丸の内オアゾ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

丸の内オアゾ

丸の内再開発プロジェクトの丸ビルに次ぐ第二弾として、2004年に開業した「丸の内オアゾ」は、複数のビルをまとめて再開発した物件です。構造が複雑なオアゾを車椅子で利用する上で、知っていると役立つ情報を紹介します。

丸の内オアゾ

「丸の内オアゾ」は、丸ビル新丸ビルなどとは違い単独のビルではありません。最も高層のビルは「丸の内北口ビルディング」で29F。次いで「日本生命丸の内ビル」が28F。この2棟はオフィスビルです。

商業施設とオフィスがある「新丸の内センタービルディング」は25F。隣接する「丸の内センタービルディング」は1984年竣工の古いビルのままで20F。そして低層階が「オアゾショップ&レストラン」高層階が「丸の内ホテル」のビルが17Fです。

1FとB1の商業スペース及び地下駐車場は、複数のビルをまたがった構造で、2F以上はそれぞれのビル内フロアになります。この基本構造が理解できれば、混乱することはありません。

東京駅に地下で直結、地下駐車場があり、大手町にもつながります。アクセスは抜群の立地で「丸の内ホテル」側は東京駅の目の前です。

丸の内オアゾ

地下駐車場は「丸の内パークイン」で、自走式で使いやすい平置きの身障者用駐車スペースがあります。

「新丸の内センタービルディング」方面を突き抜けると永代通りに面し、地下では大手町駅に直結します。大手町駅のバリアフリー改修は進んでいます。電車で、車で、車椅子でのアクセスに大きな問題はありません。

「オアゾショップ&レストラン」の1Fにはバリアフリーなイベントスペースがあり、通年各種の企画が開催されます。スペースの名称は「○○広場」。「オオヒロバ」と読みます。一つ目の「○」は丸の内を意味する記号の「○」。二つ目の「○」は大手町の「お」を意味するアルファベット「O」。丸の内と大手町をつなぐ広場、というネーミングです。

丸の内オアゾ

東京駅や新丸ビルと地下通路で直結するB1に商業スペースがあります。複数のビルの地階を繋いだ細長いスペースで、バリアフリートイレがあります。

B1は東京駅側「日本生命丸の内ビル」地階のCVSから、大手町側の「新丸の内センタービルディング」と「丸の内北口ビルディング」の地階の飲食店ゾーンまで広がります。基本的にバリアフリーで車椅子での移動に問題はありませんが、小規模な店舗、壁面を利用したスタンド店、テイクアウト専門店など、車椅子での利用には不向きな構造のお店もあります。ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、利用の可否を判断してください。

「オアゾショップ&レストラン」の1Fから4Fが「丸善丸の内本店」です。1Fと2Fは約半分、3Fと4Fはほぼ全スペースが丸善です。B1から利用できる、売場内にある1系統2基のエレベーターで上下階移動できます。

丸の内オアゾ

3Fと4Fには丸善の売り場内にバリアフリートイレがあります。「オアゾショップ&レストラン」B1から6Fまでのなかで、2Fだけはバリアフリートイレがありません。他のすべて階にはバリアフリートイレがあります。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」の5Fと6Fはレストランフロアです。オアゾのレストランはスペースに余裕があり、車椅子で利用しやすいお店が多いので、丸の内での車椅子お食事にお薦めです。お店の状況の詳細は直接お問い合わせください。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」の7Fは「屋上庭園」です。エレベーターを利用して7F へ上がり、エレベーターホールから手動ドアを通り庭園へでます。この手動ドアは開けた状態で固定出来ます。

丸の内オアゾ

屋上庭園は車椅子で散策できます。荒天時は閉鎖されて利用できません。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」以外の商業施設スペースを紹介します。

古いビル「丸の内センタービルディング」の1FとB1は「丸の内センタープラザ」でCVSや飲食店が入居しています。古いだけにバリアフリー面からは、車椅子での利用を積極的にはお薦めしません。

「新丸の内センタービルディング」は2Fから5Fまでが商業スペースで、1Fのエントランからエレベーターが利用できます。こちらは新しいビルなのでバリアフリーで、各階にバリアフリートイレがあります。3Fがレストランフロアで、車椅子で利用しやすいお店があるのでお薦めです。ただしこのビルのお店は、丸の内カードが不適用で、丸の内パークインの駐車サービス対象になりません。この点はご注意ください。

車椅子利用で注意したいのは、東京駅側の1Fエントランスは「ゲート広場」です。デザイン的に凝った設計で、一部の路面に凹凸があります。車椅子で通行すると、引っかかるほどではありませんが、お尻にゴツゴツ衝撃がきます。この手の衝撃が嫌いな方は、地下通路の利用をお薦めします。

丸の内オアゾ

当初あった宇宙開発機構の情報センター「JAXAI」は無くなりました。丸の内オアゾは車椅子で利用できる施設です。

(本稿は2018年7月に初稿を執筆し、2022年7月に加筆しました)