常陸太田市郷土資料館「梅津会館」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

茨城県常陸太田市の郷土資料館は、昭和11年に竣工し太田町役場や常陸太田市役所として活用され、平成11年に国の登録有形文化財に指定された昭和初期の名建築です。建物を寄付した実業家の名をとり「梅津会館」と呼ばれています。建物前には梅津福次郎氏の胸像があります。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

アクセスは車が便利。来館者用の広い無料駐車場が資料館前に用意されています。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

駐車場と資料館間の車道と歩道はバリアフリー仕様。段差解消された車椅子で移動しやすい道です。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

エントランスの左右にある段差迂回スロープを通り館内へ進みます。常陸太田市郷土資料館は無料公開されています。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

大理石が使用された館内は2フロア構造。1Fが展示室で常設展示室と企画展示室があります。常設展示室では古代からの常陸太田市の歴史民俗が紹介されています。2Fは多目的スペースの会議室。ただし2Fへは階段のみです。階段の親柱は大理石が残されています。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

バリアフリートイレは企画展示室の入口近くにあります。スペースに余裕がある個室でウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。とても綺麗なトイレです。

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」は、昭和の名建築の中で常陸太田市の歴史民俗が学べる資料館です。

(本稿は2024年11月に執筆しました)

常陸太田市の観光スポット「常陸太田竜神大吊橋」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

茨城県 道の駅さとみ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

旧里見村、現在では常陸太田市里見地区にある道の駅です。1995年に開業しました。

道の駅さとみ

建物屋根と東屋のデザインモチーフは「傘」。1991年に、里見地区周辺と米国カリフォルニアで高さ6ⅿの巨大な傘を立てる「アンブレラ・プロジェクト」が行われたことに由来します。

アーティストの「クリスト」と「ジャンヌ=クロード」によるプロジェクトで、里見地区に青色1,340本、カリフォルニアに黄色1,760本の巨大なアンブレラが立ち開きました。開催期間は18日間。費用はすべて主催者2人のアーティストが負担したプロジェクトです。以上の歴史的なプロジェクトを思いながら、「道の駅さとみ」の外観をご覧ください。

歴史ある施設なので、今どきのバリアフリー設計ではありません。山の傾斜地に建つので、駐車場と施設棟に高低差があり、通常ルートは駐車場から階段で施設棟に上がります。駐車場には身障者用駐車区画が2台分設定されていますが、一般駐車区画と全く同じサイズの駐車スペースです。

道の駅さとみ

この身障者用駐車区画の横に、施設棟に上がる折り返しスロープ路があるので、車椅子利用者は身障者用駐車区画またはその近くに駐車すると便利です。

道の駅さとみ

半独立型のトイレ棟にバリアフリートイレが1つあります。

道の駅さとみ

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。ユニバーサルベッドはありません。

道の駅さとみ

直売所のバリアフリー状況です。直売所はフラットな床面で、車椅子が通行可能な通路幅が確保されています。地元農家の季節の野菜、自家製麺のそば・うどん、手作りのお漬物などが並びます。

里見地区には関東地方有数の規模を誇る里見牧場があります。里見牧場ブランドの牛乳、ヨーグルトなどの乳製品は人気です。

道の駅さとみ

レストランのバリアフリー状況です。直売所の続きにあるレストランは、床面がフラットで可動式のテーブル席で、車椅子で利用できます。自慢のメニューはうどんと蕎麦。「天ざる合わせもり」などが人気です。他にカレーなどを提供するテイクアウトコーナーがあります。

施設棟内の情報コーナー、直売所、レストランは、アンブレラモチーフの屋根の下にある屋内空間です。見上げると、傘の裏側が見える構造。屋根の外観デザインを思い出しながら、屋内から高い天井を見上げるのも一興です。

道の駅さとみ

情報コーナーの横に、ウッドベンチが配置されたフリースペースがあります。

道の駅さとみ

駐車場とアンブレラ屋根の施設棟は高低差がありますが、「道の駅さとみ」の施設棟は、車椅子で利用できる段差のない構造です。

常陸太田市にあるJA常陸の直売所「さとの径」と「せやの径」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年7月に執筆しました)

茨城県の産直 JA常陸「さとの径」「せやの径」車椅子買物ガイド

茨城県常陸太田市にある、面白いネーミングの2軒の産直ショップを紹介します。いずれもJA常陸の農産物直売所です。

さとの径

「さとの径(みち)」は里野宮町にあるお店。常陸太田市の南北を走る349号線に面した立地で、50台を収容する広い駐車場があります。

さとの径

店舗は開放的な構造で、駐車場から店内まで、段差の無い構造です。

さとの径

店舗の前から商品がならびます。店舗の出入口は自動ドアです。

さとの径

店内の通路は車椅子が通行できる幅は確保されています。バリアフリートイレはありません。

せやの径

「せやの径(みち)」は、現住所名は大森町ですが、そもそもは「世矢」という地名のエリアにあるお店。日立南太田ICに近い293号線沿いの立地です。

店舗の前に駐車スペースがあり、はっきとした駐車区画の設定はありません。

せやの径

店前が舗装路面、その横が砂利路面の駐車スペースです。一見、砂利路面だけが駐車場に思えますが、店舗前の舗装路面に駐車してもよいそうです。案内では30台収容となっています。

せやの径

こちらも開放的な構造の店舗で、店前から商品が並びます。駐車スペースから店内まで段差のない構造。小型の店舗ですが、店内の通路幅はあり、車椅子で移動できます。バリアフリートイレはありません。

せやの径

外見からうける印象よりも商品ボリュームがあり、今回取材時は、途切れることなくお客さんが来店していました。

せやの径

気になるネーミングの直売所、「さとの径」「せやの径」は、段差のない構造の、車椅子で買い物ができる農産物直売所です。

常陸太田市の直売所「物産センターこめ工房」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)