金閣寺など4か所の京都観光名所 車椅子バリアフリー情報

(本稿は2016年に執筆しました)

観光都市、京都。

古都でありながら、バリアフリー化に一生懸命取り組んでいただいています。

京都の玄関口、JR京都駅。改装が進みすっかりバリアフリーな駅に生まれ変わりました。電車で京都へのお出かけ、車椅子ユーザーにとってハードルは下がっています。

もうひとつ特筆すべき点は、ほとんどのタクシーの運転手さんが、介護のトレーニングを受けていて、車椅子ユーザーにも気の利いた対応をしていただけることです。日本一車椅子でタクシーを利用しやすい街は京都、だと思います。

京都のバリアフリー情報は、世の中に溢れています。観光名所ごとの基本的な情報は、簡単に入手できると思いますので、これまで経験した中で「頑張ってバリアフリー化した」という観点で、それでもちょっと気を付けることがある観光名所を4つご紹介します。

京都 観光名所のバリアフリー事情○清水寺

ご存知のように坂の上にあります。タクシーをご利用ください。

運転手さん曰く「車椅子のお客さんを乗せたタクシーだけが許させる一番近くまで」行ってくれます。拝観料を支払うところのすぐ近くでタクシーをおります。

清水の舞台をはじめ、境内を車椅子で一周できるルートが1パターンだけあります。出入口も1か所だけがバリアフリーで、他の出入り口は段差があります。

最初に戻るルートで、所定のルートで一周する、という範囲においてバリアフリーです。したがって車椅子では、どうしても他の観光客の方とは、違う流れの動きになります。

金閣寺

○金閣寺

駐車場、車寄せ、段差箇所のスロープ設置と、バリアフリーに気を配っていただいています。砂利道を克服する必要はありますが、金閣寺は車椅子で鑑賞できます。

金閣寺の裏までは行けますが、そこまでが限界で、裏の山のルートは段差階段。この一角の観光は無理です。諦めて他の観光客とは別れて、元来た道を帰ります。

京都 観光名所のバリアフリー事情

○三十三間堂

アクセスは目の前までタクシーで行くことができ、バリアフリーに進めます。観音像が並ぶ屋内へもスロープ利用で入ることができます。

備え付けの屋内参拝専用の車椅子に乗り換えての参拝も可能です。

屋外部の参拝は、車椅子で問題ありません。

大原 三千院

○大原 三千院

大変面白いバリアフリー状況です。一般情報では「バリアフリー」となっている場合が多いようですが、一筋縄ではありません。

アクセスです。大原のバスステーションから、あるいはその周辺の駐車場から普通の観光客と同じように行こうとした場合、強烈な上り坂が待ち受けています。お店が並ぶ楽しい参道ですが急坂です。段差は回避できますが、力強い介助者がいても辛い坂です。

一般車両が進入できる最後の場所で、もっとも三千院に近い、標高の高い所にある駐車場まで車で行けます。ここにマイカーを停めるか、ここまでタクシーで行くかをお薦めします。そうすると、なんとか車椅子で入口にたどり着けます。

三千院内部は、とても頑張ってスロープが造られています。努力賞を上げたいスロープです。ただ傾斜が強く、普通の車椅子利用者では通行できないスロープ箇所もあります。スロープに面して独立棟のバリアフリートイレが設置されています。

三千院の建物の中へは段差があり、車椅子は屋内には入れません。園内のスロープからの参拝になります。

バリアフリーに取り組むのだ、という強い意志が伝わってくる三千院です。大変ですが、車椅子で参拝にチャレンジしてください。

 

歴史ある京都の名所は、元々はバリアフリーではありません。車椅子ではそれなりの覚悟をもって観光を楽しむことが必要です。