三井記念美術館「円覚寺の至宝」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

日本橋の三井記念美術館「円覚寺の至宝」展を車椅子で鑑賞しました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。「円覚寺の至宝 鎌倉禅林の美」は2019年4月20日から6月23日の開催です。

三井記念美術館への車椅子でのアクセスルートです。東京メトロ三越前駅からは地下通路で直結します。三井本館地階からエレベーターで1Fへ上がります。この地下通路はコレド室町ともつながります。したがってコレド室町の地下駐車場から地下で連絡します。日本橋駅からは地下通路はつながっていません。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

三井本館1Fアトリウムから美術館へ向かいます。ここに階段があり車椅子では昇降機の利用になります。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

昇降機の横にあるインターフォンでビル管理事務所に連絡します。スタッフが来て昇降機を操作していただけます。帰りも同じ要領です。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

昇降機で上った先を進むと美術館に直行するエレベーターが2基あります。7Fが三井記念美術館です。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

エレベーターホールの右手が受付です。「円覚寺の至宝」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。美術館有料エリアの入口で手帳を提示する運用です。

受付の手前に「映像ギャラリー」があります。バリアフリートイレはエレベーターホールから左に進むと1つ用意されています。トイレの先には「ミュージアムカフェ」と「ミュージアムショップ」があり、フラットな構造で車椅子での利用は可能です。通常は展示を鑑賞後に利用する流れになります。

三井記念美術館内には大小7つの展示室があります。フラットな構造でスペースに余裕があるので、車椅子での移動、展示の鑑賞に基本的な問題はありません。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

「円覚寺の至宝」の展示方法の紹介です。展示室1は重要文化財指定の木印や盆など、比較的小物の展示が多いコーナーです。展示に使用されるケースの多くが車椅子目線とほぼ同じ高さです。したがって車椅子からは、ほぼ横から鑑賞することになります。他の展示室では同種の問題はありません。

車椅子でみる三井記念美術館「円覚寺の至宝」展

7つの展示室の内、大きなスペースがあるのは1室、4室、7室です。展示室4と展示室7では、仏像や開祖の坐像など数多くの至宝が展示されます。展示は壁面ケースの中で、ガラス越しに正面から鑑賞します。いずれの展示も車椅子からの鑑賞できます。展示品の中、3点が国宝指定です。

「円覚寺の至宝」はイベントがある企画展です。土日祝を中心に「法話」「座禅」「座談会」などが開催されます。事前予約または当日先着順。参加費用は無料です。またこれらのイベント開催日には、受付の横で御朱印の受付が行われます。

一部に車椅子では横から見る展示がありますが、「円覚寺の至宝 鎌倉禅林の美」は車椅子で鑑賞できる企画展です。お寺の読みは「えんがくじ」です。

三井記念美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

日本橋三越本店 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

100年を超える歴史がある老舗ですが、床面のフラット化、段差の解消、エレベーターの新設、バリアフリートイレの増築などが実施され、車椅子で利用できる施設になりました。日本橋三越本店のバリアフリー状況を紹介します。

地下鉄三越前駅の地下通路からのアクセスは、段差構造ですが、エレベーターが設置されています。「銀座線口」は、もともとは10段ほどの階段です。その横に上下それぞれのエスカレーターとエレベーターがあります。

日本橋三越本店

エレベーターは1Fまで通じているのでとても便利です。大型の車椅子でも乗れるサイズのかごのエレベーターです。

日本橋三越本店

バリアフリートイレは、新館は各階に配置されています。本館はおおよそ半分のフロアに後付設置されています。

トイレの設備レベルはハイレベルで、清掃が行き届いています。本館B1のデパ地下フロアにも、バリアフリートイレがあります。

日本橋三越本店

混雑時は、本館エレベーターの主要階にはエレベータースタッフが配置されます。車椅子でエレベーターを利用しようと向かうと、細やかに配慮をしていただけます。

新館のエレベーターには、通常はスタッフはいませんが、ほとんどの場合は、問題なく利用できます。

日本橋三越本店のバリアフリー情報

駐車場のバリアフリー状況です。休日の午後になれば、駐車場はいつも満車になります。日銀本店の先まで、駐車場待ちの車の列ができます。

車椅子利用者が車で来た場合、誘導スタッフにその旨を伝えると、自走式駐車場の2Fにある身障者用駐車スペースに誘導していただけます。

このフロアから新館3Fへ、バリアフリー通路でそのまま移動できます。新館3Fと本館3Fは空中通路で連絡。縦の移動をせずに、パーキングビル、新館、本館間を移動できます。竣工年が著しく違う3つの建物ですが、すべて屋内でバリアフリーに移動ができ、雨の日も問題ありません。

またコレド室町の駐車場と提携しています。こちらもバリアフリーに地下通路で連絡します。

日本橋三越本店のバリアフリー情報

本館B1と新館B2の連絡通路は階段で、エレベーターはありません。この連絡通路だけは、車椅子では通行不能でした。

この解決策として、業務用エレベーターの利用が始まりました。現地でスタッフに連絡をとり、車椅子で利用します。これで三越本店のバリアポイントはすべて解消されました。

屋上は「日本橋庭園」になりました。詳細情報は別稿「日本橋三越本館屋上 日本橋庭園 バリアフリー情報」をご参照ください。

水と緑の庭園

新館の開業は2004年。これ以前の三越本店は、実はあまりバリアフリーではありませんでした。例えば本館BIのデパ地下フロアの場合、フロアの途中に段差があり、車椅子では引き返す箇所がありました。バリアフリートイレは少なく、段差が多く、通路は広くない。高齢者のお客様が多いお店ですが、2000年代前半までは車椅子で利用しにくい施設でした。現在では80年ほど前の建築物を、車椅子でバリアフリーに利用できます。

日本橋三越本館屋上 日本橋庭園 バリアフリー情報

周辺エリアの再開発も進み、エリア一帯がバリアフリーになりました。日本橋は車椅子で楽しめる街です。

(本稿は2018年7月に執筆しました)

日本橋 三井記念美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都中央区日本橋にある美術館です。三井家が江戸時代から蒐集してきた美術品約4,000点を所蔵しています。常設展はなく年間5本程度の企画展が開催されています。

2022年4月にリニューアルオープンしました。照明がLEDになるなど、設備のメンテナンスが行われています。

三井本館の7Fにある美術館で、アクセスのよい立地です。三越前駅からは徒歩1分の案内で、地下鉄の地下通路と三井本館B1は直結しています。

身障者用を含めて来館者用駐車場はありませんが、車でアクセスした場合はコレド室町とも地下通路で直結しているので、コレド室町またはコレド室町日本橋テラスの地下駐車場の利用が便利です。

地下鉄、車、どちらでアクセスしても地下で直結します。雨天でも濡れずに観覧できる美術館です。

三井記念美術館

三井記念美術館は三井本館の1Fから8段の階段を上がり、その高さにある専用エレベーターを利用してアクセスします。車椅子利用者は階段の横に設置された「段差解消機(リフト)」を利用します。リフトの横にあるインターファンを押すと管理事務所につながります。

三井記念美術館

通常、連絡をするとすぐにビル管理スタッフが来てくださり、リフトを操作していただけます。帰りも同様です。階段上のインターファンを押して連絡します。

三井記念美術館

1Fの階段以外は全館バリアフリー仕様です。2基の専用エレベーターのかごのサイズは大きく、大型の車椅子でも問題なく収容します。7Fの美術館内はフラットな構造です。

三井記念美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入館時に障害者手帳などを提示して減免措置を受けます。

展示室は1から7まであります。この内、展示室1と2は、平台のケース内展示があり、展覧会によっては車椅子から見にくい展示物があることがあります。展示室3から7は壁面ケース内展示なので、車椅子から見にくい展示はめったにありません。

展示室3には織田有楽斎が京都・建仁寺境内に建てた茶室「如庵」が再現展示されています。

展示室のほかに、ロッカー室、映像ギャラリー、レクチャールーム、そしてミュージアムショップ&アートサロンがあり、車椅子で利用できます。2022年のリニューアルでレストランがなくなり、ミュージアムショップが大きくなりました。

バリアフリートイレは1つあります。スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

三井記念美術館

三井記念美術館はアクセスが良い、車椅子で観覧できるバリアフリー美術館です。

(本稿は2022年5月に書き直しました)