神奈川県川崎市の「大師公園瀋秀園(しんしゅうえん)」は、車椅子で利用できる入園無料の中国式庭園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

川崎市が管理する市の施設です。川崎市の案内では、中国の友好都市「瀋陽市」から贈られて1987年に開園したと紹介されています。手入れが行き届いたとても綺麗な庭園です。

異国情緒あふれる庭園なので、近年はコスプレ撮影に人気です。撮影をする場合は、事前に川崎市の許可を得る必要があります。

アクセス方法です。川崎大師駅から徒歩10分の案内です。この間のルートはフラットな舗装路です。
大師公園に60台収容の有料駐車場があります。障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。出庫時に精算機のカメラに障害者手帳をかざす運用です。

瀋秀園の中にはトイレはありません。大師公園の「子ども広場」近くの公衆トイレにバリアフリートイレがあります。

車椅子で瀋秀園内に向かいます。園内は車椅子では通行できないルートがあります。現地にはその案内版が掲示されています。

以下、現地の状況を詳しく紹介します。
「垂花門」が正門ですが、ここは段差があります。

車椅子の入口を示す案内板があるので、それに従って迂回して下さい。通用口のような箇所から園内へ段差なく入ることが出来ます。

ちなみにベビーカーは入園禁止です。園内は各所に段差があります。車椅子ではルートを選びながら散策します。


それほど広くはありませんが、見どころが多い本格的な中国式庭園です。無料の庭園ですが、手入れは行き届いています。

車椅子では園内の約半周が移動可能ルートです。庭園の奥、滝方面は、決定的な段差があるので行けません。車椅子で行けるところまで行って引き返します。

途中には、一見すると段差で通行不能に見えますが、探すと段差回避するルートがある箇所が数か所あります。

車椅子の可動範囲から、滝、池、楼閣、奇岩など、異国情緒あふれる庭園美を十分に楽しめます。

どこから見ても美しい庭園ですが、車椅子可動範囲でのベストポジションは、「秀湖」楼閣です。

段差ルートの先に見えますが、いったん「垂花門」側にまわりこんで進むと、段差回避できます。「秀湖」楼閣まで車椅子を進めて、庭園を鑑賞できます。

この他にも、友好都市「瀋陽市」から贈られた、奇石や獅子像など、見どころは数多くあります。

大師公園瀋秀園は、車椅子では半周コースになりますが、とても美しい入場無料の中国式庭園です。
「川崎大師平間寺」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年1月に加筆修正しました)