東京国立博物館「体感日本の伝統芸能」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野のトーハク表慶館で開催されている特別展です。「体感日本の伝統芸能」の会期は2022年1月7日から3月13日まで。歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組踊の世界を体感する展覧会です。

表慶館

「体感日本の伝統芸能」の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。観覧は事前予約が推奨されていますが、障がい者減免制度の対象者は予約不要で観覧できます。

東京国立博物館

表慶館は大正天皇のご成婚を祈念して1909年に開館した美術館です。バリアフリー構造ではありませんが、現在でも改修されて車椅子で利用できます。正面入口は階段です。車椅子では、建物裏側にあるスロープに廻ります。

東京国立博物館

スロープを上がると、表慶館の裏入口があります。ここから入館して、正面入口にある受付で観覧手続きを行います。

東京国立博物館

展覧会は表慶館の1Fと2Fを使用しています。正規の観覧ルートは、1Fの半分を観覧して階段で2Fへ上がり、2Fを回覧して別の階段で下りて、1Fの残り半分の展示を観覧します。

東京国立博物館

車椅子での上下階移動は1基あるエレベーターを利用します。「体感日本の伝統芸能」展では、エレベーターは自由に利用できる運用でした。したがって正規ルートに従った順番で観覧できます。

東京国立博物館

ただし観覧の動線としては、先に1Fすべてを観覧して、次に2Fを観覧するほうが合理的です。

東京国立博物館

展示は歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組踊の単位で構成されています。歌舞伎の展示では石川五右衛門の舞台があります。この舞台のそでに少し急ですがスロープがあり、車椅子で舞台に上がることができます。五右衛門を近くで体感できる展示です。

東京国立博物館

躍動感がある舞台を体感する展示。車椅子で問題なく観覧できます。

東京国立博物館

静的な舞台を体感する展示。バリアフリーに観覧できます。

東京国立博物館

表慶館は内外装が美しく飾られている美術館です。展覧会の展示に加えて、表慶館の鑑賞が楽しめます。

東京国立博物館

「体感日本の伝統芸能」展は、車椅子で観覧ができるバリアフリー展覧会です。

別稿で「東京国立博物館 表慶館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京上野のトーハク特別展「ポンペイ」は車椅子で観覧しやすい展覧会です。会期は2022年1月14日から4月3日まで。会場は平成館2Fです。ロビーには記念撮影パネルが用意されています。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

特別展「ポンペイ」の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。また観覧の事前予約が推奨されていますが、障がい者減免制度対象者は予約不要で観覧できます。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

車椅子利用者はスタッフの誘導でエレベーターを利用して2Fへ上がります。特別展「ポンペイ」の第1会場は、通常の特別展と反対のエレベーター側です。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

車椅子で観覧しやすく工夫されたポイントを紹介します。すべての展示会場はスペースに余裕があります。狭い箇所が全くありません。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

全ての展示物は車椅子からの低い目線で鑑賞できます。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

また360°鑑賞可能な展示物が多数あります。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

壁面ケース内の平面的な展示品は、傾斜台に乗せられて展示されています。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

「アレクサンドロス大王のモザイク」は、車椅子で上に乗って鑑賞できます。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

大型の壁面スクリーンもとても見やすい展示です。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

再現された「回廊付きの中庭」などの大型展示物も、車椅子で問題なく観覧できます。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

数か所にある映像コンテンツは、観覧エリアのスペースに余裕があり、いずれも車椅子で見やすい展示です。

東京国立博物館特別展「ポンペイ」

原則事前予約制なので、会場内が極端に混雑することはないと思われます。トーハク特別展「ポンペイ」は、車椅子で2000年前の文化と生活が学べる、バリアフリーな展覧会です。

別稿で「東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京国立博物館「法隆寺金堂 聖徳太子のこころ」車椅子観覧情報

非公開で拝観できない法隆寺の金堂内部を紹介するプログラムが、東京都台東区上野の東京国立博物館「ミュージアムシアター」で公開されています。作品名は「法隆寺 国宝 金堂-聖徳太子のこころ」。会期は2021年7月14日から10月10日までです。

ミュージアムシアターは東洋館の地階にあります。車椅子では東洋館1Fからエレベーターを利用してください。東洋館のバリアフリートイレは1Fに1つあります。B1にはないので注意してください。

東京国立博物館「法隆寺金堂 聖徳太子のこころ」

ミュージアムシアターは、トーハク常設展観覧料とは別に鑑賞料金が必要ですが、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。シアター前の受付に障害者手帳を提示して無料チケットを発券していただきます。シアターの定員は90名ですが、現在はコロナ対策で約半数の席に減数しています。

一日に5回または6回の上演があります。車椅子利用者は最初に場内に誘導されるので、上演開始5分前までにシアター入口に集合してください。

東京国立博物館「法隆寺金堂 聖徳太子のこころ」

車椅子席は会場内最前列に一席用意されています。プログラムは約35分。途中の入退場はできません。

金堂内部は非公開。解説によれば、僧侶も立ち入りが制限されているそうです。したがってほとんどの人にとっては、初めて見る空間です。

4K画像により、堂内の本尊などの仏像、装飾、そして復元された壁画が紹介されます。またそれらを創建した聖徳太子の思想「和を以て貴しとなす」他が解説されます。

現在は法隆寺の「大宝蔵院」で公開されている国宝「玉虫厨子」と「百済観音像」は、元々は金堂内に安置されていたと考えている研究者がいるそうです。VRにより、その姿を再現した映像が制作されています。拝観できないリアルな空間をみるだけではなく、過去の状態をバーチャルで体感できるプログラムです。またトーハクには「法隆寺宝物館」があり、実際の宝物を観覧できます。

東京国立博物館「法隆寺金堂 聖徳太子のこころ」

2021年は聖徳太子の1400年遠忌。金堂内部に興味のある方は、「法隆寺金堂 聖徳太子のこころ」をぜひご覧ください。

別稿で「東京国立博物館 東洋館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。