東京都豊島区の熊谷守一美術館はバリアフリーではありません。体が不自由な方は、本稿を参考に利用の可否を判断してください。
「豊島区立熊谷守一美術館」は住宅地にある小さな美術館です。熊谷守一氏の次女が1985年旧宅跡地に私設美術館として開館。その後2007年に作品153点を豊島区に寄贈し、美術館は区立になりました。
美術館専用の無料駐車場が2台分あります。場所は美術館の脇を入った先にある、未舗装駐車場の2区画。案内では「お体の不自由な方が優先」となっていますが、駐車場区画は一般サイズで未舗装のガタガタ路面を通ります。
美術館エントランス周辺は、小さな段差やデコボコがありますが、無理をすれば車椅子で移動できるレベルです。美術館の入口ドアは重い手動ドア。介助者が必要なドアです。
「豊島区立熊谷守一美術館」は3F構造で、常設展示室は1Fと2Fにありますが、2F以上へは階段のみでエレベーターはありません。またバリアフリートイレはありません。3Fは貸しギャラリーで、企画展示も行われます。
入館料の障がい者減免制度はあります。通常展の場合、本人は100円割引、介助者1名は無料に減免されます。
1Fの展示室は車椅子で観覧可能です。作品はもちろんですが、熊谷守一氏の生涯を紹介するパネルが面白くてお薦めです。守一氏は、とても個性的な画家です。
「豊島区立熊谷守一美術館」はバリアフリーではありません。車椅子で見学できるのは1Fだけです。
東京にある個性的な美術館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年12月の取材に基づいています)