東京都目黒区の東京都写真美術館(TOP)で「宮本隆司 いまだ見えざるところ」展が開催。会期は2019年5月14日から7月15日まで。車椅子からみた会場のバリアフリー状況を紹介します。
東京都写真美術館(TOP)の有料企画展の多くは、観覧料の障がい者減免制度があります。「宮本隆司 いまだ見えざるところ」展は、障害者手帳の提示で本人と介助者2名までが無料に減免。1Fの総合受付で手帳を提示すると、無料観覧券を発行していただけます。

本展はTOPの2階展示室が会場です。受付を正面からみて右側が入口、左側が出口の設定になります。入口と出口の箇所がそれぞれ、段差ではありませんが、小さな傾斜があります。慎重に移動すれば車椅子が引っかかることはありません。会場内はフラットな構造です。
展示は作品のテーマ単位に構成されます。それがほぼ創作年代順でもあります。展示の最初は主に1980年代に撮られた都市や建築物に関する作品です。車椅子からの観覧に大きな問題はありませんが、サイズが小さい作品が多く近づいて観覧する必要があります。

最後の大きな展示空間は、徳之島を舞台にしたシマがテーマの作品群の展示。2014年からのプロジェクトです。このコーナーは贅沢に空間を使った大きな作品の展示。さとうきびの動画、巨大なピンホール作品、シマの人々のポートレートなどで構成されます。企画展のテーマ「いまだ見えざるところ」をシマの日常で表現します。
TOPの4F図書室では、宮本隆司氏の関連図書コーナーを開設。24点の図書が閲覧できます。

東京都写真美術館「宮本隆司 いまだ見えざるところ」は、すべての作品を車椅子で観覧できる企画展です。