茨城県常陸太田市の「竜神大吊橋」は、車椅子で渡橋できる観光施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
常陸太田竜神大吊橋は、奥久慈県立自然公園内の竜神ダムに架かる歩行者専用の観光吊橋です。
湖面からの高さは約100m、全長は375m。段差のない構造で揺れも少なく、車椅子での渡橋は可能です。
橋を渡った先には「竜神カリヨン」があります。吊橋からの眺望を楽しみ、カリヨンで鐘を鳴らす観光になります。
アクセスと駐車場の状況です。常磐自動車道の那珂ICから車で40分程度かかる山中にあります。無料駐車場が第一から第三まで用意されています。
第一駐車場に身障者用駐車区画が3台分あります。そこからすぐの場所に吊橋の入口があります。
最初にあるのが第三駐車場、次が第二駐車場です。第二、第三からは、吊橋まで車椅子ではつらい急な傾斜路を上ります。
観光シーズンの週末は混み、駐車場は満車になります。その場合、スタッフが車を誘導します。車椅子利用の旨をスタッフに相談し、第一駐車場への誘導をお願いして下さい。
有料の観光吊橋です。手帳の等級によって障がい者減免制度が適用されます。現在、各種障害手帳3級以上の場合、本人と介助者1名の料金が無料になります。今後制度内容が変わる可能性があるので、最新情報を確認してください。
物産センターとバリアフリートイレの状況です。吊橋に併設される「水府物産センター」は、1Fがお土産コーナー、2Fが食事処です。
エントランスは両脇に段差回避スロープがあり、車椅子で入店できます。ショップ内はフラットでスペースに余裕があり、車椅子での買い物は可能です。
1Fにバリアフリーな家族トイレがあります。広くて綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。
他に店舗外側にもバリアフリートイレがあります。
2F「レストラン森の風」は、階段のみの施設です。
車椅子利用者で挑戦する人は数少ないとは思いますが、竜神大吊橋はバンジージャンプが出来ます。飛び出す地点は橋のほぼ中央部の、一般通行する橋上の下です。その上のガラス面から、バンジージャンプの状況を伺うことができます。橋の両脇付近から、バンジージャンプの様子を車椅子から見学することが出来ます。
「竜神大吊橋」は車椅子で利用できます。第一駐車場からアクセスしてください。
常陸太田市里見地区にある「道の駅さとみ」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年2月の取材に基づいています)