軽井沢千住博美術館は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利です。広い無料駐車場があり、美術館入口の近くに身障者用駐車区画が2台分用意されています。駐車場はフラットな舗装路面で、車椅子で問題なく移動できます。
美術館の周囲は「カラーリーフガーデン」で、美しく植栽で飾られています。駐車場からガーデンの中の舗装されたアプローチを通り、美術館エントランスに向かいます。
多少傾斜のある通路ですが、車椅子での移動は可能です。
駐車場側のガーデン内を散策する未舗装通路がありますが、この路はかなりデコボコがあるので車椅子での通行は無理のない範囲までになります。
エントランスはフラットな構造の自動ドアです。
エントランス入口の自動販売機で観覧券を購入するシステムです。
観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。減免制度を受ける場合は、自動販売機では何もせずに、自動ドアを開けてそのまま館内に入り、右手の受付に障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。
独創的な建築デザインの素敵な美術館です。館内には車椅子での移動に困るような段差はありません。
元々の自然の傾斜地を生かした床面で、館内は傾斜していますが、車椅子での移動に困るほどの傾斜ではありません。ただしフラット路面に比べれば、多少は移動に力が必要です。館内にバリアフリートイレがあります。
やや狭い個室でウォシュレット付き便器が備えられています。
トイレは別棟のショップ&カフェにも用意されています。
館内には4カ所の中庭のような空間があり、ガラス面で仕切られています。中庭には白樺などが植栽され、館内から見ることができます。展示される作品、自然光でみる植物、それらが館内の傾斜により高低差をつけて眼に入ります。
「ザ・ファール・ルーム」という展示室は窓のない空間で、カラーライトによる演出が出来ます。
別棟のショップ&カフェへのエントランスには段差回避スロープがあります。
ショップもカフェも、それほどスペースに余裕があるお店ではありません。混雑していると車椅子での利用は苦戦します。空いている状態なら、車椅子で店内移動は可能です。
カフェにはイートインスペースがありますが、このスペースは狭く、ほかにお客さんがいる状況では、車椅子で場所を確保するのは大変です。
別棟の「ギャラリー」があり、様々なアーティストによる無料の企画展が随時開催されます。
ギャラリーへのアプローチはフラットな舗装路です。
出入口はフラットな自動ドアです。ギャラリーは車椅子で観覧できます。
軽井沢千住博美術館は例年年末から2月末まで冬季休館になります。開館日を確認して来館してください。
軽井沢の観光スポット「旧三笠ホテル」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年3月に執筆しました)