東京十社 品川神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

創建は1187年。東京都品川区にある品川神社は、小高い山の上に建つ古社です。境内への参道は急な階段と急な坂道があります。車椅子での参拝方法について現地の状況を紹介します。

境内へ上がる急な坂道の先に参拝者用駐車場がありますが、令和2年2月から12月(予定)まで、境内の工事のために利用できません。ただし道路は封鎖されていません。駐車は出来ませんが、境内に停車しての乗降はその気になれば可能です。※御社殿の修復は予定通り完了し、2021年から全面公開されています。

アクセスは新馬場駅から徒歩1分の案内です。この間のルートはフラットな舗装歩道を通行します。

品川神社参道階段の下、第一京浜道路沿いにある見どころです。車で来社して境内に上がると、この低地部を見損ねてしまいます。鳥居は昇り龍と降り龍が彫られた「双龍鳥居」です。

品川神社 車椅子参拝ガイド

そして鳥居の横には東海七福神の大黒様。

品川神社 車椅子参拝ガイド

一対の狛犬も見事です。

品川神社 車椅子参拝ガイド

この低地部は車椅子で問題なく参拝できます。

境内のバリアフリー状況です。境内はほぼフラットで、そのほとんどは未舗装路面。拝殿本殿に向かって石畳路があります。少し無理をすれば、ほぼ境内全域を車椅子で移動できます。

品川神社 車椅子参拝ガイド

現在の社殿は1964に建てられたものです。河童がいる手水舎は段差があり車椅子では利用しにくい構造です。

品川神社 車椅子参拝ガイド

拝殿は段差の上で、車椅子では段の手前からの参拝になります。

品川神社 車椅子参拝ガイド

境内には江戸富士講の富士塚が残り浅間神社があります。この一帯は路面のデコボコがひどく、車椅子では通行できません。健脚の人は、富士塚登山ができます。

品川神社 車椅子参拝ガイド

境内にも立派な狛犬があり、なかでも備前焼の狛犬は希少です。

品川神社 車椅子参拝ガイド

品川神社 車椅子参拝ガイド

神楽殿は新しくなりました。

品川神社 車椅子参拝ガイド

包丁塚と七福神の像も必見です。

品川神社 車椅子参拝ガイド

低地部と境内をしっかりお参りするなら、車椅子で坂道を通行する必要があります。下から上がる場合、坂の前半はそれほど急ではありません。後半の30mが急坂です。元気な介助者2名で押せば車椅子は上がります。むしろ下り坂のほうが、後ろ向きで下りても怖いかもしれません。

品川神社 車椅子参拝ガイド

品川神社の境内は、車で上がれば参拝できます。ただし双龍鳥居など低地部も見逃せません。徒歩で低地、車で境内と、アクセス方法を変えることをお薦めします。

別稿で「旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド 小さなお寺巡り」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年5月に執筆しました)

旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド 小さなお寺巡り

東京都品川区。北品川駅周辺から新馬場駅方面にかけての「旧東海道品川宿」は、道路がバリアフリーに整備され、車椅子で街歩きが楽しめます。そしていくつかの小さなお寺が並びます。近隣では東京十社の品川神社が有名ですが、急坂を上がるため車椅子での散策向きではありません。車椅子で立ち寄りやすい、街道沿いにある3つのお寺を紹介します。

旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド

「一心寺」

北品川駅と新馬場駅の中間付近にある小さなお寺です。旧東海道に面しているので、見落とすことはありません。境内への入口にある小さな段差には簡易スロープが設置されています。

創建は1855年。ご本尊は成田山の分身の不動明王。毎月28日が縁日で「ほうろく灸」が体験できるそうです。

旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド

「養願寺」

一心寺に近くから、街道の横道に少し入った場所にあるお寺です。お堂の周辺の小さな段差は、なだらかに改装されています。車椅子で苦労なくお参りができます。

創建は1299年。春と秋の大祭時にご本尊が開帳されます。縁日はたいへん賑わうそうです。

旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド

「正徳寺」

養願寺の近く、新馬場駅北側にあるお寺です。門の段差は解消されています。創建は1298年。本山は京都の東本願寺です。

旧東海道品川宿 車椅子散策ガイド

旧東海道品川宿は、古寺を訪ねながら車椅子で散策できます。

品川の鎮守「荏原神社」と「寄木神社」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年5月に執筆しました)

都立大井ふ頭中央海浜公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都品川区にある運河沿いの広大な公園「都立大井ふ頭中央海浜公園」の「なぎさの森」には、約1kmに及ぶ車椅子で利用できる散策路があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

都立大井ふ頭中央海浜公園

最寄駅は羽田モノレールの大井競馬場前です。東側は野球場や陸上競技場などがある「スポーツの森」。西側は「なぎさの森」。車椅子での散策コースにお薦めなのは「なぎさの森」です。東京都海上公園の一つで、バリアフリーに配慮のある公園です。

駐車場は「スポーツの森」側に2カ所あります。障害者手帳の提示で駐車料金は無料に減免されますが、現時点ではシステム的な対応はありません。出庫の際に駐車場スタッフに手帳を提示すると、手動で出庫ゲートを開けていただけます。したがって、スタッフがいる9時~17時に出庫して下さい。

公園駐車場は第一駐車場にスタッフが常駐しています。日曜祝日に開く、第二駐車場を利用した場合は、管理事務所に連絡してスタッフに来ていただきます。

「なぎさの森」の散策路は片道で約1kmあるので、全てを歩き、戻ってくると、ほぼ2kmの散歩になります。ご自身の体力に応じて、コースを調整してください。

南北に広がる「なぎさの森」は、大きく分けると、北側が自然観察ゾーン、南側がバーベキューや釣りもできる磯遊びのゾーンになります。

この中で車椅子では利用できないのは、自然観察ゾーンにある「なぎさの森管理舎」です。野鳥観察など公園内の情報拠点ですが、階段利用の施設です。

また一部の区間に「自然観察路」が設置されていますが、未舗装路なので車椅子での通行は困難です。車椅子利用の場合は、整備されたルートを散策してください。

バリアフリートイレは、「なぎさの森管理舎」以外の、公園内すべての公衆トイレに用意されています

「なぎさの森」の整備されたルートは、車椅子で通行しやすい歩道です。「なぎさの森」中央部にある「スポーツの森」と結ぶ陸橋の「夕やけ橋」に向かって、上り坂になります。この上り坂は車椅子で通行可能ですが、少し力が必要です。

全コース2kmが辛い人は、この坂の手前で引き返すと、ほぼ半分のコースです。体力に応じて加減をしてください。
「なぎさの森」の中央部は「干潟保全地区」に指定され、人の立ち入りが制限されているサンクチュリアです。ここがバードウォッチの対象区域。保護地区に生息する野鳥を遠くから観測します。

バリアフリールートから少し外れますが、「野鳥観察小屋」があり望遠鏡が設置されています。多少のデコボコ未舗装路が通行出来る人は、「野鳥観察小屋」に行くことができます。

南側のバーベキュー開放区は、利用者が譲り合って、自己責任でバーベキューをする無料開放エリアです。

都立大井ふ頭中央海浜公園

スポーツの森の概要です。1978年に開園した公園で、面積は454,271㎡という広さです。「スポーツの森」には野球場が4面、サッカー場が2面、陸上競技場は一つ、他にテニスコート多数、ゲートボール場、ドックランなどがあります。

車椅子ですべてを回るのは大変です。都立大井ふ頭中央海浜公園は、ご自身の体力次第で「なぎさの森」の半分、など行動範囲を決めて利用してください。

近隣の「大森ふるさとの浜辺公園」の情報を別稿「大森海苔のふるさと館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」内で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年5月の取材に基づいています)