山梨県笛吹市春日居町にある文化施設です。春日居郷土館のテーマは「甲斐国千年の都・縄文の千年」。甲斐国最古の都が置かれたといわれる春日居町の古代史を紹介する歴史館です。

併設される小川正子記念館は、明治35年に春日居村に生まれ、ハンセン病患者の救済に尽くし、自叙伝がベストセラーとなり、後に映画化された小川正子氏を紹介する記念館です。

石和・春日居温泉郷の近く、中央本線春日居町駅から約1㎞、市役所など公共施設が集まっているエリアにある施設で、郷土館専用の駐車場は無く、周辺にある公共施設の駐車スペースを利用します。郷土館の近くに身障者用駐車スペースはありません。乗降しやすい場所を選び駐車します。

駐車場から郷土館のエントランス周辺、そして館内にかけて、段差を迂回して進めるルートが用意されています。エントランスはフラットな構造の自動です。

エントランスの前に「恵の鐘」があります。小川正子氏と縁のある長島愛生園にあった鐘です。

自動ドアをもう一枚通り館内に入ります。笛吹市春日居郷土館は有料の施設で、入館料は小川正子記念館と共通です。今回取材時はエントランスで「なが山房子展~縄文人の手紙」が開催されていました。この企画展も共通料金で観覧できました。共通観覧料金は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

春日居郷土館・小川正子記念館はワンフロア構造です。バリアフリートイレは正面からみて右奥に用意されています。

スペースにゆとりのある個室で、シンプルな設備のトイレです。

最初に目に入る展示物は、エントランスの正面にある三重塔です。春日居町に7世紀後半に建立された寺本廃寺跡の塔の復元模型です。甲斐国の中心としてこの地が繁栄していたことを証明しています。三重塔は「甲斐国千年の都」の象徴です。

春日居郷土館のメイン展示室は1室で、フラットでゆとりあるスペースに縄文時代からの出土品などが展示されています。「春日居縄文の千年」が学べる展示室です。

小川正子記念館は、屋内展示室と屋外展示物で構成されます。屋内展示室内は車椅子で観覧できます。

屋外には、小川正子氏が肺結核の闘病をした実家の一角が移設され公開展示されています。外に出て見学できますが、屋内からの出入口に段差があるので車椅子では困難です。屋内からでも屋外展示を見ることができます。

屋外に出て近くから見学すると、病床の小川正子氏のやつれた表情がよくわかります。

古代からの春日居町の歴史と、ハンセン病患者への差別と救済の歴史が学べます。笛吹市春日居郷土館・小川正子記念館は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。
東京の「国立ハンセン病資料館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年4月に執筆しました)