軽井沢ニューアートミュージアム 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

軽井沢ニューアートミュージアム

開館は2012年。軽井沢駅と旧軽ロータリーの中間付近に建つ、軽井沢らしい素敵な美術館です。略称は「KaNAM」。2フロア構造で1Fは無料公開のギャラリーとカフェやレストラン。2Fは企画展が開催される有料のミュージアムです。車椅子からみた美術館のバリアフリー状況を紹介します。

軽井沢ニューアートミュージアム

軽井沢駅から徒歩8分の案内です。旧軽方面に伸びる「本通り」はバリアフリー改修された、車椅子で快適に移動できる歩道が整備されています。駅から車椅子でアクセス可能です。

来館者用の無料駐車場は、分かり難い場所にあります。美術館の裏側、側道からさらに横道に入った先にある未舗装砂利路面の駐車場です。駐車場の砂利路面は、力を入れて無理をすれば車椅子が動きますが、激しい衝撃がくるレベルのガタゴト路面です。また駐車場からKaNAMまでは、200ⅿ程度距離があります。KaNAMのスタッフによると、美術館のエントランス付近の路上に停車して、車椅子の人を降ろして、運転者だけで駐車場に行く人が多いそうです。ただし美術館のエントランスに車寄せはなく、交通量の多い片道1車線の車道にハザードランプを点けて停車することになるので、迷惑停車にはなります。

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本通りの歩道からKaNAMの入口にかけて、まったく段差のないバリアフリー仕様です。

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メインエントランスは幅広い自動ドア。車椅子での出入りに問題はありません。

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エントランスの先左側に1F無料公開ギャラリーがあります。ギャラリーは3室あり、それぞれで企画展が開催されます。

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ギャラリーは広々として空間で床面はフラット。車椅子で問題なく観覧できます。展示されている作品は値札が付いています。

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1Fにはソファーと書棚が並ぶ「アートブックカフェ」があります。ここも無料で座り無料で本を読むことが出来ます。

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ミュージアムショップもあり、様々なアートグッズやオリジナル商品、美術書などが並び、立体アート作品が展示されています。

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2Fミュージアムのバリアフリー状況です。有料企画展の観覧券は、1Fの総合案内で購入します。KaNAMの観覧料は障がい者減免制度があり、本人は無料、介助者1名が半額に減免されます。総合案内で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。

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エレベーターが1基あります。かごは9名乗車で、一般的な車椅子は入ります。大型の車椅子は苦戦するかもしれません。

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2Fでエレベーターを降りると、展示室1への渡り廊下の横にでます。2Fの展示室は全6室。いずれもスペースに余裕があるフラットなアートスペースです。

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いくつかの展示室には天窓や壁面窓があり、開放的な空間を演出します。

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窓から見える景色も、軽井沢らしい森とコテージ。

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今回取材時は「自然と対話する 花田和治の世界」展が開催中。

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花田氏の明るい色感がよく似合う展示室です。

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KaNAMの2Fは、大きな展示室が6室もある、大規模なアートスペースです。

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バリアフリートイレは1Fと2Fにそれぞれ1つ用意されています。

特筆すべきは2Fのトイレ。向井修二氏が2014年に製作した「記号化されたトイレ」というアート作品です。

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このトイレは実際に使用できます。ぜひ1Fではなく、2Fのトイレを利用してください。

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KaNAMのお庭には隈研吾氏設計のガラスのチャペルがあります。有料の見学ツアーは毎日2回、限定10名まで。今回取材時はタイミングが悪く参加できませんでした。1Fのお庭への出入口ドアから眺めた景色です。

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2F館内から撮影した写真です。お庭の名称は「風通る白樺と苔の森」です。

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レストラン&カフェのバリアフリー状況です。1Fには「キーズカフェ」と「リストランテ・ピエトリーノ」が営業しています。カフェとレストランの出入口は緩い傾斜のスロープです。

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ドアは手動が2枚。車椅子では介助者がいると助かる構造です。カフェ・レストランともに可動式テーブル席なので、車椅子で利用できます。

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本通り側にあるテラス席は、スペースに十分な余裕がないので、状況によっては車椅子では手前の席しか利用できないかもしれません。

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来館者用駐車場は離れていて未舗装路面ですが、軽井沢ニューアートミュージアムは、スペースに余裕があり、障がい者減免制度がある、バリアフリーな美術館です。

「軽井沢千住博美術館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年6月に執筆しました)