京都 美山かやぶきの里 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

京都ガイドブックのトップページを飾るほどの人気スポット「美山かやぶきの里」は、38戸の茅葺屋根の住居が現存する、国の重要伝統的構造物群保存地区です。周辺施設も含めて車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

美山かやぶきの里

清流にアユが泳ぐ「美山川」が流れ、川にそって道路が走ります。

アクセスは車が便利です。観光用駐車場は道路沿いの川と挟まれたエリアにあります。2016年時点では、駐車場には身障者用駐車区画の設定は見つかりませんでした。

駐車場エリアには土産屋と蕎麦屋、そして観光パンフレットが置かれている情報発信館、公衆トイレがあります。

美山かやぶきの里

駐車場から車道を渡ります。そこに「美山かやぶきの里」全体を眺めることが出来るスポットがあり、簡単なベンチが複数設置されています。ここまではフラットな路面で、車椅子での移動に問題はありません。

集落の中に入ると、山にむかっての傾斜路になります。急な傾斜路もあるので、車椅子利用者と介助者は体力に応じてルートを選定してください。

里内に入るとすぐにある道が旧道「鯖街道」。日本海の海の幸を京都へ運んだ道です。この「鯖街道」くらいまでなら急な傾斜はありません。「鯖街道」での「美山かやぶきの里」横断なら、無理のない車椅子散策ルートです。

美山かやぶきの里

「美山かやぶきの里」内の有料観光施設「美山民族資料館」と「ちいさな藍美術館」は、茅葺の古民家を利用した施設なので段差のある構造。車椅子での観光は困難です。

土産屋は車椅子で利用できます。蕎麦屋は約半分がテーブル席。情報発進館は車椅子での入館可。公衆トイレにはバリアフリートイレが併設されています。

車椅子での観光の場合、雨が降ったら逃げ場はありません。また冬季は降雪地帯です。

人が住んでいる集落です。その家屋を見て回る観光なので、①禁煙 ②住宅田畑への進入禁止 ③路上駐車禁止 ④ゴミの持ち帰り ⑤山菜、花、果実を採らない、がルールです。また私有地の写真撮影には、配慮が求められています。

美山かやぶきの里

以下、美山かやぶきの里の近隣で、車椅子で利用できる施設を2か所紹介します。

「大石酒造美山路酒の館」

大石酒造は創業300年の酒蔵。場所は「美山かやぶきの里」から500mほどの場所です。大きな施設で平屋構造。その6割ほどは酒蔵でお酒の生産施設です。残り4割ほどが直売店舗になっています。お酒だけではなく、調味料、漬物、地場産品が並びます。段差のないフラット構造で、綺麗なバリアフリートイレがあるお店です。

京都~美山かやぶきの里バリアフリー情報

駐車場は砂利面で未舗装です。駐車区画の設定は無い駐車場なので、車椅子利用者はなるべく出入口の近くに駐車することをお薦めします。

直売店内はフラットな床面に広い店内通路が確保されています。お酒好きの方はもちろん、お酒を飲まない方でも、地場産品のお買い物ショップとして利用できます。お酒の関連商品として、オリジナル香水、化粧水、クレンジングソープなどが販売されています。

「道の駅美山ふれあい広場」

美山かやぶきの里への玄関口にある施設です。2002年に農産物直売所が地元住民の出資で開業し、2005年に道の駅として登録されました。施設の中央部が車道および駐車場スペースで、その周りに産直ショップ、ミルクスタンド、観光案内所、トイレが点在します。

京都~美山かやぶきの里バリアフリー情報

直売所「ふらっと美山」は、旬の野菜、玉子、味噌、コンニャクなど、山の産直ショップならではの地場産品が並びます。しかし店舗は狭く、通路幅は並み以下です。空いていても、車椅子での店内移動は困難を伴います。

「ふらっと美山」の反対側に、ご当地牛乳である「美山牛乳」の工場と、ソフトクリームなどの売店「美山のめぐみ 牛乳工房」があります。

売店「美山のめぐみ 牛乳工房」は独立した一戸建て構造で段差があり、スロープが設置されていますが、狭くて急坂な車椅子で使いにくいスロープです。店舗は狭く、出入口も狭い構造です。自販機で食券を購入して利用します。車椅子利用者は同行者に購入をお願いしたほうが賢明です。

敷地内にある「農業振興センター」建物の1Fに、観光パンフレットが置かれている観光案内所があります。入口は段差構造ですがスロープがあるので車椅子で利用できます。

バリアフリートイレはトイレ棟内に1つあります。今回取材時は、設備が老朽化している状況でした。

京都~美山かやぶきの里バリアフリー情報

「美山かやぶきの里」は、無理のない範囲までなら車椅子で散策できます。近隣施設「大石酒造美山路酒の館」はバリアフリーです。「道の駅美山ふれあい広場」は、車椅子では上手に利用する必要があります。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

京都 宇治 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

お茶と源氏物語のまち、宇治。コンパクトなエリアの中に、世界遺産が二か所、食べ歩きが楽しい参道があり、バリアフリーなミュージアムがあります。宇治橋周辺のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

宇治橋周辺は電車でアクセスできます。車でアクセスする場合は、車椅子利用者は駐車場に注意してください。宇治橋周辺は小規模なコインパーキングが多く、車椅子での乗降スペースに余裕がない駐車場がほとんどです。また秋の観光シーズンは、満車の確率が高くなります。

宇治橋からは離れますが、宇治総合庁舎など公共施設内の駐車場には身障者用駐車区画の用意があります。車でアクセスする場合は、どの駐車場を利用するか、事前の検討が必要です。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院は無料の身障者用駐車場が2台分あります。ただし利用予約はできません。

京都~宇治バリアフリー情報

ミュージアムは車椅子見学が可能です。太タイヤの特殊車椅子が用意されているので、乗り換えができる人なら庭園の見学も可能です。鳳凰堂内は段差があり車椅子での拝観は難しい構造です。拝観料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。

京都~宇治バリアフリー情報

「宇治橋」から「平等院表参道」にかけては、車椅子での散策が可能です。お茶屋さんなど、観光客向けのお店が沢山あります。ここは車椅子で楽しめます。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院の裏側、宇治川沿いの「あじろぎの道」へは、やや傾斜やデコボコはありますが、車椅子で進むことが出来ます。

その先にある「宇治観光センター」は、段差回避スロープがあるバリアフリー施設です。1Fに綺麗なバリアフリートイレがあり、無料の宇治茶サービス機があります。

京都~宇治バリアフリー情報

宇治観光センターの先に、宇治川の「中の島」に渡る「喜撰橋」があります。この橋は車椅子で渡る事ができます。

ただし、宇治川の対岸に渡る「朝霧橋」は段差のある橋で、車椅子での通行は出来ません。したがって「中の島」に渡った後の帰りは、行きと同じ「喜撰橋」に戻ることになります。

宇治川を宇治橋で渡った「平等院」対岸エリアのバリアフリー状況です。

「源氏物語ミュージアム」はバリアフリーで、車椅子での見学が可能です。15台収容の有料専用駐車場があり、それとは別に身障者用駐車者区画が、表と裏にそれぞれ1台分設けられています。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

源氏物語ミュージアムから、世界遺産「宇治上神社」へは、アップダウンはありますが、車椅子で通行可能な舗装路です。

宇治上神社の門は車椅子でくぐれますが、その先はすぐに段差があります。車椅子での世界遺産「宇治上神社」の参拝は、行けるところまでです。

世界遺産「宇治上神社」の下、宇治川沿いにある「宇治神社」は段差構造の神社です。車椅子では参拝できません。

このエリアのバリアフリー観光スポットは「福寿園宇治茶工房」です。宇治川沿い、朝霧通りにある福寿園の本拠地のようなお店で、お店前に駐車場があるバリアフリーショップです。

店内には、お茶の製造機械を展示したミニミュージアムがあります。車椅子での宇治観光立ち寄りスポットとしてお薦めします。

京都~宇治バリアフリー情報

京都宇治は藤原氏の別荘地、1000年の歴史の地で、源氏物語「宇治十帖」の舞台です。コンパクトなエリアのなかに、車椅子で観光できる名所、困難な名勝が幾つもあります。

京都宇治は、バリアフリー情報に基づく行動計画があれば、車椅子で観光が楽しめます。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)