東京都中央区日本橋「三井記念美術館」の「三井家のおひなさま」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。本展の会期は2020年2月8日から4月5日までです。
毎年開催される春を告げる展覧会です。令和2年の企画は「特別展示 かわいい御所人形」。第5展示室から第7展示室にかけて、江戸時代から昭和までに製作された、おびただしい数の御所人形が展示されています。もちろん例年通り、三井家歴代の雛人形の展示もあります。
三井記念美術館のエントランスは階段で、車椅子では昇降機の利用になります。昇降機の横にあるインターフォンで、ビル管理室に連絡をして、警備スタッフに昇降機を操作していただきます。
帰りも同様に昇降機の利用をお願いします。
美術館専用エレベーターで7Fへ上ります。美術館入口手前には、三井記念美術館を紹介するガイダンスビデオが放映される部屋があります。あまりスペースに余裕はありませんが、混雑していなければ車椅子でのビデオ鑑賞は可能です。
トイレは7Fのパブリックスペースにあります。とても綺麗なバリアフリートイレが用意されています。ユニバーサルベッドはありません。
パブリックスペースにはミュージアムショップと喫茶があります。喫茶はランチメニューもあり、店内は車椅子で利用出来るテーブル席です。
三井記念美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。受付で手帳を提示して減免措置を受けます。
令和2年の展示は、展示室1と2の展示ケースから三井家の雛人形が展示されています。
展示ケースの高さは、ほぼ車椅子からの目線の高さに等しく、車椅子からの鑑賞は人形を真横から見る角度になります。立って上から見るよりも、むしろよく鑑賞できるかもしれません。
展示室内の移動ルートはフラットでスペースに余裕があります。車椅子での移動に大きな問題はありません。雛人形、御所人形、すべての展示作品は、車椅子で鑑賞できます。
「三井記念美術館」の「三井家のおひなさま」は、車椅子で鑑賞しやすい企画展です。