京都の道の駅 てんきてんき丹後 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

京都府京丹後市、丹後半島ドライブ拠点になる施設です。産直&お土産ショップ、お食事処、トイレ、そして「山陰海岸ジオパーク京丹後市情報センター」がある道の駅です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年9月の取材に基づいています。

京都の道の駅 てんきてんき丹後 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

1996年開業の道の駅です。段差構造がある設計で、スロープが用意されています。

カニで有名な「間人(たいざ)」に近く、沿岸には立岩、屏風岩、そして丹後松島へと続く「山陰海岸ジオパークエリア」があります。

このエリア一帯、車椅子で休憩ができる施設があまりありません。車椅子ドライブの立ち寄りポイントです。

 

「山陰海岸ジオパーク京丹後市情報センター」が施設建物内にあります。

丹後半島北沿岸の名勝をパネル写真で紹介。地殻構造の解説、いわゆる観光案内的な展示もあります。

沿岸の名勝地は岩場の観光なので、車椅子での観光は困難です。たとえば「経ヶ岬灯台」に行くには、未舗装段差路を片道20分ほど歩きます。

車椅子での観光が困難な名勝でも、この情報センターの展示で理解を深めることができます。

 

車椅子での観光が難しい名勝の一つに、鳴き砂で有名な「琴引浜」があります。砂浜なので、普通の車椅子では立ち入ることは出来ません。

踏むと「キュキュ」と鳴く砂浜。その砂が情報センターに展示され、鳴らして遊ぶことができます。

鳴き砂の正体は「石英」です。情報センターでは顕微鏡で「鳴き砂」の正体「石英」を見ることができます。

「琴引浜」の近くにある「琴引浜鳴き砂文化館」は段差構造の施設です。車椅子利用者で、泣き砂を体験したい方は、「てんきてんき丹後」の利用をお薦めします。

情報センターのスタッフのお話では、「この鳴き砂は今日入れ替えたばかりで、よく鳴きます」、「夏の海水浴シーズンで砂が汚れて鳴かなくなるので、春に採取した砂です」ということでした。

鳴らす実験用の鳴き砂は、大きなサラダボウルのような器に入っていて、鳴きやすいように少し加工されたスリコギのような棒を使って手作業で「キュキュ」と鳴らします。もちろん車椅子に乗ったままで鳴らせます。さらに、来場記念の缶バッチを無料でいただけました。

 

丹後半島は古くから人類の営みのある地。「道の駅てんきてんき丹後」は、発掘された弥生遺跡の上に建てられています。

敷地内には「遺跡公園」があり、出土した土器をイメージした多数のモニュメントが飾られています。

観光地化はされていませんが、この近くには古墳が数多くあります。しかし車椅子で立ち寄ることができる、バリアフリーに整備された、名跡遺構はほとんどありません。

 

「道の駅てんきてんき丹後」の情報センターと遺跡公園では、車椅子では観光が難しい、丹後半島の自然と歴史に触れることができます。

舞鶴 船の関電PR館「エル・マールまいづる」バリアフリー情報

京都府舞鶴湾「舞鶴親海公園」内に係留された船の関西電力PR施設です。日本初の海上プラネタリウムなどがあります。車椅子からみた施設のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年9月の取材に基づいています。

 

アクセスは車が便利です。

舞鶴湾を代表する橋梁「クレインブリッジ」を通り、舞鶴火力発電所の手前まで、東舞鶴駅から車で20分強かかります。

ここまでのドライブルートからは、天然の良港である舞鶴湾の景観が楽しめます。

 

無料駐車場が「エル・マールまいづる」の目の前の岸壁にあり、約70台を収容します。

 

岸壁に繋がれた「エル・マールまいづる」の入口までは階段です。

その横につづら折りのロングスロープがあり、車椅子ではこのスロープを上ります。傾斜はそれほどキツクありません。介助者がいれば、一般的な車椅子利用者なら通行できます。

駐車場からロングスロープにかけて屋根はありません。

 

船内は全館バリアフリー対応で、障害者用トイレ、エレベーターがあります。車椅子での利用に大きな問題はありません。海に浮かぶ、比類ない施設です。

入船は無料です。プラネタリウムは有料ですが、障害者減免制度があり、本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。

舞鶴 船の関電PR館「エル・マールまいづる」バリアフリー情報

船内は4フロア構造です。

最上階の3Fは、展望室と展望デッキのフロア。船の内外から舞鶴湾の眺望を楽しめます。

 

2Fは船の体験館。20世紀初頭の豪華客船時代の船長室をイメージした小部屋と、船内の談話室をイメージした広々とした大部屋があります。いずれもブリティッシュ・トラディショナル仕様。当時の世界の船旅気分を味わえる展示空間です。

障害者用トイレは、この2Fにあります。

 

1Fは入口正面に受付。正面左側がプラネタリウム。右側は舞鶴体験館です。

プラネタリウムは平日3回、休日4回の上映。車椅子席は2席用意されます。

1Fの半分を占める舞鶴体験館は、舞鶴の5000年の歴史、自然、文化などの紹介コーナーです。お薦め観光コースの案内展示もあります。

 

B1は、エネルギー体験館。関西電力のPRコーナーです。船の機関室をイメージした空間の中、電気エネルギーの歴史や技術、関西電力の取り組みなどが展示されています。一部階段がありますが、緩やかな段差回避スロープがあります。車椅子での見学に大きな問題はありません。

 

関西電力PR施設「エル・マールまいづる」は、車椅子で利用できます。

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

京都府舞鶴市の「赤れんが博物館」は、世界のレンガを集めたテーマ博物館で、明治時代の倉庫ですが車椅子で見学できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年9月の取材に基づいています。

 

海軍の町舞鶴に数多く残る、旧海軍が建てた赤レンガ倉庫の一号館。有料博物館として一般公開されています。

明治36年に魚雷の倉庫として建てられた倉庫ですが、スロープ対応、エレベーター設置、障害者用トイレがあり、車椅子で見学ができる博物館です。

 

博物館として1993年に開館。2008年に国指定重要文化財に指定。2016年には、舞鶴の旧鎮守府全体が日本遺産に認定され、この博物館がある赤レンガ倉庫の一号館は、主要構成文化財の一つとなっています。

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

駐車場は無料。障害者用駐車場は、やや解り難いのですが、博物館敷地入口に設置されています。

駐車場から博物館の建物までは、最短でも30mほど距離があり、屋根はありません。

 

建物の入口付近は階段ですが、段差回避スロープがあります。

建物に入るとすぐに受付があります。

入館料の障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で、本人は半額、介助者1名が無料に減免されます。

 

博物館は2フロア構成。エレベーターは1基、障害者用トイレは1Fにあります。

障害者用トイレはやや狭く、介助者と一緒に利用すると苦戦するスペースです。

展示スペースは1F、2Fともフラット。車椅子での展示の見学に大きな問題はありません。

舞鶴 赤れんが博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

さて展示内容です。

1Fの最初のコーナーは「古代のれんが」。エジプトやメソポタミアの日干レンガなどが展示されています。

次のコーナーは「世界のれんが」。古代ローマのレンガ、古代中国のレンガなどを展示。これらのレンガは、開館担当スタッフが、エジプトやローマ現地に直接交渉して、この博物館のために譲っていただいたレンガです。

なんでそんなことが出来たのか、と思ってしまいますが、交渉を担当したスタッフによると、レンガ獲得交渉は案外簡単だったという話。壊れてころがっているレンガを譲り受けるだけなので、ハードルは低かったそうです。

1F展示の目玉は「ホフマン窯コーナー」。かつてレンガ製造の主流であったホフマン窯内部を再現し、レンガの製作方法などを紹介しています。

1Fには事務所やトイレなどもあるので、展示スペースは1F全体の半分ほどのスペースです。

 

2Fはフロア全体が展示場。展示スペースは1Fの倍の面積があります。

「日本のれんが」、「舞鶴市とれんが」「耐火れんが」「歴史を証言するれんが」と展示が流れます。

「歴史を証言するれんが」コーナーには、広島の原爆ドームのレンガ、アウシュビッツ強制収容所のレンガなどが展示。これらのレンガも、開館担当スタッフが現地で交渉して譲り受けたということです。

 

明治の遺産である赤レンガ倉庫が、レンガの博物館になりました。「赤れんが博物館」は車椅子で鑑賞できる施設です。