渋谷 Bunkamura 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

Bunkamuraは東急百貨店本店の再開発に伴い、2023年4月から長期休館となる予定です。

Bunkamura

現時点で公表されている再開発計画では、Bunkamuraの建物は解体せずに、大規模な改修を行うとしています。営業再開は2027年度の予定です。

Bunkamura

Bunkamuraの開業は1989年ですが、車椅子で利用できる施設です。松濤郵便局前交差点付近の歩道から入るのがメインエントランスルートです。

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メインエントランスは段差回避スロープが設置されています。

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東急百貨店本店から横移動してアクセスすることもできます。段差なく横移動できるのは1Fです。

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1Fのメインエントランスは、フラットな構造の幅広いドアです。

Bunkamura

BunkamuraはB1から上の4フロアに施設がある構造です。B1は「ザ・ミュージアム」、1Fは「ギャラリー」と「シアターコクーン」、3Fが「オーチャードホール」、そして6Fに「シネマ1」と「シネマ2」があります。

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上下階移動のメイン動線はエスカレーターです。エレベーターに来館者が集中することはあまりありません。

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エレベーターは中央部に2基あります。車椅子が入る大きさのエレベーターです。

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1F「ギャラリー」は美術品を展示販売するブースです。Bunkamura GalleryとBox  Gallery、そして壁を利用したWall Galleryがあります。車椅子で利用できる段差のない施設です。

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1F中央部は吹き抜け空間で、ギャラリーと反対側に「シアターコクーン」があります。

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B1「ザ・ミュージアム」も車椅子で問題なく観覧できる美術館です。展覧会の観覧料は、通常は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。ただし展覧会によって異なることがあるので、展覧会毎に確認してください。

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パブリックスペースにあるバリアフリートイレは、B1「ザ・ミュージアム」エントランスの近くにあります。この他に各施設内にバリアフリートイレがあります。

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B1のトイレは、スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

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B1は他に、レストランとブックショップが営業しています。

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吹き抜け空間はアートスペースです。B1も車椅子で問題なく利用できるフロアです。

Bunkamura

Bunkamuraを車椅子で利用する上で、唯一気を付けることは、東急百貨店本店から横移動するルートのフロア選択です。バリアフリールートは1Fです。

アール・ブリュットの拠点「東京都渋谷公園通りギャラリー」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

神奈川県民ホールギャラリー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県民ホールは、横浜港に面した山下町にある、大ホール、小ホール、ギャラリー、展望レストランなどがある施設です。開館は1975年で、元々は段差構造箇所が多い施設ですが、バリアフリー改修済み、車椅子で利用できます。そのなかで2フロアを使用するギャラリーは、車椅子では独特の観覧動線になります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

神奈川県民ホールギャラリー

車でアクセスする場合は、屋内と屋外にある有料駐車場の利用が便利です。身障者用駐車スペースは屋内駐車場にあり、事前予約ができます。

日本大通り駅から約600ⅿの案内です。神奈川県民ホールのHPで、車椅子利用者は正面入口ではなく、海の反対側にある南側入口の利用が推奨されています。南側入口は段差の無い構造です。

神奈川県民ホールギャラリー

南側入口の自動ドアから館内に入ると、ギャラリーの入口がある1Fに入ります。大小ホールの入口は2Fです。

神奈川県民ホールギャラリー

ホールへはエレベーターを利用して2Fへ上がります。エレベーターはB1・1F・2F、そしてレストランがある6Fに停まります。

神奈川県民ホールギャラリー

海側の正面入口は段差構造ですが、段差回避スロープが設置されているので、車椅子でアクセスできないことはありません。山下公園方面からのルート状況です。

神奈川県民ホールギャラリー

正面入口へのサインがあります。

神奈川県民ホールギャラリー

施設を廻りこむと、最初の段差回避スロープが設置されています。

神奈川県民ホールギャラリー

もう一つ、折り返しスロープを上がります。

神奈川県民ホールギャラリー

スロープの角度はやや急ですが、元気な介助者がいれば一般的な車椅子利用者は通行できます。

神奈川県民ホールギャラリー

スロープを上がると、大小ホールの入口がある2Fロビーに到着します。

神奈川県民ホールギャラリー

バリアフリートイレは、B1、2F、6Fにあります。6Fのトイレがオストメイト装置とユニバーサルベッドが備わるフル装備のバリアフリートイレです。B1のトイレにもオストメイト装置があります。

神奈川県民ホールギャラリー

6Fの展望レストラン「英一番館」は、横浜港を眺望します。入口から段差の無い構造で、可動式のテーブル席があります。特に夜景が美しいと紹介されています。

神奈川県民ホールギャラリー

少し分かりにくい、ギャラリーのバリアフリー状況を紹介します。今回取材時は「ミヤマケイ×華雪」展が開催されていました。

神奈川県民ホールギャラリー

会期は2021年12月20日から2022年1月29日までです。

神奈川県民ホールギャラリー

同展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

神奈川県民ホールギャラリー

ギャラリーの受付は、1Fフロアから数段下にあります。ここは段差回避スロープが設けられています。

神奈川県民ホールギャラリー

1Fには第1展示室と第5展示室の上階がある構造です。受付から第5展示室の上階へフラットに移動できます。

神奈川県民ホールギャラリー

第5展示室上階の展示スペースは、フラットでスペースに余裕があります。

神奈川県民ホールギャラリー

車椅子で問題なく観覧できる展示室です。

神奈川県民ホールギャラリー

通常の観覧ルートは、ここから階段でB1にある第5展示室の下階へ移動します。

神奈川県民ホールギャラリー

車椅子では、いったん1Fのギャラリーを出て、1Fからエレベーターを利用してB1へ移動します。

神奈川県民ホールギャラリー

B1のエレベーターホールから手動ドアを通り、無機質な雰囲気の通路を進みます。

神奈川県民ホールギャラリー

その先の右側に、B1の休憩ホールのようなスペースがあります。ここが通常観覧ルートの出口で、階段で1Fへ戻ります。この隣が車椅子でのB1展示室の入口になります。不案内な方は、スタッフに誘導をお願いしてください。

神奈川県民ホールギャラリー

車椅子用B1入口から第5展示室の下階に移動します。ここもフラットな展示室です。

神奈川県民ホールギャラリー

今回取材した展覧会は、第5展示室の次に、第4展示室、第3展示室、第2展示室と観覧し、1Fへ戻り第1展示室を利用するルートでした。

神奈川県民ホールギャラリー

いずれの展示室も車椅子で問題なく観覧できます。B1を観覧後は、同じエレベーターを利用して1Fへ戻ります。

神奈川県民ホールギャラリー

大きなスペースがあるギャラリーです。HPでは「広さの違う5つの展示室を備えた県内最大級のギャラリー・スペースで」「第5展示室は天井高が6.5m」と案内されています。

神奈川県民ホールギャラリー

神奈川県民ホールは古い建物ですが、バリアフリー改修が行われています。ギャラリーはフロア間移動ルートがわかり難いので、スタッフの誘導を受けてください。

横浜港大桟橋の近くにある「シルク博物館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年1月に執筆しました)

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区の竹芝桟橋が「ウォーターズ竹芝」として再整備され、「アトレ竹芝」や「JR東日本四季劇場」などが新設されました。浜離宮恩賜庭園と海を眺望する湾岸ビュースポットです。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

新設された建物は3棟です。アトレ竹芝が入る「高層棟」は、他にホテルとオフィスが入ります。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

劇団四季の「劇場棟」は、「春」と「秋」の2つの劇場と、別棟で「自由劇場」があります。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

そして「駐車場棟」は自走式立体駐車場です。駐車場棟の身障者用駐車区画は、2Fに1台分しかありません。立体棟のエレベーターは2基あります。劇団四季の自由劇場へのスロープルートは、駐車場棟に組み込まれて設置されています。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

水上バスなどが発着する竹芝桟橋は、バリアフリー仕様です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

その隣に「干潟」が整備されました。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

バリアフリーな観察路から車椅子で見学できます。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

干潟には小魚が多数泳いでいるのが確認出来ました。

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ただし、ゴミが多く流れ着いている状態です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

桟橋一帯にはフリーテーブルが配置されるスペースがあり、自由に利用できます。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

高層棟の1Fから3Fがアトレ竹芝です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

エレベーターは1基。綺麗なバリアフリートイレが用意されています。車椅子で問題なく利用できる施設です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

海を臨むテラスが用意されています。1Fから2Fにかけては、階段構造のテラス席です。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

2Fと3Fのバルコニーは、車椅子で自由に利用できるテラス席になっています。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

桟橋の横の広場、そしてアトレ竹芝のテラス。新しく誕生した、くつろぎのスペースです。

浜離宮と海を眺望 ウォーターズ竹芝 車椅子バリアフリー情報

2020年、竹芝桟橋は「ウォーターズ竹芝」になりました。車椅子で浜離宮恩賜庭園と海の眺めを楽しめるバリアフリー施設です。

(本稿は2020年7月に執筆しました)