東京都小平市にある旧石器時代からの遺跡です。約3万年前からの人の営みの痕跡が、昭和49年に発見されました。発掘現場に隣接して、遺跡の解説と出土品の展示がある「鈴木遺跡資料館」が設けられています。入館は無料。車椅子で見学可能です。資料館のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利です。資料館には前庭のような敷地があり、自由に車を停めることができます。駐車区画は整備されていないので、乗降しやすい場所に駐車してください。
入口はスロープがあります。館内は土足禁止で、靴を脱いでスリッパで入館します。車椅子はそのまま入館できますが、出来れば雑巾を持参して、軽くタイヤを拭くのがよいでしょう。出入口には段差はありません。
展示室はワンフロアに1室。床面はフラットで通路幅は十分にあり、車椅子での見学は可能です。館内にバリアフリートイレが1つ用意されています。
入口付近に遺跡を解説する導入展示があり、ガイドスタッフが詳しく説明をしていただけます。
その先にテレビモニターがあり、希望すれば鈴木遺跡の紹介するビデオが視聴できます。
その横には、立川ローム層から始まる、遺跡の地層が再現展示されています。
展示室内を一周する見学コースで、後半は出土品が展示されます。定期的に展示品入れ替わるそうです。また石器時代の「落とし穴」や「バーべキューの跡」などの大型展示があります。
鈴木遺跡は総面積約22万㎡ある東京都指定史跡です。下の地層では約3万5千年前の旧石器時代、上の地層からは江戸時代の田んぼの跡などが発見されています。
知名度は高くはありませんが、鈴木遺跡は都内最大級の規模の遺跡で、無料で利用できる資料館があります。
江戸時代の農家など小平の開拓の歴史を展示する施設「小平ふるさと村」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年8月に執筆しました)