本坊酒造 マルス山梨ワイナリー 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

山梨県笛吹市石和町のマルス山梨ワイナリーは1960年の設立。工場に併設して直売所が営業しています。アクセスは車が便利。身障者用駐車スペースの設定はありませんが、来店者用に広い駐車場が用意されています。

マルス山梨ワイナリー

駐車場から店舗のエントランスにかけて、段差のないフラットな構造です。

マルス山梨ワイナリー

店舗の出入口は段差解消されています。フラットでスペースに余裕がある、車椅子で買い物が出来るお店です。面白いのは無料試飲システム。6種類の樽を模した試飲機から、ワインやジュースを自由に試飲できます。

マルス山梨ワイナリー

トイレは店舗とは別の棟で、バリアフリートイレはありません。

マルス山梨ワイナリー

工場見学ルートは地下に階段で下ります。エレベーターはありません。

マルス山梨ワイナリー

マルス山梨ワイナリーは、車椅子で試飲を楽しみながら買い物ができるお店です。

(本稿は2023年12月に執筆しました)

「マンズワイン勝沼ワイナリー」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

甲斐國一宮 淺間神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

山梨県笛吹市一宮町一ノ宮に鎮座する淺間(あさま)神社は、創建は神代で、この地に遷座したのが865年と伝わる古社です。現在の淺間神社は「里宮」で、神代に創建された856年以前の社は約2㎞離れた山の麓に「山宮」と呼ばれ現存し、その本殿は国指定重要文化財です。

甲斐國一宮淺間神社

里宮の境内は約1ヘクタールあり、ほぼフラットな地形で、舗装通路が整備されています。車椅子で拝殿に参拝ができます。現在の淺間神社である里宮のバリアフリー状況を紹介します。

甲斐國一宮淺間神社

近隣に複数の参拝者用駐車場が用意されています。もっとも拝殿に近い駐車場は境内駐車場です。舗装路面の駐車場で普通車26台を収容します。身障者用駐車スペースの設定はありません。

甲斐國一宮淺間神社

境内駐車場を起点に境内のバリアフリー状況を紹介します。駐車場から境内にむかう舗装通路が整備されています。

甲斐國一宮淺間神社

舗装路面上にはユニークな装飾が施されています。また通路の横には、現代アート作品が展示されています。

甲斐國一宮淺間神社

この通路の横にトイレ棟があり、バリアフリートイレがあります。

甲斐國一宮淺間神社

スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。とても綺麗なバリアフリートイレです。

甲斐國一宮淺間神社

トイレの先に「隨神門」が構えます。隨神門は段差構造で、車椅子では門をくぐることができません。門の横から境内に進みます。

甲斐國一宮淺間神社

隨神門から振り返ると、一の鳥居、二の鳥居が見えます。

甲斐國一宮淺間神社

隨神門の先の境内は舗装通路が整備されています。路面のデコボコは小さく、車椅子にほとんど衝撃がきません。問題なく車椅子で通行できる路面です。

甲斐國一宮淺間神社

授与所の前には「亀の松」。その前には絵馬掛けがあります。

甲斐國一宮淺間神社

拝殿の手前にある手水舎は車椅子で近づける構造です。

甲斐國一宮淺間神社

浄水が6本のホースから流れ出ています。車椅子から楽に手を浄めることができます。

甲斐國一宮淺間神社

拝殿までフラットな舗装路面が整備されています。拝殿は段差のない構造で、車椅子で参拝できます。

甲斐國一宮淺間神社

拝殿以外の境内の状況です。車椅子では参拝できませんが、干支参りはユニークです。砂利路面を神楽殿の先に進みます。

甲斐國一宮淺間神社

人型にくりぬかれた石造物を通ります。

甲斐國一宮淺間神社

その先に干支の石像「十二支石像」が並びます。自分の干支と今年の干支にお参りをする作法です。

甲斐國一宮淺間神社

十二支石像の横には、「護国社」が鎮座します。

甲斐國一宮淺間神社

護国社は未舗装路面を通り段差を上がり参拝します。

甲斐國一宮淺間神社

拝殿の正面には「歯固めの石納所」があります。

甲斐國一宮淺間神社

歯固めの石とは、赤ちゃんのお食い初めの儀式に使用される小石です。授与所で頒布されています。

甲斐國一宮淺間神社

境内には「女神の井戸」があります。今回参拝時、ペットボトルで聖水を汲みに来ている方がいました。石の手水鉢は「盥盤」です。

甲斐國一宮淺間神社

甲斐國一宮の淺間神社は神代からの古社ですが、綺麗なバリアフリートイレがある車椅子で参拝できる神社です。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

水に浮かぶ能舞台がある「古八ヶ岳南麓 神道本宮 身曽岐神社」を別稿で掲載しています。ご参照ください。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

山梨県笛吹市春日居町にある文化施設です。春日居郷土館のテーマは「甲斐国千年の都・縄文の千年」。甲斐国最古の都が置かれたといわれる春日居町の古代史を紹介する歴史館です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

併設される小川正子記念館は、明治35年に春日居村に生まれ、ハンセン病患者の救済に尽くし、自叙伝がベストセラーとなり、後に映画化された小川正子氏を紹介する記念館です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

石和・春日居温泉郷の近く、中央本線春日居町駅から約1㎞、市役所など公共施設が集まっているエリアにある施設で、郷土館専用の駐車場は無く、周辺にある公共施設の駐車スペースを利用します。郷土館の近くに身障者用駐車スペースはありません。乗降しやすい場所を選び駐車します。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

駐車場から郷土館のエントランス周辺、そして館内にかけて、段差を迂回して進めるルートが用意されています。エントランスはフラットな構造の自動です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

エントランスの前に「恵の鐘」があります。小川正子氏と縁のある長島愛生園にあった鐘です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

自動ドアをもう一枚通り館内に入ります。笛吹市春日居郷土館は有料の施設で、入館料は小川正子記念館と共通です。今回取材時はエントランスで「なが山房子展~縄文人の手紙」が開催されていました。この企画展も共通料金で観覧できました。共通観覧料金は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

春日居郷土館・小川正子記念館はワンフロア構造です。バリアフリートイレは正面からみて右奥に用意されています。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

スペースにゆとりのある個室で、シンプルな設備のトイレです。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

最初に目に入る展示物は、エントランスの正面にある三重塔です。春日居町に7世紀後半に建立された寺本廃寺跡の塔の復元模型です。甲斐国の中心としてこの地が繁栄していたことを証明しています。三重塔は「甲斐国千年の都」の象徴です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

春日居郷土館のメイン展示室は1室で、フラットでゆとりあるスペースに縄文時代からの出土品などが展示されています。「春日居縄文の千年」が学べる展示室です。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

小川正子記念館は、屋内展示室と屋外展示物で構成されます。屋内展示室内は車椅子で観覧できます。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

屋外には、小川正子氏が肺結核の闘病をした実家の一角が移設され公開展示されています。外に出て見学できますが、屋内からの出入口に段差があるので車椅子では困難です。屋内からでも屋外展示を見ることができます。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

屋外に出て近くから見学すると、病床の小川正子氏のやつれた表情がよくわかります。

笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館

古代からの春日居町の歴史と、ハンセン病患者への差別と救済の歴史が学べます。笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

東京の「国立ハンセン病資料館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年4月に執筆しました)