栃木足利 車椅子観光 足利学校周辺のバリアフリー情報

栃木県足利市は、足利学校や鑁阿寺、織姫公園などの観光スポットがあります。現地のバリアフリー状況と、車椅子での観光をお薦めできるコースを紹介します。

足利を車椅子で観光する 

足利学校へのアクセスです。足利駅から徒歩10分の案内です。

車利用の場合は、足利学校の正面にある「太平記記念館」観光駐車場の利用が便利です。無料駐車場ですが入場時に「観光駐車場整理券」が渡されます。「駐車時間は2時間程度とさせていただきます」という案内があり、整理券のナンバーが見えるようにダッシュボードに券をおいて駐車します。正しく駐車場を利用した場合は、出庫時にチェックを受けることはありません。

足利を車椅子で観光する 

駐車場には1台分、思いやり駐車区画があります。駐車場の誘導スタッフに車椅子利用を申告してください。

足利を車椅子で観光する 

太平記記念館のバリアフリー状況です。観光駐車場にある「太平記記念館」は、観光案内所兼お土産屋で、ワンフロア構造の車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

足利を車椅子で観光する 

綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

太平記記念館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

太平記記念館

足利学校のバリアフリー状況です。観光駐車場から横断歩道を渡り足利学校へ向かいます。途中のルートの路面は、小さなデコボコがある石畳風で、一部の区間は車椅子用にフラットな路面が設置されています。車椅子にゴツゴツを感じながら「入徳門」に向かいます。

足利学校のバリアフリー状況

足利学校は有料の施設ですが、障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の「入学料」が無料に減免されます。「入徳門」の先にある「受付」で手帳を提示して「入学許可書」を無料で交付していただきます。

足利学校のバリアフリー状況

受付の並びにある事務所棟内で、足利学校のガイダンスビデオがリピート放映されています。車椅子で鑑賞できます。

足利学校のバリアフリー状況

この事務所棟内にバリアフリートイレがあります。横幅が狭いトイレで、車椅子1台入るのがギリギリです。介助者が必要な人は、利用が困難なトイレです。

足利学校

足利学校内の散策路の難所は「学校門」です。かなりのデコボコ路を通過します。

足利学校

他の箇所は、マットを敷くなど最低限のバリアフリー対策があり、車椅子での通行はなんとか可能です。

足利学校

「庫裏」「書院」「方丈」そして「遺蹟図書館」は内部見学が出来ますが、段差構造で靴を脱いで上がるので、車椅子での見学はできません。

足利学校

足利学校見学の魅力

車椅子では見学に制約がありますが、それでも足利学校の見学は魅力があります。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

「孔子像」や「稲荷社」の見学から始まり、復元された茅葺の学校舎は江戸中期の姿です。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

足利学校

周囲にはお堀があり、そこから見る足利学校の姿は趣があります。

足利学校

足利観光の第二スポットは「鑁阿寺(ばんなじ)」です。鎌倉時代に足利氏によって建立された古寺で、本堂は国宝、鐘楼や経堂は国の重要文化財。他に県指定、市指定の文化財が多々あります。

足利学校から「鑁阿寺」へ

通常の観光コースは「足利学校」から、鑁阿寺の正門である「南門」に向かいます。この間のルートは、路面に多少のデコボコはありますが、車椅子で通行可能です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

南門にある山門「桜門」は、見事な門ですが車椅子での通行は困難です。太鼓橋を越えて、かなりの段差を通り、その先は深い砂利道につながります。

鑁阿寺

鑁阿寺は東西南北に門があります。「東門」と「西門」も段差、デコボコ、砂利道があり、車椅子で境内へ進むのはかなり困難です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

北門から入ると、参拝者用の駐車場があります。車を利用しているなら、足利学校からいったん駐車場に戻り、車で鑁阿寺の駐車場に移動することをお薦めします。

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況です。国宝、重文、天然記念物の大銀杏などが立ち並ぶ境内は、足利氏の歴史を今に伝える空間です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況

境内はあまりバリアフリーではありません。未舗装路面、砂利路面を通り、本堂は段差の上です。車椅子では無理のない範囲での参拝になります。それでも参拝に訪れる価値はあります。

鑁阿寺境内の状況

鑁阿寺境内の状況

足利学校や鑁阿寺から近い、小高い山の頂上付近が「織姫公園」です。車でアクセスできます。

織姫公園から足利を眺望する

山頂にある「織姫公園レストラン棟」を車で目指します。山頂付近に「織姫公園駐車場」がありますが、その先の狭い道を通り山頂まで車で上ることができます。

織姫公園レストラン棟

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の前には、パイロンが置かれた1台分の身障者用駐車スペースが確保されています。レストラン棟へは、段差回避スロープで上ることができます。出入口のドアは手動ドアです。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の1Fには、広くて設備更新されたバリアフリートイレが1つあります。ユニバーサルベッドはありません。3Fが展望室ですが、エレベーターはなく階段のみです。

 

織姫公園レストラン棟

1Fに蕎麦屋があります。出入口のドアは手動ですが、店内はフラットで、可動式のテーブル席なので、車椅子で利用できます。

織姫公園レストラン棟

車椅子で眺望を楽しむのは、この蕎麦屋の窓からか、レストラン棟前の駐車場スペースからです。眼下に足利の街並みが広がります。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の横、山頂にあるのは「機神山(はたがみやま)山頂古墳」です。

織姫公園レストラン棟足利市の足利学校、鑁阿寺、織姫公園は、バリアフリー施設ではありませんが、上手に利用すると車椅子で観光が楽しめます。

足利市の観光名所「あしかがフラワーパーク」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

栃木の景勝地 太平山謙信平 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

栃木県栃木市の「大平山県立自然公園」には、上杉謙信があまりの絶景に目を見張ったという故事が伝わる「謙信平」があります。車でアクセスすれば、車椅子で眺望を楽しめる景勝地です。

太平山謙信平

大平山は一帯が自然公園で、大平山神社、桜のトンネル、あじさい坂と、観光名所が多々ある公園です。特に秋の紅葉が有名です。
ただしバリアフリーではありません。健脚の方のための公園です。

大平山一帯はドライブルートがありますが、道はところどころ狭く、運転には気をつかいます。大平山エリアに駐車場は3カ所あります。

神社に一番近いのが「大曲駐車場」。十分な広さがある駐車場です。
神社に近いといっても、大平山神社へのルートは、距離がある段差だらけの山岳コースです。駐車場からの景色はそれほど広がりがありません。健脚の方のベース基地です。

次が「あじさい坂駐車場」。こちらも広さは十分にあります。
ここを拠点に、あじさい坂に向かいます。あじさい坂ですが、坂というよりもほとんど階段です。大平山神社に続く、約1000段の石段に2500株のアジサイが咲きます。

最も高地にあるのが「謙信平駐車場」です。

太平山謙信平無料駐車場は2か所に分かれて、合計20台分程度の駐車スペースがあります。

太平山謙信平

身障者用駐車スペースはありません。好天の休日などは、ほぼ満車に近い状態が続くようです。

太平山謙信平駐車場は「謙信平」絶景ポイントのすぐ近くにあります。乗降しやすい場所に駐車できれば、車椅子で観光ができます。
「謙信平駐車場」にある公衆トイレには、バリアフリートイレがあります。

太平山謙信平

駐車場周辺の歩道と道路には、小さな段差があります。
絶景ポイント側も、小規模な段差やデコボコは多々あり、未舗装路面がありますが、それでも慎重に進めば、車椅子で絶景ポイントに行くことができます。

太平山謙信平小さな展望台がありますが、階段構造です。展望台に上らなくても、その周辺から謙信が目を見張った絶景は楽しめます。条件がよければ、東京の高層ビルまで見えるそうです。

太平山謙信平

謙信平一帯には数軒の「お茶屋さん」があります。新しいお店はなく、各店舗ともバリアフリーへの特別な配慮はありませんが、段差なく車椅子で立ち寄り可能に見える店舗もあります。

太平山謙信平

大平山県立自然公園全体を車椅子で散策することは困難です。多少のバリアを乗り越えられる車椅子利用者は、「謙信平」の眺望を楽しむことが出来ます。

栃木市は江戸時代宿場町で「蔵の街」です。観光地「蔵の街大通り」沿道と「重要伝統的建物群保存地区」の情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年11月に加筆修正しました)

栃木蔵の街 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

栃木市は江戸時代宿場町で、当時の繁栄を今に伝える「蔵の街」です。観光スポットは必ずしもバリアフリーではありません。車椅子で楽しめる観光コース情報を紹介します。

観光地としては「蔵の街大通り」沿道と、「重要伝統的建物群保存地区」に分かれます。いずれも江戸時代に発達した「例幣使街道」の一部です。

「例幣使街道」とは、朝廷からの日光東照宮への勅使「例幣使」が通った街道のこと。北関東には幾つも、当時の繁栄を今に伝える「例幣使街道」スポットがあります。

栃木もその一つで、蔵が建つほど人と物資が集まった街です。海運を支えたのは栃木をながれる「巴波川(うずまがわ)」。この川の流れも観光ポイントの一つです。

蔵の街の歴史と概要

栃木駅から徒歩でアクセスできますが、蔵の町の中心エリアまでは1km以上あります。駐車場は複数あるので車の利用が便利です。

観光駐車場として有料の「蔵の街第一駐車場」があります。 身障者用駐車区画が2台分あり、「とちぎ山車会館」や「とちぎ蔵の街美術館」を利用すると、駐車料金が無料に減免されます。

車椅子利用者にお薦めなのは、市役所新庁舎裏の無料駐車場です。1Fに東武百貨店が入店している庁舎で、身障者用駐車区画があります。また施設内には綺麗なバリアフリートイレがあります。

栃木蔵の街

蔵の街大通り沿道の主な観光施設のバリアフリー状況です。「まちの駅コエド市場」はバリアフリー施設です。店舗内にはバリアフリートイレが用意されています。フリー飲食ゾーンは車椅子で利用できます。

まちの駅コエド市場

「とちぎ蔵の街観光館」は車椅子で利用できます。

「とちぎ山車会館」は、2フロア構成ですがエレベーターがあり、車椅子で利用できます。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

とちぎ山車会館

ただしメイン展示の山車の前の観客席には、車椅子用のスペースはありません。ベンチシート横のスペースから、車椅子で山車紹介ショーを観覧します。

とちぎ山車会館

隣接する「とちぎ蔵の街美術館」は、観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で入館料は無料になりますが、一部段差のある施設です。

とちぎ蔵の街美術館

「山本有三ふるさと記念館」も障がい者減免制度があり、入館料は無料になりますが、段差構造の施設で車椅子では見学できません。

山本有三ふるさと記念館

「山本有三ふるさと記念館」のスタッフの話によると、記念館の建物は山本有三の生家ではなく、生家もきっとこんな家だったろう、という古い家なのだそうです。古い家をそのまま保存しているので、バリアフリーではなくてすみません、というお話でした。

山本有三ふるさと記念館

重要伝統的建物群保存地区のバリアフリー状況です。重要伝統的建物群保存地区は、古い街道筋をブラブラとお散歩を楽しむエリアです。路面状況は良好なので、車椅子でのお散歩は可能です。

重要伝統的建物群保存地区

重要伝統的建物群保存地区で立ち入ることが出来る観光施設は「岡田記念館」だけです。550年以上続く旧家の屋敷で、バリアフリーではありません。車椅子では行けるとこまでです。

「蔵の街大通り」も含めて、古い蔵や家をそのまま利用した商店、飲食店が数軒あります。車椅子で店中に入ることが出来るお店も幾つかありますが、古い蔵や家ですから、基本はバリアフリー構造ではありません。車椅子では無理のない範囲での利用になります。

重要伝統的建物群保存地区

「栃木蔵の街」の車椅子観光お薦めコースです。車でアクセスして市役所新庁舎裏の駐車場に停め、庁舎でトイレを借りる。「重要伝統的建物群保存地区」と「蔵の街大通り」沿道を無理のない範囲で散策し「とちぎ山車会館」に立ち寄る。最後に市役所新庁舎内の東武百貨店で、お土産を見る。このコースなら、車椅子で無理なく観光できます。

栃木市の新観光名所「岩下の新生姜ミュージアム」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年1月の取材に基づいています)