東京都目黒区の東京都写真美術館(TOP)の企画展です。オーストリアと日本から、それぞれ4名のアーティストが参加するグループ展で、会期は2021年8月24日から10月31日まで。会場はTOPの3F展示場です。
TOPはバリアフリー施設で、車椅子でのアクセス及び観覧に大きな問題はありません。「リバーシブルな未来」展の観覧料は、障がい者減免制度があり、本人と介助者2名まで無料に減免されます。

「リバーシブル」とは「裏と表」。オーストリアのマレイ・クラーク氏は先住民族であるアボリジナルの作家。作品の舞台は海岸で、そこに写る人物は先住民族の文化と風習を身にまといます。1枚の写真に、民族の伝統と迫害の歴史、風習の遺物と現在の景観を織り交ぜた「裏と表」の作品です。
会場内でひときわ目を惹きつけるのは、日本の片山真理氏のセルフポートレート作品群です。身体的な障がいのある片山氏は、自らの体を写し撮り、障がいと健常、個人と社会の「裏と表」を表現します。
「裏と表」は対立しながら循環する関係。東日本大震災をテーマにした畠山直哉氏の「陸前高田」は、過去と現在、生と死、記憶と忘却などが対立しながら、未来を考えるシリーズです。
「リバーシブルな未来」は8名の作家によるグループ展。矛盾する構図、対立する概念、違和感のある要素などがある作品が並びます。それぞれの作家にとっての「裏と表」を鑑賞者が想像しながら楽しむ企画展です。