差し上げたから、ということです。そして眼病が治癒した老婆が、感謝のしるしに好物の「こんにゃく」を絶ち、それを供えつづけました。眼病に御利益がある閻魔様です。

アクセス方法です。東京ドームに近く、春日駅および後楽園駅から徒歩3分程度です。駅からのルートはアップダウンがほとんどありません。

以前は境内に一般参拝者用の駐車スペースがありましたが、現在は廃止されました。シビックセンターの地下駐車場など、近隣には有料駐車場が複数あります。

境内に入るとすぐ左手にあるのは「御百度石」。

御百度石

並んで「お札所」があります。その先には「本堂」の階段入口があります。源覚寺本堂のご本尊は「阿弥陀仏」です。1624年の開創と伝えられます。

こんにゃくえんま源覚寺

ここまでの参道は車椅子で通行できるフラット路面です。

こんにゃくえんま源覚寺

そして参道の奥、正面に「閻魔堂」があります。お堂の中に木造坐像の閻魔様がいらっしゃいます。

正面に閻魔堂

閻魔堂の右手に2つの祠があります。

こんにゃくえんま源覚寺

「塩地蔵尊」は全身が塩でくるまれた二対一組の地蔵様。体の悪い箇所と同じ部分に塩をつけてお参りすると治る、ありがたい地蔵様です。車椅子から手が届くかは微妙な距離です。昔からお相撲さんからの信仰が篤いお地蔵様です。

こんにゃくえんま源覚寺

その横には「毘沙門天」で「小石川七福神」のひとつです。お堂前の路面はややデコボコですが、車椅子から気の強そうなお顔とお姿をしっかり拝むことができます。

こんにゃくえんま源覚寺

閻魔様、阿弥陀様、塩地蔵は、江戸時代の大火、戦時の空襲に被災していません。江戸時代そのままの御姿です。

参道の途中、本堂の反対側にあるのは「汎太平洋の鐘」。この釣鐘は、戦争中にサイパンに建てられたお寺にわたり、戦後「源覚寺」に帰還したもので、南方戦地での戦死者の鎮魂の鐘です。

こんにゃくえんま源覚寺

周囲には、おそらくサイパンから一緒に来たであろう、貝殻などが飾られています。この鐘楼の周囲は段差だらけで車椅子では近づけません。参道から見学します。

こんにゃくえんま源覚寺

周辺は江戸時代から門前町として栄えた「えんま商店街」で、個性的で歴史のあるお店があります。この一帯には隠れたグルメ店舗が点在。グルメ情報をチェックして、ご自身やご家族の障がいの状況に応じて上手にご利用ください。

えんま商店街

こんにゃくえんまの源覚寺は、小さなお寺でバリアフリー仕様ではありませんが、車椅子で参拝ができます。

近隣の「文京シビックセンター」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年9月に加筆修正しました)