栃木県宇都宮市の八幡山公園は、その名の通り山の公園です。ほぼ全域が傾斜面で、散策路は激しいアップダウンがあり、車椅子での散策には向きません。しかし山頂部に健常者は駐車禁止の「思いやり駐車場」が用意されています。「思いやり駐車場」とその周辺に絞り、八幡山公園のバリアフリー状況を紹介します。
八幡山公園の「思いやり駐車場」へのアクセスルートは、たいへん分かり難い道です。狭い路地に入り、公園のゲートを通過して、細い山道を上がります。
途中の目印になるのは「管理事務所別館」です。その横に出れば、あとは細い山道を上がるだけです。
カーナビで目的地を設定する場合は、目印は「展望台」です。展望台の斜め前が思いやり駐車場です。
駐車場には3台分の駐車区画が整備されています。区画は広く、ラインははっきりペイントされています。
そこから「宇都宮タワー」方面へは、緩い傾斜の舗装路を通り移動できます。
思いやり駐車場の横に、独立棟の公衆トイレがあり、バリアフリートイレが1つ用意されています。
思いやり駐車場の近くにある展望台へは、20段以上の階段を上がります。車椅子では利用できません。
ここからは東側の風景を眺望します。
宇都宮タワーの状況です。今回取材時は、宇都宮タワーは工事で休業中でした。
思いやり駐車場から宇都宮タワーまでは、多少のアップダウンはありますが、車椅子で移動できます。また宇都宮タワーの利用料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。宇都宮タワーの手前の高台からは、西側の風景を眺望します。
宇都宮タワーの近くから、八幡山公園の東西を結ぶ全長150mの吊橋「アドベンチャーブリッジ」が架かっています。この橋の手前には階段があります。車椅子では利用できません。
宇都宮市の八幡山公園の「思いやり駐車場」は、整備された駐車場で、その横にはバリアフリートイレがあります。ただし展望台と吊橋は段差構造です。宇都宮タワーは営業を再開すれば、車椅子で利用できるはずです。
(本稿は2020年11月に執筆しました)