上野国立科学博物館 地球館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野科博の常設展は「地球館」と「日本館」2つの施設から構成されます。2007年に「日本館」がオープン、2015年7月に「地球館」の北側がリニューアルしました。本稿では「地球館」のバリアフリー状況を紹介します。

科博常設展の出入口は日本館にあります。科博へのアクセス及び出入口のバリアフリー状況、日本館の展示のバリアフリー状況は、別稿の「上野国立科学博物館 日本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

科博常設展への入口は日本館のB1です。地球館へは日本館のB1から移動します。地球館の入口は1Fです。車椅子では日本館と地球館の間にあるエレベーターを利用します。出口も日本館なので帰りも同じルート。地球館1Fからエレベーターで日本館B1へ移動します。

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地球館はB3から3F、そして屋上がある構造です。上下階移動のメインルートはエスカレーターです。地球館には、エスカレーターロビー側と、展示室の奥に、2系統各2基のエレベーターがあります。ただしエレベーターによって利用できるフロアが異なります。

エスカレーターロビー側エレベーターの内、車椅子優先マークがついているエレベーターは、屋上を含めてすべてのフロアを利用できます。その横の1基は屋上には行きません。展示室奥の2基は、B2・1F・3Fの3フロアだけ止まります。

バリアフリートイレは各フロアに用意されています。下の写真は地球館1Fのトイレです。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。

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各フロアの展示の状況を紹介します。M2Fを除いて、どのフロアも車椅子で観覧できます。

地球館のエントランスになる1Fは「地球史ナビゲーター」。地球史ナビゲーターは360度に広がる映像展示によって、宇宙の誕生、生命の誕生、人類の誕生から現在までの歴史の科学ガイダンスです。系統広場は、その名の通り生物の系統が示された展示です。

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1Fから下のフロアに移動します。B1は特別展示室があるフロアなので、常設展会場は広くはありませんが、人気の高い「恐竜の謎を探る」フロアです。骨格標本が出迎えます。

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骨格を上から観察できる、階段上がる観覧コーナーがあります。

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ここには身障者用リフトが設置されています。スタッフの操作で利用します。

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B2は「地球環境の変動と生物の進化」。骨格標本などを用いて生物の進化を解説しています。

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B3は「自然のしくみを探る」。自然科学系の日本人ノーベル賞受賞者の紹介、物理法則、宇宙の謎、物質の構造などを紹介します。展示されている内容は、かなり高度です。

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1Fと2Fの間にM2Fがあり「科学技術の偉人たち肖像レリーフ」が飾られています。ここは階段またはエスカレーターしか行けません。

2Fは「科学技術で地球を探る」。観測ステーションには様々な観測器具が展示されています。

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そして科学技術の成果が展示解説されています。このフロアの解説も簡単ではありません。

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3Fは「大地を駆ける生命」。このフロアには「コンパス」という幼児向けの遊べる施設があり人気ですが、2022年1月現在、コロナ対策で休室しています。このフロアは多種多様なはく製が展示されています。地球館を象徴するフロアです。

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屋上のバリアフリー状況です。屋上はハーブガーデンと眺望が楽しめるスカイデッキがあります。ただし2022年1月現在、スカイデッキはコロナ対策で閉鎖されています。

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屋上に行くエレベーターは1基だけです。エレベーターホールから屋上に出ます。

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ハーブガーデンの散策路は、メイン通路は車椅子で移動できます。

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科博常設展会場の地球館は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年2月に書き直しました)

上野国立科学博物館 日本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野の科博の常設展は「日本館」と「地球館」が会場です。科博の外観を象徴する威風堂々とした歴史的建造物が「日本館」。1931年竣工のネオルネサンス様式です。歴史的建造物ですが2007年にリニューアルをして、エレベーターやバリアフリートイレが設置されました。車椅子からみた日本館のバリアフリー状況を紹介します。

なお地球館の状況は、別稿「上野国立科学博物館 地球館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

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科博の入口と出口は日本館です。来館者用の駐車場は身障者用も含めてありません。上野公園内から常設展入口へ向かいます。なおコロナ対策で、現時点では入館の事前予約制が導入されています。

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科博の入館口は日本館のB1です。入口の先は下り階段とエレベーターがあります。車椅子ではエレベーターを利用してB1の高さに下ります。

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エレベーターからフラットな舗装路面を通行して、科博常設展入口に進みます。科博は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。日本館B1の入館口で障害者手帳等を提示して入館します。

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B1には総合案内、ラウンジ、ミュージアムショップ、シアター360、そしてバリアフリートイレがあります。ミュージアムショップはフラットで、車椅子が通行できる幅の通路があります。ラウンジは科博屋内で唯一の飲食ができる休憩スペースです。可動式のテーブル席が配置されています。車椅子で、持参したお弁当などをいただくことが出来ます。

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軽食や喫茶を提供するカフェが営業しています。カフェ専用イートインスペースが確保されています。

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ラウンジの奥に博物館の父、田中芳男氏の胸像があり、定期的にプロジェクションマッピングが投影されます。

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床面はフラットです。車椅子からプロジェクションマッピングを観覧できます。

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シアター360は、360°画面で科博オリジナルコンテンツを鑑賞する施設です。観覧は先着順で、投影開始時間前にシアター360へのスロープに並びます。

歴史的建造物ですが、2007年にリニューアル。エレベーターが設置され

シアター内はフラットな構造です。光の点滅や大音量があるコンテンツなので、刺激に弱い方は注意してください。シアターを出た先は階段です。車椅子用にエレベーターが用意されています。

歴史的建造物ですが、2007年にリニューアル。エレベーターが設置され

エレベーターを利用して日本館B1に戻ります。

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日本館はB1から3Fまである構造です。上下階移動は1基あるエレベーターを利用します。

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1Fから3Fは、中央部に吹き抜けのホールがあり、その両翼に「北翼」と「南翼」の展示室がある構造です。どのフロアも車椅子での見学に大きな問題はありません。

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1Fの北翼は企画展示室。南翼は「自然をみる技」。昔の暦、地球儀、地震計、時計や顕微鏡などが紹介されています。1Fにもバリアフリートイレが用意されています。

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2Fの北翼は「日本人と自然」。現代日本人が形成されるまでの過程などが紹介されています。

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南翼は「生き物たちの日本列島」。動植物の生物史などが解説されています。

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2Fのトイレは、階段を下りた中間階にあります。バリアフリートイレはありますが、車椅子では利用できません。

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3Fの北翼は「日本列島の生い立ち」。フタバスズキリュウの骨格展示が目を引きます。

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3Fの南翼は「日本列島の素顔」。列島の自然、海洋、地質などが紹介されています。

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日本館の展示室は以上です。吹き抜けの回廊を通り、エレベーターでB1へ戻ります。

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科博常設展の出口は日本館のB1です。出口の先には巨大なシロナガスクジラの像があり、その近くにスロープ路があります。傾斜は緩いスロープなので車椅子で通行できます。

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以前はここが本館で、1Fが科博のメインエントランスでした。リニューアルで日本館はバリアフリーになりました。車椅子で観覧できます。

(本稿は2022年2月に書き直しました)

上野国立科学博物館 特別展・企画展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野の科博の特別展・企画展は、コロナ対策で現時点では事前予約制が導入されています。最新情報を確認して観覧してください。

会場は車椅子で観覧できる構造です。また観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

国立科学博物館上野本館には、身障者用を含めて専用駐車場はありません。上野公園内から徒歩でアクセスします。常設展入口よりも西洋美術館寄りに、企画展・特別展の専用入口があります。スタッフが常駐し案内看板があります。

企画展専用入口から科博内へ進みます。アプローチの途中で「チケットを買う人は左」「チケットをもっている人は右」と、通路が分かれます。障がい者減免制度により入場する場合は「チケットをもっている人は右」のルートへ進みます。そのまま企画展受付に行き、障害者手帳等を提示して入場手続きをします。

入口は1Fで、第一会場はB1です。車椅子利用者は、入口横のエレベーターでB1へと案内していただけます。B1に到着するとそこにもスタッフが待機しています。B1会場内を見終えたら、再度このエレベーターで上階BMに行くことが説明されます。「会場出口にいるスタッフに声をかけて下さい」と案内されるので、指示通りにしてください。

展示方法は各企画展・特別展次第ですが、車椅子で観覧に困るような展示手法はありません。B1第一会場はフラットな構造です。B1会場内にバリアフリートイレがあります。

国立科学博物館~企画展

B1第一会場の企画展・特別展を見終ると、次の第二会場は中地下一階になるBMです。通常はB1出口からエスカレーターで第二会場へ向かいます。車椅子利用者は出口付近でスタッフに声をかけて下さい。1Fから利用したエレベーターに、会場内を横断して誘導していただけます。

エレベーターでB1へ上がります。ここから第二会場へは、少し力がいる傾斜路を上ります。そして第二会場の入口に到着。会場内へは逆に下りの傾斜路を下ります。この傾斜もやや力がいる角度です。第一会場から第二会場へは傾斜路を通行します。

各企画展・特別展次第ですが、よくあるパターンは第二会場の構成はミニコーナーとお土産コーナーです。必ずお土産コーナーを通過しないと会場外へ出られない設定が多く、混雑している企画展の場合、お土産コーナーを車椅子で通過するのに苦労することがあります。あまりに凄い状況の時は、スタッフに誘導をお願いしてください。

第二会場をあとにすると、自由に利用できるエレベーターで1Fに上がります。ここから地球館日本館、いずれの常設展にもアクセスできます。

国立科学博物館の出口は日本館の地階で、そこから「クジラのモニュメント」方面に階段で外に出て、車椅子はスロープの利用になります。この傾斜が無理な方は、常設展入口から出て、エレベーターを利用する方法もあります。スタッフに相談してください。

国立科学博物館~地球館

科博の企画展会場はバリアフリーで、観覧料は障がい者減免制度があります。展示は車椅子からでも見やすい工夫があり。スタッフによる車椅子ルートの誘導も親切です。科博の特別展・企画展は車椅子で鑑賞できます。

(本稿は2022年8月に加筆しました)