岩槻人形博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

埼玉県さいたま市岩槻区、人形の町岩槻に2020年2月開館した施設です。元市役所があった場所に、総事業費18億円超をかけて建設されました。同一敷地内に「にぎわい交流館いわつき」が併設されています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

岩槻駅から徒歩10分の案内です。来館者用の無料駐車場があり、普通車28台、大型バス2台、そして身障者用駐車区画が2台分屋根付きで用意されます。

岩槻人形博物館

身障者用駐車区画から博物館までは、雨の日でも濡れずに移動できます。「にぎわい交流館いわつき」へは、途中に屋根がない区間があります。

岩槻人形博物館

博物館エントランスの周囲は、一部に石が置かれた路面があり、ところどころにスロープが架けられています。身障者用駐車区画以外の場所からでも、車椅子でアクセスできます。

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エントランスから館内にかけて、段差がまったくないバリアフリー仕様です。

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岩槻人形博物館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して入館手続きを行います。

岩槻人形博物館

館内からの眺めがデザインされています。

岩槻人形博物館

博物館の延べ面積は2,029㎡ですが、展示室のスペースはその約30%程度です。建物の規模に比べて、展示室のスペースは広くはありません。

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第一展示室は人形作りの紹介、第二展示室がコレクション展示。ここまでが常設展です。そして第三展示室が企画展の部屋。3つの展示室は連続して配置されます。

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すべての展示室はフラット構造で、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

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収蔵資料は人形が約3,500点で、人形に関わる浮世絵や古典本、人形制作道具などを加えると約5,000点あるそうです。

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博物館はワンフロア構造で、バリアフリートイレは館内の無料エリアに1つあります。

岩槻人形博物館

トイレのスペースは一般的なサイズで、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、折り畳み式のユニバーサルベッドが備えられています。

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駐車場を中心にして博物館の反対側が、市民のための交流施設「にぎわい交流館いわつき」です。2フロア構造でエレベーターがあり、1Fにはバリアフリートイレが1つあります。

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商業施設は「ヨロ研カフェ&ショップ」。入口を入ると左側に小さなショップがあり、岩槻産の野菜、物産品などが販売されています。入口の右側はカフェ。席数は35席です。

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フロアはフラット構造で、車椅子で利用できます。ショップは狭いながらも車椅子で通行できる幅はあります。カフェは可動式のテーブル席もあるので、車椅子で利用できます。テラス席も用意されています。

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江戸時代、岩槻は歴代将軍が日光東照宮を社参する際に通行した、日光御成道の宿場町でした。中庭には、江戸・日本橋に使われる「稲田石」と、日光東照宮大鳥居に使われる「可也石」が配されています。

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岩槻人形博物館は、問題なく車椅子で観覧できるバリアフリー博物館です。「にぎわい交流館いわつき」の「ヨロ研カフェ&ショップ」も、車椅子で利用できます。

大宮区にあるユニークな美術館「大宮盆栽美術館」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年8月に執筆しました)