京都 相国寺と承天閣美術館 車椅子拝観ガイド バリアフリー情報

京都 相国寺と承天閣美術館 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

相国寺は足利義満によって創建された名刹です。そして金閣寺と銀閣寺の「本山」です。境内にある「相国寺承天閣美術館」には、相国寺、鹿苑寺、慈照寺の宝物が収蔵されています。

相国寺の境内は、案外フラットな構造です。そして美術館は車椅子で観覧可能です。相国寺のバリアフリー状況を紹介します。

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境内の主要施設である「法堂」「方丈」などは、毎年春期(3月下旬から6月上旬)と秋期(9月下旬から12月中旬)に特別公開されます。

※2020年の春季特別公開は新型ウィルス対策のため中止になりました。

それ以外の期間は、境内の参道から各施設の外観を見学する、そして「相国寺承天閣美術館」を観覧するお参りになります。

京都 相国寺と承天閣美術館 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

境内に参拝者用の無料駐車場があります。「方丈」の裏側の浅い砂利路面が駐車エリアで、駐車区画は整備されていません。停めやすい場所に適正に駐車します。

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境内への車両の入口は「総門」です。「総門」を車でくぐります。その付近に管理スタッフがいるので、誘導に従ってください。境内の車両進行ルートは案内表示があります。

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境内参道のバリアフリー状況です。境内の参道は概ねフラットな舗装路です。ただし段差路、砂利路面の個所もあります。車椅子では無理のない路面を選び、境内を散策します。外観の見学だけであれば、ほぼ境内全域を散策できます。

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特別公開の拝観料は、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。しかし「法堂」「方丈」などは、バリアフリー仕様ではありません。

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美術館のバリアフリー状況です。相国寺承天閣美術館は昭和59年に開館しました。

相国寺承天閣美術館

美術館のエントランスまでは、短い区間ですが小さな段差がある砂利路面を通行します。慎重に移動すれば、車椅子で通行可能です。

相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館

美術館の正面まで来れば、舗装路面です。エントランスは段差構造ですが、段差回避スロープが用意されています。

相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館

美術館は土足禁止で、靴を脱いで観覧します。車椅子の場合、館内用の車椅子に乗りかえるか、美術館が用意するタイヤカバーを付けて入館します。入口でスタッフに声をかけて相談して下さい。

相国寺承天閣美術館

エントランスの土足を脱ぐコーナーにも、段差回避スロープ路があります。

相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。館内受付で手帳を提示して減免措置を受けてください。

美術館内はバリアフリー仕様です。車椅子で問題なく鑑賞できます。またバリアフリートイレが用意されています。

観覧ルートは第一展示室、庭を臨む回廊ロビー、東ロビー、第二展示室と進みます。中央ロビーにはミュージアムショップがあります。

美術館の周囲は、3つの小さな石庭が配置されています。

相国寺承天閣美術館

今回取材時は企画展「茶の湯」が開催中で、計108点が展示されていました。美術館の所蔵品の中には、国宝5点、重要文化財は145点があります。また第一展示室には鹿苑寺境内の「夕佳亭」が再現されたコーナーがあります。そして第二展示室には、伊藤若冲の水墨画、重要文化財「鹿苑寺大書院障壁画」の一部が移設展示されています。いつでも若冲に会える美術館です。

相国寺承天閣美術館

相国寺は車椅子で境内を散策できる名刹です。そして相国寺承天閣美術館は、名品が鑑賞できるバリアフリー美術館です。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)

「南禅寺」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。