東京都写真美術館「イメージを読む 場所をめぐる4つの物語」バリアフリー情報

東京都写真美術館「イメージを読む 場所をめぐる4つの物語」バリアフリー情報

東京都目黒区の東京都写真美術館(TOP)のコレクション展です。2019年の年間テーマは「イメージを読む」。第一期の企画展は4人のアーティストによる「場所をめぐる4つの物語」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

「イメージを読む 場所をめぐる4つの物語」の会期は2019年5月14日から8月4日。会場はTOPの3階展示室です。TOPのコレクション総数は35,000点以上。その中から選ばれた4つのシリーズの展示会です。

所蔵作品は35,000点超

TOPは恵比寿ガーデンプレイス内の施設。大規模な改修工事を経てバリアフリーになりました。車椅子での利用に大きな問題はありません。

また「イメージを読む 場所をめぐる4つの物語」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者2名までが無料に減免されます。

TOPの3階展示室の出入口に幅の狭い小さな傾斜箇所があります。車椅子ではゆっくり進むようにしてください。

会場のバリアフリー状況

最初の展示はW.ユージン・スミスの「カントリードクター」。1948年の作品。町でただ一人のドクターが、住民全員のあらゆる医療を一人で背負っています。このドクターは30代後半ということ。責任とプライド、そして疲労が映し出されます。車椅子での作品観覧に大きな問題はありません。カントリードクターの責任を写す

次の展示は奈良原一高の「人間の土地 緑なき島 軍艦島」。1954年から1957年にかけて製作されたシリーズです。

2015年、世界文化遺産に登録された海底炭鉱の島での、人々の限界に挑む生を写しだします。労働者のみならず、その家族、子供達のギリギリの日常が今に伝わります。小型の作品が多いので、車椅子で作品に近づいて観覧します。

軍艦島の生を写す

3つの目の展示は内藤正敏の「出羽三山」。1980年から1982年にかけて、内藤氏が自ら修行者となったドキュメンタリーです。宗教学および民俗学からの解析が面白い。インパクトのあるカラー写真が中心で、車椅子からとてもみやすい展示です。

最後の展示は山崎博の「Ten Points Heliography」。1982年に製作された長時間露光写真シリーズです。調布の空にカメラをむけて3時間に一度シャッターを切る心情が紹介されています。大型作品と中央部にケース展示物があります。車椅子からの観覧に問題はありません。

調布の空を長時間露光

東京都写真美術館「イメージを読む 場所をめぐる4つの物語」は、車椅子で観覧できるコレクション展です。

東京都写真美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。