損保ジャパン日本興和美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

※損保ジャパン日本興和美術館 は、2020年に新築移転して「SONPO美術館」として開館しました。現在の情報は別稿「新宿 SOMPO美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。クリックするとリンクします。

以下は2018年9月の取材に基づいた旧館の記録です。

東京都新宿区。西新宿「損保ジャパン日本興和本社ビル」の42Fにある 「損保ジャパン日本興和美術館美術館」は、エントランス周辺が改修されて車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

1976年の開館当初は「東郷青児美術館」という名称でした。その後、世界的に評価の高い名画を購入しています。これら所蔵コレクションの常設展示と、その時々の企画展示を併用して展示する美術館です。

ビルの竣工はバリアフリーの概念がなかった1976年。エントランス周辺は段差構造の設計ですが、現在では段差回避スロープがあり、車椅子でのアクセスは可能です。

最初は隣の野村ビルのスロープを上ります。さらに3つのスロープを利用して、ビル1F美術館専用エントランスへ車椅子で進んで下さい。ビル入口は自動ドアです。

地下道とは直結していません。周辺外路からエントランスまでは50m以上距離があります。したがってタクシー利用でも雨天は濡れます。

ビルB1に直結する地下駐車場があり、身障者用スペースが2台分用意されています。美術館の利用による駐車料金の減免措置はありません。

ビル内に入れば段差はありません。1Fはフリースペースと、手荷物を入れるロッカーコーナーです。「損保ジャパン日本興和美術館」は、大きな荷物の持ち込みは禁止です。

誘導スタッフがいる専用エレベーターがあり、1Fから美術館フロア42Fへ直行します。車椅子でのエレベーター利用に問題はありません。

したがって通常は1Fと42Fだけでの利用になりますが、バリアフリートイレはB1にあります。利用したい場合はエレベーター誘導スタッフに声をかけてください。エレベーターはB1へつながっています。

入館チケット売り場は42Fです。「損保ジャパン日本興和美術館」は、障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。受付で手帳を提示して入館手続きをして下さい。

42Fの受付があるスペースは「展望回廊」。大きな窓から眺望を楽しめる無料コーナーです。窓は、ギリギリですが車椅子からでも眺望を楽しめる高さ。写真撮影ができます。

入口から企画展の展示が続き、最後の展示室がコレクション展示です。ゴッホのひまわり、ゴーギャン、セザンヌは、最後の展示場に常設展示されています。

展示室内はフラットで通路幅も確保されているので、車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。

2017年3月に、新美術館建設が発表されました。場所は「損保ジャパン日本興和本社ビル」敷地内の地上部。地上6階地下1階の独立した美術館棟が誕生する計画です。現在は建設工事中で、2020年開館予定。また新美術館オープン時に、美術館の名称を変更することが表明されています。

「損保ジャパン日本興和美術館」は、車椅子で利用できる美術館です。展示替え期間は休館します。スケジュールをチェックしてお出かけください。

新宿 佐藤美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都新宿区にある佐藤美術館のバリアフリー状況と、車椅子で観覧する上での注意点と紹介します。

佐藤美術館は身障者用も含めて来館者用の駐車場はありません。信濃町駅と千駄ヶ谷駅のほぼ中間に位置しますが、2019年時点の状況では、車椅子では信濃町駅からのアクセスが便利です。駅舎がバリアフリー改修済みで、慶応病院の横の歩道は整備された車椅子で通行しやすいバリアフリー歩道です。

信濃町駅からのアクセスが便利

佐藤美術館のエントランスは10cmほどの段差があり、段差解消スロープはありません。

エントランスは小さな段差あり

介助者が同行するなどして、車椅子の前輪を上げることができれば、乗り越えることが出来ます。

エントランスは小さな段差あり

佐藤美術館は、1Fはエレベーターホール、2Fが受付とミュージアムショップ、3Fから5Fまでの3フロアが展示室です。

2Fから5Fまで各階にトイレはありますが、バリアフリートイレはありません。男女とも洋式トイレです。

障害者用トイレはなし

3Fから5Fの展示室への出入口は手動ドアです。車椅子では開けにくい構造なので、介助者がいると助かります。

展示室の出入口は手動ドア

エントランスの段差、トイレ、展示室のドア、この3点以外には車椅子での利用に大きな問題はありません。

展示室内はフラット構造

エレベーターは1基あり、車椅子での上下階移動は可能です。2F受付フロア及び3Fから5Fの展示室内はフラットな構造です。

展示室内はフラット構造

佐藤美術館には常設展はなく、有料、無料の企画展が開催されます。

利用方法は展示会次第

有料展の観覧料金は展示会次第ではありますが、過去の実績では障がい者減免制度が無い企画展が多いようです。

利用方法は展示会次第

今回取材時は「佐藤美術館収蔵品展 日本画の多様性」が開催されていました。会期は2019年5月14日から6月16日です。

収蔵品展の状況

観覧した時間帯は、会場は混みあうことはなく、ゆっくり展示作品を車椅子で鑑賞できました。

収蔵品展の状況

収蔵品展の状況

佐藤美術館は完全なバリアフリー施設ではありませんが、介助者の支援があれば車椅子での観覧は可能です。バリアフリートイレはないので注意して下さい。

近くにある「新宿御苑」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年6月の取材に基づいています)

新宿御苑 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

正式な名称は「環境省国民公園新宿御苑」です。新宿御苑は一部車椅子での利用が難しい箇所があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

3つの入苑門があります。「新宿門」は新宿三丁目駅または新宿御苑駅から、「大木戸門」は新宿御苑駅から、「千駄ヶ谷門」は千駄ヶ谷駅から、いずれも徒歩5分程度の距離で、車椅子でのアクセスに決定な問題がある入苑門はありません。

来苑者用駐車場は「大木戸門」の近くにあり、身障者用駐車区画があります。駐車料金は、運転者本人が障害者手帳を持っている場合、無料に減免されます。

3つの門と駐車場

入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入苑門のゲートの中で、有人窓口に面したゲートを通り、スタッフに手帳等を提示する運用です。

入園料の障害者減免制度

園内散策路のバリアフリー概況です。苑内の主な散策路は舗装路面で車椅子での通行は可能です。ただし経年劣化で路面が荒れている箇所が多数あります。また小さなデコボコがある箇所や、一部区間が未舗装になる散策路があります。車椅子は慎重に移動してください。

園内散策路のバリアフリー概況

苑内のトイレにはバリアフリートイレが用意されます。ユニバーサルベッド(大型の介助シート)を備えたバリアフリートイレもあります。

園内散策路のバリアフリー概況

「中央休憩所」は段差なく利用できるルートがあります。「旧御涼亭」の入口は段差解消スロープが用意されます。ただし亭内の床面は小さなデコボコがあるので車椅子では慎重に移動してください。

園内散策路のバリアフリー概況

車椅子での通行が特に難しい箇所を紹介します。苑内の案内図で砂利道が表示されています。その中でも「バラ花壇」の周囲は、石が大きく砂利が深いので、車椅子での通行は困難です。

車椅子での通行が特に難しい箇所

「バラ花壇」の両脇にある「プラタナス並木」も荒れた砂利路面で、車椅子での通行はかなり苦労します。

車椅子での通行が特に難しい箇所

「バラ花壇」から芝生広場方面への未舗装面は、路面固く砂利が浅いので、車椅子でも何とか移動可能です。

車椅子での通行が特に難しい箇所

「風景式庭園」の芝生広場内は、ほぼフラットな芝なので頑張れば車椅子で移動可能です。

車椅子での通行が特に難しい箇所

「日本庭園」内の散策路は砂利路面です。

車椅子での通行が特に難しい箇所

特に茶室に向かう道や「旧御涼亭」に向かうルートは坂道で、車椅子での移動は苦労します。

車椅子での通行が特に難しい箇所

2019年4月30日から、原則土日祝日、「旧洋館御休所」の内部が一般公開されています。

旧洋館御休所の一般公開

所内へは段差を上り、内部は靴を脱いで見学します。所内見学コースの途中にも段差があります。車椅子のままでの「旧洋館御休所」内部見学は出来ません。

旧洋館御休所の一般公開

「大温室」の鑑賞ルートは車椅子で通行可能です。

大温室はバリアフリー施設

入口の先左側にバリアフリートイレがあります。

大温室はバリアフリー施設

最初にあるのは「人と熱帯の植物」。バナナがなっています。次が「熱帯池沼の食物」。池がありオオオニハスなどが咲きます。

大温室はバリアフリー施設

池に流れ込む滝があり、滝壺の横を進むと、次は「沖縄コーナー」。マングローブを構成する植物があります。

その先は「熱帯低地の植物」。ジャングルの植生というイメージで、見慣れない植物が多いゾーンです。

進むと「小笠原コーナー」。絶滅が危惧される希少な小笠原固有種が展示されています。ここから先はルートが緩い上り坂。

上り坂の脇にあるのが「乾燥地の植物」。サボテンなどの展示コーナーです。更に上ると滝壺の上部行き、温室全体を高い位置から観察することが出来ます。

その先は緩い下り坂。次のコーナーは「熱帯山地の植物」。珈琲の木など、山地に自生する植物の展示です。

大温室はバリアフリー施設

新宿御苑の温室の歴史は、明治8年に始まります。最初の温室は100㎡のガラス張り。明治26年に過湿式の洋風温室に改築。戦争で喪失した後、昭和26年に暫定公開が始まり、昭和33年に第三代の温室が完成。そして2012年に、第四代バリアフリー温室へと建て替わりました。

新宿御苑は、バトミントン、ボール、フリスビーなど遊具の使用は禁止です。「千駄ヶ谷休憩所」に近い「こども広場」だけは、小学生以下に限り、柔らかいゴムボールや縄跳びなど、他者に危険を及ばさない遊具の利用が認められます。

また指定のエリアに限定されますが、テーブルや椅子の持ち込み利用が認められるようになりました。しかしテントや火気の使用、音響機器、アルコール類の持ち込みは、一切禁止されています。

多くの来苑者で賑わう「春の特別公開」の期間は、アルコール類の持ち込みを禁止するため、近年手荷物チェックが行われます。ピーク時は検査に10分以上待つこともあります。このような状況の時に、もっとも入苑に時間がかかるのは「新宿門」です。

新宿御苑は舗装された散策路は車椅子で移動できます。ただし路面が荒れている箇所が多いので、車椅子を慎重に進めて下さい。

日本武道館などがある「北の丸公園」は、新宿御苑と同じ環境省管轄の国民公園です。別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2019年6月の取材に基づいています)