栃木県営井頭公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

面積は93ha。真岡市にある広大な都市公園です。設備は全体的に老朽化が進み、園内はアップダウンがあるので、車椅子では無理のない範囲で、森林浴や季節のお花を楽しむ利用がお薦めです。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。無料駐車場は6カ所、計1,700台を収容します。主な駐車場それぞれに身障者用駐車区画が用意されています。

「一万人プール」に近いのは「東駐車場」、フィールドアスレチックやサイクルセンターに近いのは「西駐車場」です。どちらも運動系施設の利用に便利な駐車場です。

「北駐車場」周辺には「ハミング広場」「花ちょう遊館」「バラ園」などがあります。公園で何をしたいか次第ですが、初めて来園する一般的な車椅子利用者は、「北駐車場」の利用が無難かと思われます。

栃木県営井頭公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

中央部が大きな池で、その周辺を森や運動施設が囲み、その間に一周約3kmの周回舗装散策路が整備されています。周回散策路はアップダウンがあります。体力に自信のない車椅子利用者は、一周3kmの散策は辛いかもしれません。

また周回散策路から中央部の池に向かう路が各所にありますが、未舗装路、デコボコ路、段差路、急坂路が多く、車椅子で池に近づけるルートは限定的です。本人または介助者の体力次第ですが、無理のない範囲で利用して下さい。

栃木県営井頭公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

レストランや売店の状況です。公園内にある商業的な施設は、「北駐車場」に近い「ハミング広場」沿いにあります。この一帯は舗装路面で、車椅子で利用できます。ただし、路面の舗装やベンチなどは、かなり老朽化しています。

「花ちょう遊館」は有料の施設ですが、入館料の障がい者減免制度があります。この施設も老朽化が目立ちます。

レストランは、食券制テイクアウト方式です。屋内外にフリーテーブル席が配置されています。セルフサービスに対応できれば、車椅子で利用できます。

「グリーンサロン」は相談センターですが、屋外園芸売り場があり、花卉が販売されています。

栃木県営井頭公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

園内の7カ所のトイレにバリアフリートイレが用意されています。

栃木県営井頭公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

園内で楽しめる主な季節のお花と施設を紹介します。「ウメ・モモ園」、「サクラ園」、「ツツジ・シャクナゲ園」、「バラ園・ボタン園」、「花菖蒲園」、そして紅葉は園内各所で楽しめます。

井頭公園の散策にはある程度の体力が必要です。車椅子では、ポイントを絞った無理のない利用を計画してください。

真岡駅前にあるSLがテーマの無料施設「SLキューロク館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年4月に執筆しました)

車椅子で行く真岡市~観光スポットのバリアフリー情報

栃木県真岡市には、車椅子で利用できるユニークな観光スポットがあります。各施設のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

初めに、SLが走る真岡鉄道をテーマにした施設を紹介します。

「真岡鉄道SLキューロク館」

2013年に誕生した入館無料のSL展示館です。車両に乗り込むのは階段なので車椅子では無理ですが、施設は1F構造で一部を除きバリアフリー。真岡駅のすぐ横で専用無料駐車場があり、館内にはバリアフリートイレがあります。

蒸気機関車2両に加え、客車や貨車なども展示。館内に入ると、汽車の匂いがします。屋内展示されている9600(キューロク)形SLは、土日祝日に1日3回動きます。

屋外の真岡駅線路のすぐ横には、D51機関車が展示されています。土日祝日は真岡鉄道を走るSLが展示D51の真横を通り、走るSLと展示されているD51の2ショットが楽しめる場所です。

館内には売店とカフェがあり、売店ではSL由来のクッキーや煎餅、地域の養護施設で製作されている商品などが販売されています。

SLキューロク館

「真岡市情報センター SLギャラリー」

外観はSLをモチーフにした真岡駅直結の駅ビル4Fに、「SLギャラリー」と子ども向けの「マルチ体験ゾーン」そして「展望デッキ」があります。隣接する「SLキューロク館」とともに、真岡SL観光の拠点です。

駅直結ですが無料駐車場があり、身障者用駐車区画は2台分あります。駅ビルにはエレベーターが1基あり車椅子で利用可能。バリアフリートイレは3Fで、エレベーターを降りてすぐ右手にあるドアを開けるとトイレがあります。

「SLギャラリー」では、昔の真岡鉄道の様子などが展示されています。

SLギャラリー

「マルチ体験ゾーン」は、プラレールで遊べたり、鉄道系プリクラが撮れたりと、幼児向けの施設です。

「展望デッキ」は屋上広場のようなもの。南向きのデッキなので、下館方面からSLが来るとよく見えます。

車椅子で行く真岡市

次は、2014年にオープンした文化施設を紹介します。

「久保記念観光文化交流館」

旧久保邸を改装し開放した、記念館、美術館、物産館、イベントホール、レストランで構成される施設です。

敷地内の駐車スペースは5台分で、内1台分が身障者用駐車区画。収容台数が少ないので、近隣の「木綿会館」駐車場の利用が薦められています。トイレは独立棟を新設。綺麗なバリアフリートイレが併設されています。

車椅子で行く真岡市

「久保記念館」は明治40年築で、入口からすぐに段差があり、靴を脱いであがります。1Fは久保邸で使用されていた応接セットがおこれた「観光サロン」、特産の木綿を飾った「真岡木綿展示室」など。2Fに階段で上ると、美術家久保貞次郎氏が残した書簡、原稿、写真などが飾られた「久保資料室」。「久保記念館」は車椅子では利用できない施設です。

車椅子で行く真岡市

「美術品展示館」は大正12年築の米蔵。昭和32年に久保貞次郎氏がアトリエに改修。そして1Fだけの小さな美術館に改装されました。バリアフリーに鑑賞できる美術館です。

車椅子で行く真岡市

「観光物産館」はいわゆるお土産屋さん。小さなお店で通路幅はそれほど余裕はありませんが、空いていれば車椅子での利用に問題はありません。

「観光まちづくりセンター」は明治12年築のなまこ壁の土蔵。出入口が段差構造で車椅子での入館は困難です。多目的フリースペースといった位置づけで、真岡の各種観光振興団体の活動拠点になっています。

レストランは「トラットリア ココロ」。「フレンチをベースにしたイタリアン」のお店。テーブル席があるので車椅子での利用は可能です。

真岡には、日本一の大きさを誇る二臂半跏像弁財天が鎮座するお寺があります。

「長蓮寺」

開創は1297年と伝承される時宗のお寺。場所は「観光文化交流館久保記念」の横です。

境内に入ると特徴的な「太鼓櫓」と大きな「本堂」が見えます。「弁財天」は「本堂」の中ではなく「太鼓櫓」1F部のお堂に鎮座しています。

「太鼓櫓」へ向かうと舗装路は途中で終わり、砂利道に飛び石が配置されたゾーンになります。このゾーンが約5m。ここが車椅子での最初の難所です。さらに「太鼓櫓」の1F部のお堂に入るところに、高さ数センチレベルの段差が3段ほどあります。段差間の幅が50cmくらいと、車椅子で乗り越えるのには辛い幅です。

開創は1297年と伝承される時宗のお寺

「太鼓櫓」の1F部のお堂の入口ドアはタッチ式自動ドアで段差なし。お堂の中は車椅子が1台入るには十分な広さがありますが、2台でギリギリの広さです。

本尊は高さ3.45mの「弁財天」像。脇侍には「毘沙門天」と「大黒天」。さらに従者として使える「十五童子」像が鎮座します。

開創は1297年と伝承される時宗のお寺

「太鼓櫓」の「櫓」はとても大きく特徴的。また境内にある「鐘楼」もとても立派です。

最後に特産の「いちご」に特化した道の駅を紹介します。

「道の駅にのみや」

真岡市は「いちご生産量日本一」。道の駅のコンセプトはいちご。ワンランク上の「プレミアムとちおとめ」などが人気です。

道の駅にのみや

2020年春に、商業棟がリニューアルオープンしました。バリアフリーな施設に生まれ変わっています。

道の駅にのみや

農産物・いちご販売コーナー、お土産コーナー、パン工房、スイーツ工房、ジェラート販売コーナー、食堂があり、車椅子で利用できます。

道の駅にのみや

伝統の真岡木綿をテーマにした「真岡木綿会館」は、2019年1月現在、増築改装工事中です。

また隣接する「岡部記念館金鈴荘」は、車椅子では外観の見学すら利用が難しい観光スポットです。

岡部記念館金鈴荘

バリアフリー情報を参考に、車椅子での真岡観光をお楽しみ下さい。

(本稿は2020年6月に加筆しました)