道の駅木曽福島・奈良井木曽の大橋 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

車椅子で行く木曽路 道の駅木曽福島・奈良井木曽の大橋

木曽路には数多くの「道の駅」があります。その中から木曽路を代表する道の駅「木曽福島」と、商業施設がない道の駅「奈良井木曽の大橋」のバリアフリー状況を紹介します。

○道の駅木曽福島

「道の駅木曽福島」の所在地は「木曽郡木曽町福島」。木曽のシンボル「御嶽山」を眺望するテラスがあります。

商業施設としては、特産品売り場、直売所、食事処の構成。オーソドックスな道の駅です。

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トイレは独立棟でバリアフリートイレは1つ用意されています。ショップ内にトイレはありません。

身障者用駐車区画は、トイレ棟の横に屋根付きで2台分あります。商業棟の前にはありません。

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施設の外観は宿場町をイメージする和風建築です。少し傾斜のある土地に平屋棟が横に並ぶ構造で、身障者用駐車区画は最も低い位置になります。そこを起点にみると緩い傾斜を上りながら「トイレ棟」「特産品販売所」「ウッドデッキ」「農産物直売所とレストラン」の4施設が並びます。

傾斜はありますが、移動通路はフラットで、施設内のスペースは狭くはないので、車椅子での利用に大きな問題はありません。

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木曽福島の特産品と出会える道の駅です。「特産品販売所」の中に、地元の製薬メーカーのコーナー「日野百草本舗」があり、専任スタッフが常駐して各種相談を受け付けます。「御嶽百草丸」は昔からある万病に効く胃腸薬です。

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例年4月から11月の間は、食事処では朝食バイキングを提供しています。営業は7時から。食事処の窓からは御嶽山を眺めることができます。

「特産品販売所」の奥は観光情報コーナーになっています。そこには地元出身力士の大きなパネルがあります。

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○道の駅奈良井木曽の大橋

宿場町の古い町並みが残る「奈良井宿」。その近く、木曽川に架かる総檜造りの太鼓橋が「木曽の大橋」です。

「道の駅奈良井木曽の大橋」は一般的な道の駅ではなく、「木曽の大橋」観光のための駐車場です。商業施設は全くありません。

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観光用駐車場は「木曽の大橋」の両端に分かれて用意されます。

国道19号側の駐車場は、国道からの進入路を入るとすぐにあります。広い駐車場で身障者用駐車区画の設定があり、そこから「木曽の大橋」までは、フラットな舗装路。車椅子での「木曽の大橋」観光は可能です。

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川向こうの奈良井宿側の駐車場は、「奈良井交差点」から「権兵衛駐車場」方面へ向かい、線路の手前の細い道を右折して進みます。数台程度の狭い駐車場があります。

川向こうの狭い駐車場に隣接して公衆トイレがあり、バリアフリートイレがあります。駐車場からトイレまでの路面は荒れていて、車椅子での移動が苦労します。またトイレの質はあまり高くはありません。

「木曽の大橋」に近づくまでの路面も荒れています。ガタゴトの路面を車椅子で乗り越えて進むことになります。

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「木曽の大橋」は歩行できる橋ですが、段差があり、太鼓橋のアーチの角度も急なので、車椅子での渡橋は困難です。車椅子では「木曽の大橋」を近くから眺める観光になります。

したがって車椅子での観光は、国道側の駐車場を利用して「木曽の大橋」を見る。トイレは別の施設で利用することをお薦めします。

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宿場町の奈良井を観光する場合は、「道の駅奈良井木曽の大橋」からアクセスすると、奈良井駅近くにある段差構造の地下歩道で線路を潜ることになります。車椅子での奈良井宿観光の拠点として「道の駅奈良井木曽の大橋」はお薦めできません。

前出の「権兵衛駐車場」からは、踏切で線路を横断して奈良井宿に行くことができます。有料ですが「権兵衛駐車場」の利用をお薦めします。

「道の駅木曽福島」はオーソドックスな道の駅です。「道の駅奈良井木曽の大橋」は大橋観光専用の無料駐車場です。

木曽路の「妻籠宿」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年4月の取材に基づいています)