介助者が病気や事故で倒れた時 重度重複障がい者の緊急一時入所への備え

介助者が病気や事故で倒れた時 重度重複障がい者の緊急一時入所への備え

日常生活に介護が必要な重度重複障がいのある人が利用できる障害福祉サービスに「短期入所」「日中ショートステイ」があります。

事前に利用を申請し「受給者証」の交付を受けた障害者が、所市区町村が定めた施設に予約をして利用する宿泊サービスです。

この宿泊できる福祉施設には、緊急利用枠が確保されています。

 

自宅で重度重複障がいのある人の介護をしている家族が、病気、怪我などで急に介護が出来なくなった場合は、この緊急枠で「短期入所」「日中ショートステイ」サービスを利用することができます。もちろん緊急枠がある施設は限られ、一施設当たりの受け入れ可能人数は1人や2人なのが一般的です。

 

来月手術を受けることになった、など介護者が計画的に行動できる場合は、障がいのある人の入所を準備することができます。

感染症、交通事故など、突発的な病気・怪我の場合は、余裕がありません。日頃から万が一への備えと準備が大切です。

 

入所する障がいのある人、受け入れる施設の人、双方にとって、緊急事態の時が初対面では不安があります。特に施設で対応が可能なレベルでも医療的ケアがある人、コミュニケーションに問題があり、始めての場所、初めての人が苦手な人などは、万が一の場合に備えて入所の予習をしておくと安心です。

 

お住いのエリアによって状況は異なりますが、緊急枠がある施設は複数用意されている自治体が一般的です。利用したいときにどの施設の枠が空いているのか、その時にならないと分かりません。

したがって現実の行動としては本当に大変なことですが、入所の予習は、緊急枠がある複数の施設で行うとより安心です。

また実際に利用することで、その施設の実際がわかり、日常的なショートステイ先の選択にもつながる可能性があります。

 

重度重複障がいのある家族を介護している方は、元気な平時に、緊急事態を想定した各種の準備をすることをお薦めします。

(本稿は2020年3月に執筆しました)