100℃の源泉が30m噴き上ります。静岡県河津町峰温泉の「峰温泉大噴湯公園」は、大迫力の自噴泉を車椅子で楽しむことが出来る、バリアフリー公園です。現地の状況を紹介します。
大噴湯の歴史と公園の概要です。大噴湯公園は2009年に開園した入園無料の公園です。基本設計がバリアフリーなので、車椅子での利用に大きな問題はありません。
大噴湯は篤志家が源泉を探し求めた末に、大正15年に噴き上りました。以来現在まで途絶えることなく毎分600リットルの100℃の源泉が噴き上り続けています。
峰温泉大噴湯公園では1時間に1回、約1分間の噴き上げですが、これは周囲への環境配慮のため機会的に絞っているからです。絞らなければ、常時100℃の源泉が30m噴き上ります。
アクセスは車です。無料駐車場があり、身障者用駐車区画が3台分用意されています。一般駐車区画が10台分と小規模な駐車場です。河津の桜まつり期間中は有料になります。駐車場から公園内にかけてはフラットな舗装路で、車椅子での移動に問題はありません。
園内にバリアフリートイレは1つ用意されています。今回取材時の状況では、設備更新されて綺麗なウォシュレット付きのトイレでした。オムツ替えシートはありますが、ユニバーサルベッドはありません。
公園内のバリアフリー状況です。公園内はフラットな舗装路面で、大噴湯施設「温泉やぐら」の周辺が一部未舗装路面です。
地場産品などが並ぶ売店、足湯、温泉が流れ込むテーブルベンチ「保温卓」、普通のベンチなどがあります。
大噴湯施設には、100℃の温泉でゆで卵を製造する設備があります。生卵は売店で売っています。卵の持ち込みは禁止されています。
モニュメントはイメージキャラクターの「フントー君」です。
大噴湯の状況です。大噴湯は初回が9:30から。以後毎時30分に約1分間行われ、最終が15:30です。
30mの噴き上りは迫力があります。その日の風向きによって噴湯が落下して濡れる場所は変ります。濡れずに大噴湯を見学するには、事前に見学場所を確認する必要があります。
また晴れの日であれば、太陽の場所を確認しておくと、虹が見える角度の場所が予測できます。
大噴湯が始まる前は公園内にアナウンスが流れます。60分間に1分間だけのイベントです。タイミングを計って来園してください。
無料で大噴湯を楽しめる峰温泉大噴湯公園は、車椅子で利用できるバリアフリー公園です。
坂本龍馬が脱藩の罪を許された「下田宝福寺」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2019年12月の取材に基づいています)