国立新美術館「カルティエ、時の結晶」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区国立新美術館の企画展「カルティエ、時の結晶」を車椅子で観覧しました。会場のバリアフリー状況を紹介します。会期は2019年10月2日から12月16日までです。

国立新美術館

国立新美術館はバリアフリーな美術館です。乃木坂駅は直結。六本木駅方面からは東京ミッドタウン経由で広い歩道路を通りアクセスできます。身障者の利用に限り、駐車場の利用も可能です。館内にはバリアフリートイレが複数あります。またエレベーターも複数系統配置されます。

国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

「カルティエ、時の結晶」は企画展示室2Eが会場です。エレベーターで2Fへ上ります。障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。会場受付で障害者手帳を提示する運用です。

国立新美術館

会場入口で無料のガイド機が貸与されます。操作方法の簡単な説明があるので、ここは順番待ちで混雑することが多くなります。会場内は最初から最後まで、暗い照明で演出されます。

最初の展示コーナー「序章 時の闇」は、円形の空間にミステリークロック、プリズムクロックが展示されます。この円形部が小さな段差構造になっています。車椅子でも気をつけて走行すれば問題なくクリアできる段差です。会場ではスタッフが懐中電灯で照らし、段差への注意を呼びかけています。小さいながらも段差があるのはここだけです。他のコーナーには段差はありません。また「カルティエ、時の結晶」では、企画展示室2E内のトイレは使用できない設定になっています。

カルティエ、時の結晶

暗い会場を大きなカーテンで仕切り、ぐるぐる廻るような動線で展示品を鑑賞します。

カルティエ、時の結晶

約300点の展示品は宝飾品や時計なので、小型の作品が多く展示されます。ほとんどの展示品の高さは、車椅子からの目線でも鑑賞可能な位置です。

カルティエ、時の結晶

一部、車椅子からは少し見上げる角度になる展示もあります。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

全般的には、車椅子での観覧に問題はありません。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

今回取材時は、会場は入場待ち時間ゼロで空いている状況でした。展示品のサイズが小さいだけに、混雑すると鑑賞が大変になると思われます。「カルティエ、時の結晶」は、車椅子での観覧はなるべく混雑を避けることをお薦めしたい展示手法です。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

国立新美術館「カルティエ、時の結晶」は、会場内が混雑していなければ、車椅子で問題なく観覧できる企画展です。

日比谷公園ガーデニングショー2019 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

2019年は10月19日から27日の開催です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。「日比谷公園ガーデニングショー」は入場無料。今回で17回目の開催です。

日比谷公園ガーデニングショー

日比谷交差点に近い「有楽門」から園内に向かう通路の路面が改修されました。車椅子で快適に移動できます。日比谷方面から会場に向かう場合は、「日比谷門」「新幸門」からも車椅子でのアクセスに問題はありません。

有楽門周辺の路面は改装済み

昨年と同様に、第二花壇には5か所段差解消スロープが設置されました。2019のスロープは木製ですが乗降箇所の段差が小さく、車椅子での移動が楽になっています。

第二花壇の段差解消スロープ

スロープの通路幅には余裕はなく、反対側から人が来ると車椅子では通行できません。

第二花壇の段差解消スロープ

花壇内の未舗装路面は、多少のデコボコはありますが、ほぼ全展示を車椅子で見学することが出来ます。ただし雨上がりは車椅子ではつらい路面状況になります。路面は乾いている日の見学をお薦めします。

第二花壇の路面状況

ガーデン部門の展示やテントが並ぶ日比谷公会堂前の「にれのき広場」は、未舗装路面ですが車椅子での移動は可能です。

にれのき広場の路面状況

以前よりもデコボコや砂利が少なくなってきている印象を受けます。

にれのき広場の路面状況

ライフスタイルガーデン部門の展示や屋台が並ぶ「噴水広場」は、フラットな舗装路面なので車椅子で問題なく利用できます。

噴水広場はバリアフリー

噴水広場はバリアフリー

イベントが開催される「特設ステージ」は、車椅子から観覧できます。

日比谷公園ガーデニングショー2019

園周通路には「ミニガーデンショー」の展示があります。「日比谷公園ガーデニングショー2019」は、ほぼすべての展示を車椅子で鑑賞できます。

日比谷公園のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ご参照ください。 

国立西洋美術館「ハプスブルク展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区上野公園、国立西洋美術館の「ハプスブルク展」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。同展の会期は2019年10月19日から2020年1月26日までです。

国立西洋美術館へのアクセスです。来館者用の駐車場はありません。都立上野公園第一駐車場が最も近い駐車場で、駐車料金の障がい者減免制度があります。

※都立上野公園第一駐車場は閉鎖されました。

JR上野駅公園口からは、徒歩1分程度の距離。車椅子ですぐにアクセスできます。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

国立西洋美術館の敷地内へは2か所の出入口があり、どちらも車椅子で通行可能です。正面入口は段差回避スロープを進みます。

「ハプスブルク展」は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用です。正面入口のチケット売り場に立ち寄る必要はありません。

美術館入口から館内に入ります。企画展示室は右手です。少し進むとB1へ降りるエレベーターが1基あります。B1が「ハプスブルク展」の受付です。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

車椅子での鑑賞ルートは、一般ルートと大きく異なります。B1受付で入館手続きをします。B1からB3をつなぐエレベーターが1基あるので、B2へ下ります。このエレベーターは小型で、大型の車椅子は入らない可能性があります。

B2フロアにバリアフリートイレがあります。このトイレはスペースに余裕がありません。

B2が展示室入口です。「ハプスブルク展」のB2入口の最初の展示コーナーは、ガイダンスルームのような構成で、すぐに階段でB3展示室へ下りる鑑賞ルートです。車椅子ではスタッフの誘導に従い、元のエレベーターに戻り、B3へ下ります。

B3会場はワンフロア構成です。鑑賞後は、また同じエレベーターでB2へ戻ります。

B3から上るB2の展示フロアは8つのパートに区分けされています。車椅子ではスタッフの誘導に従い、仕切りカーテンを潜り会場を半周逆流して、B3から健常者が上る場所に移動します。

B2のすべてを見終ります。その先の一般出口はエスカレーターなので、車椅子ではスタッフの誘導を受けてB2を逆流し、仕切りカーテンを潜りB2入口から出ます。

そこからB2からB1、B1から1Fと2基のエレベーターを乗り継いで出口に向かいます。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

B3の展示は、中央部には西洋甲冑、壁面には大型の絵画や織物などがあり、車椅子からとても見やすい展示です。

B2の展示はほとんどが絵画で壁面展示です。車椅子からの鑑賞は十分に可能です。

一部、壺や籠、フォークやスプーンなどの小物展示があります。会場が混雑している状況だと、車椅子で小物に近づいての鑑賞は少し苦戦するかもしれません。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」は、車椅子で鑑賞できますが、鑑賞ルートは一般ルートとは異なります。現地ではスタッフの誘導に従って行動してください。

別稿で「国立西洋美術館 企画展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。