東京都渋谷区の公園通りに建つ、渋谷区立勤労福祉会館1Fにある文化施設です。目の前の交差点を渡ると渋谷パルコがある立地です。
勤労福祉会館は築50年以上の歴史がある建物で、2005年に「トーキョーワンダーサイト渋谷」が開設され、2017年まで運営されました。そして改装されて2020年に東京都渋谷公園通りギャラリーとして再開。「アートを通してダイバーシティの理解促進や包容力のある共生社会の実現に寄与する」ことを目的とした、アール・ブリュットの拠点として展覧会やイベントが開催されています。これまでの実績では、年間4本の展覧会が企画されてきました。
メインエントランスである公園通り側入口は階段構造で、車椅子用の昇降機が設置されています。
インターフォンで連絡をして、昇降機を動かしていただきます。
昇降機で段差を越えると、勤労福祉会館1Fはフラットな構造です。出入口は2重の自動ドアです。
勤労福祉会館は複数の施設が入っています。1Fの正面はテレワークなどができる「coin space」です。
1Fの奥が東京都渋谷公園通りギャラリーの展示室です。フラットな通路を進みます。今回取材時は「線のしぐさ」展が開催されていました。観覧は無料です。
東京都渋谷公園通りギャラリーの展示室は2室あり、展示室1のほうが大きな展示室です。
「線のしぐさ」展では、展示室1内はパーテーションで仕切られていました。
展示室2は小さなギャラリーです。トーキョーワンダーサイト渋谷時代からある螺旋階段は健在ですが、東京都渋谷公園通りギャラリーの2Fは、展示室ではなく事務室として利用されています。
トークイベントなどは出入口の近くにある「交流スペース」が利用されます。公園通り側にあるフラットなスペースです。
バリアフリートイレは1Fにあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
HPでは「一人ひとりの多様な創造性や新たな価値観に人々が触れる機会を創出」するギャラリーと案内されています。昇降機を利用しなくてはなりませんが、東京都渋谷公園通りギャラリーは車椅子で観覧できるアール・ブリュットの拠点です。
個性的な東京の美術館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年5月に執筆しました)